二学期始業式の話 3つの幸せ 270901 村松 いよいよ二学期が始まりますね。長かった夏休みはどうでしたか。元気に過ごせました か。 ところで、私が一学期の終業式で話したことを覚えていますか。覚えている人?ずいぶ んと前ですから忘れてしまったのでしょう。 私は「為せば成る」ということを話しました。なにか、目標を決めたら絶対にやりきる、 実行する、これが大事だということを言いましたね。夏休みは「為せば成る」を実行でき ましたか。できた人は手をあげてみてください。 さて、二学期に何をがんばればいいか、どう行動すればいいかをこれから話しますね。 人間には3つの幸せがあると言われています。なんだかわかりますか。 1つめは「してもらう幸せ」です。たとえば赤ちゃんがごはんを 食べさせてもらう、おむつを替えてもらう、抱っこしてもらうなど、 おうちの人から何かをしてもらうと幸せな気持ちになります。これ が「してもらう幸せ」です。 2つめは「できる幸せ」です。赤ちゃんが大きくなって、自分で 歩けるようになる、自分で食べられるようになる、言い換えると自 分でできる幸せです。みなさんも、自分でできるようになったとき はうれしいし、幸せを感じますよね。 さあ3つめ、これが一番大事なことなのです。 「してあげる幸せ」 です。人が困っていたら助ける、人が独りぼっちでいたら声をかけ て一緒に遊ぶなど、人に対して「してあげる幸せ」、これが一番の 幸せなのです。だれかにいろいろとしてあげれば、その人は笑顔に なります、喜びます。その喜んで姿を見ることで、自分が幸せになるのです。 人からしてもらうばかりだったり、また自分だけできればよいと考えたりするのはだめ なのです。だれかにしてあげることが一番の幸せなのです。人に対してやさしくしている 人のまわりには、いい人が集まってきて、みんなが幸せになれるのです。 二学期は、十四小のみんなが、友達に何かをしてあげる幸せを感じられるようになって もらいたいと思います。そうすれば、十四小は笑顔いっぱいの素晴らしい学校になってい きます。してあげる幸せを感じられる二学期にみんなでしていきましょう。 これで二学期始業式の話を終わります。 <裏面に「先生方へ」があります> <先生方へ>(前日の8/31に事前配布) いよいよ長かった?夏休みも終わり、二学期が明日からスタートします。すでに先週か ら仕事モードになっていると思いますが、急加速は禁物です。一学期に作った、学級や授 業でのシステムを確認しつつ、ていねいに進めてください。その際に、作ってきたシステ ムがほころびているときには、すぐに修正していかないとダメです。「あとでもいいや、 来週から修正すれば」、これでは確実にずっこけてしまいます。修正はすぐに実行、これ が二学期最初の原則です。その修正がうまくいかないときには、学年で協力して対処して いきましょう。くれぐれも自分だけで抱え込むことがないようにしていきましょう。(管 理職への相談も忘れずに) さて、二学期始業式の話は「3つの幸せ」という話をします。これはカー用品販売会社 「イエローハット」の創業者:鍵山 年生まれ 秀三郎(かぎやま ひでさぶろう)さん(1933 現在82歳)の言葉です。鍵山さんは、掃除の実践で社風を作ってきたことで 有名ですが、この3つの幸せの話も同じくらい知られています。中学校や小学校の朝会や 学校だよりなどで引用されることも多いようです。 二学期は子どもたちが友だちと積極的に関わること、それも相手のことを考えて行動で きるようになってもらいたい、そんな自分の願い・希望からこの話をします。「してあげ る幸せ」は教育目標の重点である「おこなう子」につながるとも思っています。ただ話す 内容はどちらかと言うと高学年向きですので、学級学年の実態に合わせて補足などを是非 お願いします。 ところでニュースでも報道されている通り、明日9月1日は過去40年間の調査で18 歳以下の子どもが自殺する最多の日です。このことを踏まえて私たち教職員は、明日一日 夏休み中の子どもたちの変化を敏感に察知していきましょう。 具体的には、朝登校しているかいないかをまず確認し、連絡なしで登校していない場合 は職員室にすぐ知らせてください。副担任等で保護者への連絡・対応をします。 また、始業式の挨拶時には正面に立ち、話などのときは体育館の両サイドで子どもたち の様子が見える位置にいてください。その中で、子どもたちの表情・動きをしっかりと見 てください。夏休み中になにかあった子は集中せず、視線も泳いでいます。教室にもどる とその不安な表情は消えてしまいますので、始業式の時間を大事にしてください。 さらに、学級での指導の際には、夏休み中のけがや病気のことを家族も含めてそれとな く聞いてくださると助かります。それらの情報をもとに、保護者と連携して対応していき ましょう。 とにかく、最初が肝心です。二学期最初の3日間は、学年はじめの4月の3日間に次い で重要なときです。この3日間を計画的にすすめていけば、二学期が充実したものになり ます。どうぞ、よろしくお願いいたします。(なお始業式前の教室の黒板に、先生方のメ ッセージなどあると、子どもたちは笑顔が出てやる気になります。)
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