アクティブシニアの美容意識を調査、440人が回答 「キレイ」願望8割、あふれる情報に悩む実態浮き彫りに 朝日新聞社Reライフプロジェクト 朝日新聞社「Re ライフプロジェクト」は、アクティブ世代の女性の美容や健康ニーズを探るアンケ ート」を朝日新聞デジタル上で実施した。40 代~60 代の女性を中心に 442 人から回答があり、その 8割が「いくつになってもキレイでいたい」と願う一方で、3人に1人は、情報や商品があふれるなか、 「どれを選んでいいかわからない」「何を参考にしてよいか分からない」と悩んでいる実態が浮き彫り になった。 【調査結果概要】 ◆美容やおしゃれへの関心・願望は高い一方で、 「何を参考にしていいかわからない」と考 えている女性が、3人に1人にのぼった。 ◆年齢を重ねるほど、近くに買い物に行くなど、ちょっとした外出にも、化粧に気を遣っ ている。 ◆50代以上の3人に1人が「髪が細い、薄い」ことで悩んでいた。ほかにも、 「目元・口 元のしわ」 「肌のたるみ」 「視力のせいでメークできない」などの悩みが多かった。 ◆シニアも、数は少ないものの美容施術やエステに一定の関心がある。5人に1人がエス テに通っているか、通うことに関心があった。 ◆全体の4割が「化粧品の機能や種類が多すぎて何を選べばいいかわからない」と考えて いた。 ◆購買方法は「ドラッグストアでセルフで」が4割超と最も多かった。ただ20代は6割、 60、70代は3割と差があった。シニアはカタログ通販や新聞通販などが多かった。 1 ◆調査手法: 朝日新聞Reライフプロジェクトでは、8月2日~31日、朝日新聞のwebアンケート システム「イー・ポスト」を使い「女性限定Reライフ『きょうもキレイ』美容アンケー ト」を実施、女性442人から回答を得た。年代別にみると、50代が最も多く162人、 次いで40代111人、60代81人などと続き、中高年女性が大半を占めた。なお、10 代と 80 代については、n数が少ないため年代別の分析はしなかった。 回答者の年代別人数(割合) 20( 4%) 3( 1%) 2(0%) 16( 4%) 47( 11%) 10代 20代 81( 18%) 30代 40代 111( 25%) 50代 60代 162( 37%) 70代 80代 ◆Reライフプロジェクトとは: 朝日新聞は、仕事や子育てが一段落した世代を「Reライフ世代」と呼び、自分らしく生きるお手 伝いをしています。2014年にスタートした特集面「Re ライフ」(月曜朝刊)では、趣味や学び、人生 設計とお金、健康・美容・ファッションなど、ライフステージが変化する方々に役立つ情報を発信し てきました。 2016年2月に「Re ライフフェスティバル」を開催したのをきっかけに、紙面での情報提供だけでな く、イベントや講座、アンケートの定期的な実施、読者との継続的な接点を広げています。5月には Reライフプロジェクトを立ち上げ、全社の各部門が総力を挙げ、紙面やイベントを通じ、Reライフ世 代の応援をしています。今回の「美容アンケート」も、その一環です。 2 Q1. おしゃれや美容について、あてはまると思うものは? A. 3人に1人「何を参考にしていいかわからない」 「おしゃれや美容について、あてはまると思うもの」について尋ねたところ、「いく つになってもキレイでいたい」と答えた女性が約8割いる一方で、「何を参考にしてい いかわからない」と答えたのは3人に1人にのぼった。美容やおしゃれへの願望が強い 一方で、何を参考にしたらいいか迷っている実態が浮き彫りになった。 「おしゃれや美容について、あてはまると思うものを選んでください」との設問に対 し、 「いくつになってもキレイでいたいと思う」 (81%)を選んだ人が群を抜いて多か った。 「流行や最新情報をチェックしている」 (25%)、 「自分はおしゃれの方だと思う」 (24%)などが続いた。一方で、「おしゃれや美容について興味はあるが、何を参考 にしたらいいかわからない」と答えたのは、33%にのぼった。様々な手段で美容情報 を入手しているものの、その選択に迷っていることがみてとれる。 おしゃれや美容について、あてはまるものは? おしゃれや美容について、良いと思ったも のはすぐにとりいれる (全年代) 25% おしゃれや美容について興味はあるが、何 を参考にしたらよいか分からない 33% 流行や最新情報をチェックしている 24% 同世代の中で自分はおしゃれ(美容に気を 遣っている)の方だと思う 24% 81% いくつになってもきれいでいたいと思う (複数回答) 3 0% 20% 40% 60% 80% 100% Q2.