*グローバル投資環境 No.1120 * ご参考資料 髙木証券投資情報部 ユーロ圏の第2四半期GDP改定値は前期比0.4%増~速報値から上方修正 2015年9月9日作成 欧州連合統計局が8日に発表したユーロ圏の第2四半期 GDPの改定値は前期比0.4%増となり、速報値の0.3%増 から引き上げられた。また、第1四半期の当初発表の前 期比0.4%増から0.5%増に引き上げられた。 《ユーロ圏と主要国の成長率の推移》 (前期比、%) 2014年 2015年 2Q 3Q 4Q 1Q 速報値 改定値 ユーロ圏 0.2 0.4 0.5 0.3 0.4 ドイツ 0.2 0.6 0.3 0.4 0.4 フランス 0.2 0.1 0.7 0.0 0.0 イタリア -0.1 0.0 0.4 0.2 0.3 スペイン 0.5 0.7 0.9 1.0 1.0 成長率を国別でみると、主要国ではイタリアが速報値 の0.2%増から0.3%増に上方修正された以外は概ね速報 値から修正はなく、スペインが1.0%増と高い伸びを示 したほか、ドイツは0.4%増だった。また、フランスは 前期比横這いで速報値と変わらなかったが、このフラン スを除くと(アイルランドとルクセンブルクでは改定値 《需要項目別成長率と寄与度》 1Q は未発表)ユーロ圏の全ての国がプラス成長を記録した。 また、改定値では需要項目別の成長率も開示され、家 計支出が前期比0.4%増となり、第1四半期の0.5%増か ら僅かに鈍化したものの、GDPを0.2%押し上げたほか、 輸出が1.6%増加して、輸入の1.0%増を上回る伸びを示 したことで、純輸出がGDPを0.3%押し上げた。一方、政 府支出はGDPを0.1%押し上げたものの、伸び率は第1四 半期の0.6%増から0.3%増に鈍化したほか、総固定資本 投資は第1四半期の1.4%増から0.5%の減少に転じ、GDP を0.1%押し下げた。 家計消費 政府支出 固定投資 在庫投資 輸出 輸入 純輸出 (前期比、%) 2Q 伸び率 寄与度 伸び率 寄与度 0.5 0.3 0.4 0.2 0.6 0.1 0.3 0.1 1.4 0.3 -0.5 -0.1 ― 0.1 ― -0.1 1.0 0.5 1.6 0.7 1.5 -0.6 1.0 -0.4 ― -0.1 ― 0.3 《ECBの経済見通し》 成長率 インフレ率 6/3発表 9/3発表 6/3発表 9/3発表 ECBが去る3日に開いた理事会では、ユーロ圏の成長 2015年 1.5% 1.4% 0.3% 0.1% とインフレの見通しを引き下げていただけに、GDPの上 2016年 1.9% 1.7% 1.5% 1.1% 方修正にはやや意外感があるが、多少気になる点もある。 2017年 2.0% 1.8% 1.8% 1.7% 先日発表されたユーロ圏の8月のPMI製造業指数は7月の 52.4から52.3に小幅に低下、ドイツは7月の51.8から 53.3に大幅に拡大したものの、イタリアが7月の55.3か ら53.8へ、スペインも53.6から53.2に低下するなど、こ のところ景況感が良かった国でやや低下が目立つほか、 先に述べた通り唯一ゼロ成長に甘んじたフランスは7月 の49.6から48.3に低下、2ヶ月連続で好不況の分かれ目 とされる「50」を下回った。 また、第2四半期のGDPに対するプラス寄与が最も大 きかったのは純輸出だけに、世界経済の先行きがユーロ 圏の今後の成長に影響を与えよう。(文責:勇崎 聡) (出所:欧州連合統計局、欧ECB及びBloombergデータより髙木証券作成) 当資料は投資判断の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資の最終決定はご自身でなさるようお願いいたします。当資料は信頼できると思われる各種 データに基づいて作成されていますが、その正確性・完全性を保証するものではありません。株式への投資は、価格の変動や発行者の信用状況の悪化等により 投資元本を割り込むおそれがあります。信用取引、先物・オプション取引をご利用いただく場合は、所定の委託保証金または委託証拠金をいただきます。また、信 用取引ではその損失額が差し入れた委託保証金の額を上回るおそれがあります。国内株式取引の委託手数料は、約定代金に対して最大(税込)1.19664%【2,700 円に満たない場合は2,700円(現物取引買付および信用取引売買)】になります。株式を募集等により取得する場合には、購入対価のみをお支払いいただきます。 外国株式を委託取引により購入する場合は、所定の委託手数料をいただきます。外国株式の委託手数料は国や市場により異なります。外国株式を店頭取引によ り購入する場合は、購入対価のみをお支払いいただきます。債券をご購入いただく場合は、購入対価のみをお支払いいただきます。(経過利子をお支払いいただく 場合があります)。債券は、市場の金利水準の変動等により価格が変動しますので、損失が生じるおそれがあります。また、発行体の信用状況や財務状況によっ ても価格が変動し、利金や償還金の支払遅延や不履行となる場合があります。また、倒産等により元本損失が生じる場合があります。投資信託は、主に国内外の 株式や債券を投資対象としているため、基準価額は組み入れた株式や債券の動き、為替相場の変動等の影響により上下しますので、これにより投資元本を割り 込むおそれがあります。投資信託はファンドごとに設定された購入時手数料をご負担いただきます。また、投資信託を保有期間中に間接的にご負担いただく費用 として、ファンドごとに設定された運用管理費(信託報酬)のほか、運用成績に応じて成功報酬をご負担いただく場合があります。外国株式や外国債券、外国投資 信託への投資は、上記に加え為替相場の変動等により損失が生じる場合があります。また、通貨発行国の国情の変化により投資元本割れや途中売却ができなく なるおそれがあります。当社で取り扱う商品等へのご投資には、当該商品等の契約締結前交付書面、上場有価証券等書面、目論見書、お客様向け資料等をよく お読みください。 商号等:髙木証券株式会社 金融商品取引業者 近畿財務局長(金商)第20号加入協会:日本証券業協会【広告審査済】 髙木証券インターネット ホームページ:http://www.takagi-sec.co.jp/
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