平成26年度3学期修了式 校長挨拶 おはようございます。本校は、夏休みを短めに切り上げていることもあり、他校に比べて、修了 式が5日ほど早くなっています。 1・2学期は終業式なのに、3学期は修了式です。それは、一年間のまとめの日だからです。それ ぞれの学年を修了し、次の学年へのアプローチに入る日になります。いつもは、この一年間に私 が始業式・終業式でお話ししてきたことを振り返っていますが、今日は、その中でも、特にお話の 中で紹介した言葉を並べてみたいと思います。どれだけ覚えていてくれるでしょうか。 1学期の始業式は、上杉鷹山の「為せば成る 為さねば成らぬ何事も 成らぬは人の為さぬなり けり」と武田信玄の「為せば成る 為さねば成らぬ成る業(わざ)を 成らぬと捨つる人のはかなき」 でした。1学期の終業式では、特に言葉の紹介はしませんでした。 そして、2学期の始業式が、4つあって、ベンジャミン・ディスレーリの「行動は必ずしも幸福をも たらさないかもしれないが、行動のないところに幸福は生れない。」と、ジャン=ポール・シャルル・ エマール・サルトルの「もしみんなが自分と同じことをしたら、どんなことになるだろうと。我々はつ ねに自分自身に問わなければならない。」、そして、ジョン・ラボックの「他人と比較して、他人が自 分より優れていたとしても、それは恥ではない。しかし、去年の自分より今年の自分が優れていな いのは立派な恥だ。」、最後に、岐阜商業高校の中沢正仁先生が高橋尚子さんに送った「何も咲 かない寒い日は下へ下へと根を伸ばせ。やがて大きな花が咲く」でした。 次の2学期終業式では、モンテーニュの「心は正しい目標を欠くと、偽りの目標にはけ口を向ける。」 とミケランジェロ・ブオナローティの「人間にとって最大の危険は、高い目標を設定して達成できないことで はなく、低い目標を設定して達成し満足してしまうことである。」の2つでした。 3学期の始業式では、福田和也慶應義塾大学教授の「幼稚とは何が肝心なのかわからないこ と」を紹介しましたので、一年間では、9つの言葉を紹介したことになります。 どうでしょう。おおざっぱにまとめると、「ヒガシ生として是非心に留めておいて欲しい言葉」を紹 介してきたつもりです。退屈ではあったかもしれませんが、「校長がどっかから見つけてきた言葉」 ではなく、自分を成長させてくれるものとして、これらの言葉を捉えなおしてくれるよう期待します。 さて、その上で、今年10番目の言葉を紹介したいと思います。 それは、松下幸之助氏の「失敗したところでやめてしまうから失敗になる。成功するところまで 続ければそれは成功になる。」という言葉です。人は生きている間にいろいろな体験をします。もち ろん多くの成功体験を重ねていけることが幸せな人生と言えるのかもしれません。でも、多くの場 合、努力なくして成功することはありません。躓いてやめるのではなく、起き上がって努力を続けて ください。結果が成功であれば、途中の失敗は成功のための過程でしかなくなるということを覚え ておいてください。皆さんそれぞれが今年度を振り返って、「できたはずなのに、してこなかったこと」 はないかを考え、高校生活の3年間が成功だったと言えるために、くじけずに努力を続けてくださ い。 では、これで、一年の締めくくりの話を終わりますが、一人一人が進級するということの意味を いろいろな角度から考えてみてください。学年が進むということは「グレード」が上がるということで す。できることも増えるけれど、やらなくてはならないことも増えます。しっかりと考えて、また、新学 期に元気な姿を見せてください。
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