どんな時に、おしゃれをしたり、化粧に気を遣ったりするか? A. シニアは、買い物など近所への外出でも「おしゃれ」する傾向 「どんな時に、おしゃれをしたり、化粧に気を遣ったりするか」を尋ねたところ、50 代以上のシニアの方が、おしゃれや美容に気を遣っていることがわかった。同窓会など 特別な場だけでなく、日常的な場面でも意識しているようだ。 「どんな時におしゃれをしたり、化粧に気を遣ったりしているか」を尋ねたところ、 全年代では、 「友人・知人の集まり(同窓会などめったに会わないと人たちと)」 (68%) が最も高かく、「友人・知人の集まり(比較的よく会う人と)」(64%)、「家の外に出 るときはいつも(近所でも)」(46%)などと続いた。 一方、年代があがるほど、「ショッピングに行くとき」「友人・知人の集まり(比較的 よく会う人たちと)」 「家の外に出るときはいつも(近所でも)」など「ちょっとした外出」 でも、化粧やおしゃれに気を遣っていた。「家の外に出るときは、いつも(近所でも)」 と回答した年代別の割合は、20代は38%だったが、50代48%、60代52%、 70代75%と高くなった。 一方で、「夫や彼とデートするとき」や「美容室・ネイルサロン・エステなどへ行くと き」などの質問では、若い層の割合が高かった。 4 どんなときにおしゃれをしたり、化粧に気を遣ったりするか 子どもや孫のイベント・行 事・学校などへ行くとき 31% 33% 34% 28% 6% 公共交通機関を使うとき 40% 41% 32% 31% 旅行に行くとき 60% 51% 50% 43% 49% 50% 30% 26% 30% 38% 34% 38% 美容室・ネイルサロン・エス テなどへ行くとき レストランなどで外食すると きはいつも 40% 19% 30% 28% 夫や彼とデートするとき 60% 57% 49% 48% 38% 42% 49% 44% 25% 友人・知人の集まり(同窓会 などめったに会わない人たち と) 60代 50代 53% 50% 病院へ行くとき 14% 22% 24% 52% 49% 19% 37% 38% 37% 40% 自宅に誰かが来るとき 25% ショッピングに行くとき 31% 5 38% 31% 36% 38% 0% 20% 40代 30代 20代 33% 仕事に行くとき 家の外に出るときは、いつも (近所でも) 70% 74% 70% 68% 30% 6% 6% 10% 友人・知人の集まり(比較的 よく会う人たちと) 70代 60% 46% 46% 46% 40% 家族と外出するとき (複数回答) 85% 64% 59% 40% 57% 50% 50% 48% 53% 46% 60% 55% 52% 48% 47% 60% 69% 68% 80% 75% 80% 100% Q3.美容やいう視点で、あなたが気になっている悩みは何ですか? A.50代以上の3人に1人が「髪の薄さで悩み」 「美容やおしゃれという視点で気になっている悩み」を尋ねたところ、シニアならで はの悩みが多かった。全体でみると、「白髪が増えた」(59%)が最も多く、「顔のシ ミが目立つ」 (58%)、 「肌のたるみが目立つ」 (48%) 「目元・口元のしわが目立つ」 (40%)が続いた。 年代ごとにみると、 「髪が細くなった、薄くなった」 「目元・口元のしわが目立つ」 「肌 のたるみが目立つ」「視力が落ちて、化粧がうまくできない」などで、年代が上がるに つれ高くなる傾向がみられた。特に「目元・口元のしわ」でその傾向が強く、20~3 0代は32%だったのが、50代で40%、60代で57%と大きく増えていた。 髪の毛の悩みも深刻だ。「髪が薄い、細い」と回答したのは、20~30代は20% 未満だったが、50~70代は33~40%だった。3人に1人が、髪の薄さで悩んで いることが浮き彫りになった。一方、「白髪が増えた」は、若年層でも悩んでいる女性 が多く、年代ごとに大きな差はみられなかった。 6 美容やおしゃれという視点で気になっている悩みは? 