「美容アンケート」結果まとめ 2016/10

アクティブシニアの美容意識を調査、440人が回答
「キレイ」願望8割、あふれる情報に悩む実態浮き彫りに
朝日新聞社Reライフプロジェクト
朝日新聞社「Re ライフプロジェクト」は、アクティブ世代の女性の美容や健康ニーズを探るアンケ
ート」を朝日新聞デジタル上で実施した。40 代~60 代の女性を中心に 442 人から回答があり、その
8割が「いくつになってもキレイでいたい」と願う一方で、3人に1人は、情報や商品があふれるなか、
「どれを選んでいいかわからない」「何を参考にしてよいか分からない」と悩んでいる実態が浮き彫り
になった。
【調査結果概要】
◆美容やおしゃれへの関心・願望は高い一方で、
「何を参考にしていいかわからない」と考
えている女性が、3人に1人にのぼった。
◆年齢を重ねるほど、近くに買い物に行くなど、ちょっとした外出にも、化粧に気を遣っ
ている。
◆50代以上の3人に1人が「髪が細い、薄い」ことで悩んでいた。ほかにも、
「目元・口
元のしわ」
「肌のたるみ」
「視力のせいでメークできない」などの悩みが多かった。
◆シニアも、数は少ないものの美容施術やエステに一定の関心がある。5人に1人がエス
テに通っているか、通うことに関心があった。
◆全体の4割が「化粧品の機能や種類が多すぎて何を選べばいいかわからない」と考えて
いた。
◆購買方法は「ドラッグストアでセルフで」が4割超と最も多かった。ただ20代は6割、
60、70代は3割と差があった。シニアはカタログ通販や新聞通販などが多かった。
1
◆調査手法:
朝日新聞Reライフプロジェクトでは、8月2日~31日、朝日新聞のwebアンケート
システム「イー・ポスト」を使い「女性限定Reライフ『きょうもキレイ』美容アンケー
ト」を実施、女性442人から回答を得た。年代別にみると、50代が最も多く162人、
次いで40代111人、60代81人などと続き、中高年女性が大半を占めた。なお、10
代と 80 代については、n数が少ないため年代別の分析はしなかった。
回答者の年代別人数(割合)
20( 4%)
3( 1%) 2(0%)
16( 4%)
47( 11%)
10代
20代
81( 18%)
30代
40代
111( 25%)
50代
60代
162( 37%)
70代
80代
◆Reライフプロジェクトとは:
朝日新聞は、仕事や子育てが一段落した世代を「Reライフ世代」と呼び、自分らしく生きるお手
伝いをしています。2014年にスタートした特集面「Re ライフ」(月曜朝刊)では、趣味や学び、人生
設計とお金、健康・美容・ファッションなど、ライフステージが変化する方々に役立つ情報を発信し
てきました。
2016年2月に「Re ライフフェスティバル」を開催したのをきっかけに、紙面での情報提供だけでな
く、イベントや講座、アンケートの定期的な実施、読者との継続的な接点を広げています。5月には
Reライフプロジェクトを立ち上げ、全社の各部門が総力を挙げ、紙面やイベントを通じ、Reライフ世
代の応援をしています。今回の「美容アンケート」も、その一環です。
2
Q1. おしゃれや美容について、あてはまると思うものは?
A.
3人に1人「何を参考にしていいかわからない」
「おしゃれや美容について、あてはまると思うもの」について尋ねたところ、「いく
つになってもキレイでいたい」と答えた女性が約8割いる一方で、「何を参考にしてい
いかわからない」と答えたのは3人に1人にのぼった。美容やおしゃれへの願望が強い
一方で、何を参考にしたらいいか迷っている実態が浮き彫りになった。
「おしゃれや美容について、あてはまると思うものを選んでください」との設問に対
し、
「いくつになってもキレイでいたいと思う」
(81%)を選んだ人が群を抜いて多か
った。
「流行や最新情報をチェックしている」
(25%)、
「自分はおしゃれの方だと思う」
(24%)などが続いた。一方で、「おしゃれや美容について興味はあるが、何を参考
にしたらいいかわからない」と答えたのは、33%にのぼった。様々な手段で美容情報
を入手しているものの、その選択に迷っていることがみてとれる。
おしゃれや美容について、あてはまるものは?
