コンセントの2つの穴

H28 全校朝会の話
No.17
コンセ ントの 2つの 穴
2016.10.3
校長
西谷
秀幸
全校遠足の話。
さて、皆さんはこの写真が何だか分かりますね。そうです。コンセ
ントです。テレビをつけたり、電気を使ったりするときに、ここに差
し込みますね。
このコンセントには、右と左に2つの穴があります。この穴の大き
さは同じでしょうか、違うでしょうか。違うとしたら、どちらの方が
大きいでしょうか。
①どちらも同じ大きさ
②右の穴の方が大きい
③左の穴の方が大きい
正解は、③の「左の穴の方が大きい」です。
このように、コンセントの穴は、右と左の大きさが違っているので
す。これには、理由があります。
電気は、電柱の所まで「6600ボルト」というすごく強い電気が
来ています。しかし、そのあと、6600ボルトのまま皆さんの家に
来るとすごく危ないので、電柱の上にある変圧器という機械で100
ボルトまで下げてから、皆さんの家に来るのです。
でも、もしも、変圧器が壊れてしまったら、6600ボルトのまま、
危ない電気が家に来てしまいますね。そうなったときに、電気を地面に逃がすのが左の大
きな穴なのです。この穴は、電線を通って地面につながっています。アースと言いますが、
この穴のおかげで、万が一、6600ボルトの電気が来ても、危なくなっているのです。
コンセントのように、普段何気なく使っていても、あまりじっぐり見ないものがたくさ
んありますね。実は、それらの中には、普段気が付かないような工夫がたくさん隠されて
て い ま す 。 で す か ら 、 こ れ か ら は 、「 ど う し て だ ろ う 。」「 な ぜ だ ろ う 。」 そ う い う 眼 を も
って、いろいろなものを見てみましょう。
もちろん、コンセントには電気が来ていますから、棒を突っ込んだり、指を入れたりす
ると感電して死んでしまいます。また、電線に触るのも絶対にダメです。例えば、凧あげ
をしていて凧が電線に引っかかったとしても、自分で取ろうとせずに、電力会社に連絡し
ましょう。
これで朝会の話を終わります。
(裏面に「先生方へ」があります)
〈先生方へ〉
先日は、校内研究の授業研究、及び全校遠足など、お疲れさまでした。
全校遠足では、6年生が班長・副班長として下学年をリードし、本当によくがんば
ってくれました。また、5年生も班長を助け、特に行き帰りでは1年生の世話をよく
してくれました。全校遠足という行事を通して、板八小の伝統がまた1つ引き継がれ
たように思えます。ふれあいプロジェクト主任の松本先生をはじめ、先生方、主事さ
ん方、ありがとうございました。
さ て 、今 日 は 、
「何気なく見たり見過ごしたりしているものにも多くの工夫がある。
そ う い う 眼 を も と う 。」 と い う 話 で し た 。 今 回 は 、 コ ン セ ン ト の 話 で し た が 、 事 故 防
止という意味も含んでいます。学級での補足指導、よろしくお願いいたします。
ちなみに、100ボルト用のコンセントは、大きい方が9mm、小さい方が7mm
です。そして、壁のコンセントは、大きい(長い)方が左になるように決まっていま
す。教室やその他の場所でもぜひ確かめてください。
ま た 、「 ボ ル ト 」 は 、「 電 圧 」 の 単 位 で 、「 電 気 を 押 し 出 す 力 」 を 表 し ま す 。 発 電 所
では、電気を超高圧にして送電線に送り出します。なぜなら、高い電圧の方が、途中
で逃げるエネルギーが少なくて済むからだそうです。その後、電気は変電所で段階的
に電圧を下げられ、私たちの身近にある配電線まで流れてきます。配電線に流れてい
る電気の電圧は6600ボルトですが、それを家庭で使いやすいよう、電柱の上にあ
る変圧器でさらに100ボルトまで下げて、コンセントに送っているのです。
【資料】10月について
1 0 月( じ ゅ う が つ )は グ レ ゴ リ オ 暦 で 年 の 第 1 0 の 月 に 当 た り 、3 1 日 あ る 。
英 語 で の 月 名 、Octoberは 、ラ テ ン 語 表 記 に 同 じ で 、こ れ は ラ テ ン 語 で「 第 8 の 」
と い う 意 味 の "octo" の 語 に 由 来 し て い る 。 一 般 的 な 暦 で は 1 0 番 目 の 月 で あ る
が、紀元前46年まで使われていたローマ暦では、一般的な暦の3月が年始であ
り、3月から数えて8番目という意味である。
日本では旧暦10月を神無月(かんなづき、かみなしづき)と呼び、新暦10
月の別名としても用いる。
「 か み な 月 」、「 か ん な 月 」 の 語 源 は 不 明 で あ る 。 以 下 の よ う な 説 が あ る が 、 確
かなものではない。いずれにしても「神無」は宛字としている。
■ 醸 成 月 ( か み な し づ き ): 新 穀 で 新 酒 を 醸 す 月 ( 大 言 海 に よ る )
■ 神 嘗 月 ( か ん な め づ き ): 新 嘗 ( に い な め ) の 準 備 を す る 月
■ 神 な 月 ( か み な づ き ):「 神 の 月 」 の 意
■ 雷 無 月 ( か み な し づ き ): 雷 の な い 月
出雲の出雲大社に全国の神様が集まって1年の事を話し合うため、出雲以外に
は神様が居なくなる月の意味というものがあるが、これは平安時代から言われて
いる民間語源(言語学的な根拠が無い、あてずっぽうの語源)である。出雲では
神在月といわれる。
出雲へ行かず村や家に留まる田の神・家の神的性格を持つ留守神も存在し、す
べての神が出雲に出向くわけではないとされる。