10% 似合う洋服がなくなった 9% 視力が落ちて、化粧がうまく できない 15% 27% 14% 13% 22% 23% 14% 13% 13% 25% 太った、体形が崩れた 30% 32% 35% 32% 31% 6% 50% 40% 24% 20% 手の張りがなくなった 41% 13% 35% 40% 髪が薄くなった、細くなった 15% 19% 70代 33% 24% 60代 50代 40% 65% 70% 67% 白髪が増えた 6% 17% 9% 28% 44% 33% 13% 30% 肌のつやがなくなった 25% 37% 36% 38% 38% 50% 目元・口元のしわが目立つ 19% 32% 32% 57% 40% 60% 54% 顔のシミが目立つ 57% 31% 43% 45% 19% 7 68% 62% 55% 58% 肌のたるみが目立つ (複数回答) 30代 20代 35% 首筋のしわが増えた 40代 0% 20% 40% 51% 60% 80% Q4.Q3 のような悩みを解決するために、どんな対策に興味がありますか? A. 美容施術やエステ、一定のニーズ 「美容上の悩みを解決するために、どんな対策に興味があるか」についても尋ねた。 「食 生活に気をつける」 (83%)、 「ウオーキングやスポーツをする」 (64%)が多かった 一方で、数としては少ないが、 「美容レーザーをする」 (7%)、 「注射・点滴をする(ボ トックス、プラセンタなど)」(3%)「美容整形手術」(2%)と答えた人もいた。 「注射・点滴をする」でみると、20代6%、40代3%、50代4%、60代2%と、 年代ごとに大きな差はなかった。最近、シニア層が被害に遭う美容トラブルが伝えられ ているが、こうした利用傾向も背景にありそうだ。 また、「エステサロンに通う」は全体で19%が回答。年代別に大きな差はなく、50 代で20%、60代で16%と、およそ5人に1人が、エステサロンにすでに通ってい たり、通うことを考えたりしていた。 8 美容の悩みを解決するために、どんな対策に興味があるか 40% 30% 38% 34% 28% 19% サプリメントの摂取を する 95% 93% 食生活に気をつける 70% 69% 65% ウォーキングやスポー ツをする 51% 美容整形手術をする 0% 1% 2% 2% 4% 0% ホームエステをする 10% 15% 10% 15% 6% 0% 美容レーザーをする 77% 63% 70代 60代 50代 40代 30代 0% 2% 6% 0% 0% 2% 4% 3% 0% 6% エクステをする 5% 0% 4% 4% 4% 6% 5% エステサロンに通う 0% 20代 14% 11% 注射・点滴をする(ボ トックス、プラセンタ など) 9 62% 61% 81% 84% 16% 20% 20% 23% 19% 20% 40% 60% 80% 100% (複数回答) Q5.化粧品を使ったり、選んだりする際の悩みは? A.4割「化粧品の種類や機能多すぎる」 「化粧品を使ったり選んだりする際の悩み」について尋ねたところ、「自分に合うメ ークの方法がわからない」と答えたのが53%と、最も多かった。次いで「化粧品が高 い」が44%、「化粧品の種類や機能が多すぎて、どれを選べばいいかわからない」も 40%いた。Q1 の回答にもあった「おしゃれや美容について興味はあるが、何を参考 にしたらいいかわからない」と同様に、美容に関する情報や商品があふれ、消費者が選 択に悩んでいることがうかがえる。 10 11 Q6.どのような方法で化粧品を購入するか A.シニア、少ないドラッグストアでの購入 「どのような方法で化粧品を購入するか」で、群を抜いて多かったのは「ドラッグス トアで自分で選ぶ」 (43%)。 「デパートで専門家の助言を受けて」 (25%)が続いた。 年代別にみると、いくつか傾向がみえる。「ドラッグストアで自分で」は、年代を追 うごとに減る傾向がみてとれた。20代で63%、30代で53%と高めだが、40 代47%、50代41%、60代32%、70代30%だった。逆に年代を追うごと に増えていたのが、「カタログ通販・定期会報誌」と「新聞・雑誌・テレビ広告などで の通販」の2つだ。「カタログ通販」は20代で6%だったのが、50~70代は15 ~16%だった。「新聞・雑誌広告など」は、20~30代で13%なのが、60代1 6%、70代30%と増える傾向にあった。 12 13
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