おしゃれや美容について、良いと思ったも
のはすぐにとりいれる
(全年代)
25%
おしゃれや美容について興味はあるが、何
を参考にしたらよいか分からない
33%
流行や最新情報をチェックしている
24%
同世代の中で自分はおしゃれ(美容に気を
遣っている)の方だと思う
24%
81%
いくつになってもきれいでいたいと思う
(複数回答)
3
0%
20%
40%
60%
80%
100%
Q2.どんな時に、おしゃれをしたり、化粧に気を遣ったりするか?
A.
シニアは、買い物など近所への外出でも「おしゃれ」する傾向
「どんな時に、おしゃれをしたり、化粧に気を遣ったりするか」を尋ねたところ、50
代以上のシニアの方が、おしゃれや美容に気を遣っていることがわかった。同窓会など
特別な場だけでなく、日常的な場面でも意識しているようだ。
「どんな時におしゃれをしたり、化粧に気を遣ったりしているか」を尋ねたところ、
全年代では、
「友人・知人の集まり(同窓会などめったに会わないと人たちと)」
(68%)
が最も高かく、「友人・知人の集まり(比較的よく会う人と)」(64%)、「家の外に出
るときはいつも(近所でも)」(46%)などと続いた。
一方、年代があがるほど、「ショッピングに行くとき」「友人・知人の集まり(比較的
よく会う人たちと)」
「家の外に出るときはいつも(近所でも)」など「ちょっとした外出」
でも、化粧やおしゃれに気を遣っていた。「家の外に出るときは、いつも(近所でも)」
と回答した年代別の割合は、20代は38%だったが、50代48%、60代52%、
70代75%と高くなった。
一方で、「夫や彼とデートするとき」や「美容室・ネイルサロン・エステなどへ行くと
き」などの質問では、若い層の割合が高かった。
4
どんなときにおしゃれをしたり、化粧に気を遣ったりするか
子どもや孫のイベント・行
事・学校などへ行くとき
31%
33%
34%
28%
6%
公共交通機関を使うとき
40%
41%
32%
31%
旅行に行くとき
60%
51%
50%
43%
49%
50%
30%
26%
30%
38%
34%
38%
美容室・ネイルサロン・エス
テなどへ行くとき
レストランなどで外食すると
きはいつも
40%
19%
30%
28%
夫や彼とデートするとき
60%
57%
49%
48%
38%
42%
49%
44%
25%
友人・知人の集まり(同窓会
などめったに会わない人たち
と)
60代
50代
53%
50%
病院へ行くとき
14%
22%
24%
52%
49%
19%
37%
38%
37%
40%
自宅に誰かが来るとき
25%
ショッピングに行くとき
31%
5
38%
31%
36%
38%
0%
20%
40代
30代
20代
33%
仕事に行くとき
家の外に出るときは、いつも
(近所でも)
70%
74%
70%
68%
30%
6%
6%
10%
友人・知人の集まり(比較的
よく会う人たちと)
70代
60%
46%
46%
46%
40%
家族と外出するとき
(複数回答)
85%
64%
59%
40%
57%
50%
50%
48%
53%
46%
60%
55%
52%
48%
47%
60%
69%
68%
80%
75%
80%
100%
Q3.美容やいう視点で、あなたが気になっている悩みは何ですか?
A.50代以上の3人に1人が「髪の薄さで悩み」
「美容やおしゃれという視点で気になっている悩み」を尋ねたところ、シニアならで
はの悩みが多かった。全体でみると、「白髪が増えた」(59%)が最も多く、「顔のシ
ミが目立つ」
(58%)、
「肌のたるみが目立つ」
(48%)
「目元・口元のしわが目立つ」
(40%)が続いた。
年代ごとにみると、
「髪が細くなった、薄くなった」
「目元・口元のしわが目立つ」
「肌
のたるみが目立つ」「視力が落ちて、化粧がうまくできない」などで、年代が上がるに
つれ高くなる傾向がみられた。特に「目元・口元のしわ」でその傾向が強く、20~3
0代は32%だったのが、50代で40%、60代で57%と大きく増えていた。
髪の毛の悩みも深刻だ。「髪が薄い、細い」と回答したのは、20~30代は20%
未満だったが、50~70代は33~40%だった。3人に1人が、髪の薄さで悩んで
いることが浮き彫りになった。一方、「白髪が増えた」は、若年層でも悩んでいる女性
が多く、年代ごとに大きな差はみられなかった。
6
美容やおしゃれという視点で気になっている悩みは?
