授業科目:口腔外科学 担当教員:大木 秀郎,米原 啓之,金子 忠良

授業科目:口腔外科学
担当教員:大木
秀郎,米原
啓之,金子
忠良,岩成
進吉,清水
治,佐藤
貴子
1. 口腔悪性腫瘍は高頻度に頸部リンパ節転移を生じ,原発巣の治療とともに転移巣に対
する治療が患者の生命救済に直結している。本テーマでは,口腔悪性腫瘍の原発巣と
頸部リンパ節転移に対する診断法および治療法を学び,さらに術後化学療法および放
授
射線療法の基礎的知識を学習し,治療成績の向上をいかに図るべきかを検討する。
業
2. 口腔癌などの腫瘍切除手術においてはしばしば舌,口腔粘膜,顎骨などの組織欠損を
の
生じ,機能を回復するために顎骨および軟部組織の再建術が必要となる。顎骨の欠損
ね
には骨の連続性を有する欠損と連続性を失った欠損があり,これらに対して骨添加,
ら
骨移植,骨延長など様々な方法が採られる。また軟部組織欠損に対しては遊離植皮術,
い
顕微鏡下血管柄付き皮弁移植や有茎皮弁移植などが行われる。本テーマでは口腔領域
における各種再建手術法を学習するとともに,各種再建手術後の骨再生過程の評価を
行い,骨移植術・骨延長術などの術後成績および機能回復の要因を検討する。
テ ー マ:
1. 口腔悪性腫瘍の頸部リンパ節転移と根治療法
2. 顎骨および口腔軟部組織の再建
内
容:
1. 口腔悪性腫瘍の原発巣および頸部リンパ節転移の様相を理解し,その診断法,治療法およ
び補助療法を含めた対応を習得する。
2. 顎骨や軟部組織欠損に対する再建手術を検討し,それに基づく創傷治癒過程,骨移植術の
移植骨生着過程,骨延長術後の骨再生様式および術後機能回復に関する理解を深める。
成績評価:
口頭試問による。
そ の 他:
適宜手術などへの参加など臨床現場での実習を行う。