10%
似合う洋服がなくなった
9%
視力が落ちて、化粧がうまく
できない
15%
27%
14%
13%
22%
23%
14%
13%
13%
25%
太った、体形が崩れた
30%
32%
35%
32%
31%
6%
50%
40%
24%
20%
手の張りがなくなった
41%
13%
35%
40%
髪が薄くなった、細くなった
15%
19%
70代
33%
24%
60代
50代
40%
65%
70%
67%
白髪が増えた
6%
17%
9%
28%
44%
33%
13%
30%
肌のつやがなくなった
25%
37%
36%
38%
38%
50%
目元・口元のしわが目立つ
19%
32%
32%
57%
40%
60%
54%
顔のシミが目立つ
57%
31%
43%
45%
19%
7
68%
62%
55%
58%
肌のたるみが目立つ
(複数回答)
30代
20代
35%
首筋のしわが増えた
40代
0%
20%
40%
51%
60%
80%
Q4.Q3 のような悩みを解決するために、どんな対策に興味がありますか?
A. 美容施術やエステ、一定のニーズ
「美容上の悩みを解決するために、どんな対策に興味があるか」についても尋ねた。
「食
生活に気をつける」
(83%)、
「ウオーキングやスポーツをする」
(64%)が多かった
一方で、数としては少ないが、
「美容レーザーをする」
(7%)、
「注射・点滴をする(ボ
トックス、プラセンタなど)」(3%)「美容整形手術」(2%)と答えた人もいた。
「注射・点滴をする」でみると、20代6%、40代3%、50代4%、60代2%と、
年代ごとに大きな差はなかった。最近、シニア層が被害に遭う美容トラブルが伝えられ
ているが、こうした利用傾向も背景にありそうだ。
また、「エステサロンに通う」は全体で19%が回答。年代別に大きな差はなく、50
代で20%、60代で16%と、およそ5人に1人が、エステサロンにすでに通ってい
たり、通うことを考えたりしていた。
8
美容の悩みを解決するために、どんな対策に興味があるか
40%
30%
38%
34%
28%
19%
サプリメントの摂取を
する
95%
93%
食生活に気をつける
70%
69%
65%
ウォーキングやスポー
ツをする
51%
美容整形手術をする
0%
1%
2%
2%
4%
0%
ホームエステをする
10%
15%
10%
15%
6%
0%
美容レーザーをする
77%
63%
70代
60代
50代
40代
30代
0%
2%
6%
0%
0%
2%
4%
3%
0%
6%
エクステをする
5%
0%
4%
4%
4%
6%
5%
エステサロンに通う
0%
20代
14%
11%
注射・点滴をする(ボ
トックス、プラセンタ
など)
9
62%
61%
81%
84%
16%
20%
20%
23%
19%
20%
40%
60%
80%
100%
(複数回答)
Q5.化粧品を使ったり、選んだりする際の悩みは?
A.4割「化粧品の種類や機能多すぎる」
「化粧品を使ったり選んだりする際の悩み」について尋ねたところ、「自分に合うメ
ークの方法がわからない」と答えたのが53%と、最も多かった。次いで「化粧品が高
い」が44%、「化粧品の種類や機能が多すぎて、どれを選べばいいかわからない」も
40%いた。Q1 の回答にもあった「おしゃれや美容について興味はあるが、何を参考
にしたらいいかわからない」と同様に、美容に関する情報や商品があふれ、消費者が選
択に悩んでいることがうかがえる。
10
11
Q6.どのような方法で化粧品を購入するか
A.シニア、少ないドラッグストアでの購入
「どのような方法で化粧品を購入するか」で、群を抜いて多かったのは「ドラッグス
トアで自分で選ぶ」
(43%)。
「デパートで専門家の助言を受けて」
(25%)が続いた。
年代別にみると、いくつか傾向がみえる。「ドラッグストアで自分で」は、年代を追
うごとに減る傾向がみてとれた。20代で63%、30代で53%と高めだが、40
代47%、50代41%、60代32%、70代30%だった。逆に年代を追うごと
に増えていたのが、「カタログ通販・定期会報誌」と「新聞・雑誌・テレビ広告などで
の通販」の2つだ。「カタログ通販」は20代で6%だったのが、50~70代は15
~16%だった。「新聞・雑誌広告など」は、20~30代で13%なのが、60代1
6%、70代30%と増える傾向にあった。
12
13