来週の金融市場見通し - しんきんアセットマネジメント投信

2016 年 1 月 29 日号
来週の金融市場見通し
しんきんアセットマネジメント投信株式会社 金融商品取引業者 関東財務局長(金商) 第338号
Sh inkin Asset Management Co., Ltd 加入協会/一般社団法人投資信託協会 一般社団法人日本投資顧問業協会
< 2/1 ~ 2/5 >
〒104-0031東京都中央区京橋3丁目8番1号 URL:http:// www.skam.co.jp
■来週の見通し
米連邦準備制度理事会(FRB)は 1 月 26-27 日の米連邦公開市場委員会(FOMC)で、金融政策の現状維持を決めました。注目された声明文では、
景気認識を若干下方修正しましたが、次回 3 月での利上げの可能性を残したとして、金融市場はやや期待外れとの反応になりました。他方、日銀のマイナ
ス金利導入の決定は、市場のサプライズとなりました。日銀の金融政策は、これまでの「量的・質的金融緩和」に、
「マイナス金利」を加えた「マイナス金
利付き量的・質的金融緩和」に変わりました。今後は巨額の資産購入に加え、マイナス金利が、国内景気、金融市場を支えることになります。
◆株価 : 上値を探る
◆長期金利 : 低位もみ合い
◆為替 : 上値を探る
【予想レンジ】 日経平均株価
【予想レンジ】 長期金利(新発 10 年債利回り)
【予想レンジ】 ドル円レート
(来週)17,000~18,000 円 (2 月)15,500~18,500 円
(来週) 0.05~0.20%
(来週) 119.0~123.5 円
22,000
(円)
日経平均株価
21,000
20,000
予想レンジ
上限
19,000
18,000
新発10年債利回り
(%)
0.6
(2 月) 0.05~0.25%
0.5
130
0.4
125
予想レンジ
上限
0.3
17,000
135
0.2
16,000
15,000
下限
14,000
15/2
15/4
15/6
(年/月、日次)
15/8 15/10 15/12 16/2
(円/ドル)
(2 月) 114.0~124.0 円
ドル円レート
予想レンジ
上限
120
115
0.1
下限
0.0
15/2
15/4
15/6
(年/月、日次)
15/8 15/10 15/12 16/2
下限
110
105
15/2
15/4
15/6
(年/月、日次)
15/8 15/10 15/12 16/2
(出所)Bloombergよりデータ取得し、しんきん投信作成
(出所)Bloombergよりデータ取得し、しんきん投信作成
日銀がマイナス金利を導入したことがポジティブ・サ
日銀の マイナ ス金 利導入 を受け 、長期 金利 は一時
ドル円も、日銀のマイナス金利導入を受け、118 円半
プライズとなり、日経平均株価は 1 万 7,500 円を回復
0.09%と、1 月 14 日につけた過去最低の 0.190%を大
ばから 121 円 40 銭強まで上昇しました。その後、やや
しました。来週は、この日銀のマイナス金利効果が続く
きく下回りました。5 年債利回りも一時マイナス
ドル売り・円買いに押されましたが、再びドル高・円安
かどうかが注目されます。中国では、1 月の世界的な金
0.085%まで低下しました。巨額の国債買入れに加え、
地合いに。FRBが 3 月利上げの可能性を残しているこ
融市場の混乱のきっかけの一つとなった景況感指標が
マイナス金利導入で、国内の金利は一段と低位での推移
とも、ドルを支えそうです。来週発表される中国の景況
発表されます。また、週末には米国の利上げペースを占
が見込まれます。米国では、3 月の利上げの可能性が残
感指標(製造業PMI)は大きな回復は見込みにくく、
う雇用統計の発表を控えます。日銀のマイナス金利の影
るものの、米長期金利が落ち着いた動きになっているこ
再び中国不安が強まる可能性もあります。株価同様、日
響や中国情勢の落ち着きなどを確認しながら、上値を探
とも、国内債の安心材料です。しばらくは、マイナス金
銀のマイナス金利の影響や中国情勢の落ち着きなどを
ることになりそうです。
利導入の下での、居所を探る動きになりそうです。
確認しながら、上値を探ることになりそうです。
(出所)Bloombergよりデータ取得し、しんきん投信作成
※最終頁の「本資料に関してご留意していただきたい事項」を必ずご確認ください。
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来週の金融市場見通し
2016 年 1 月 29 日号
■来週の主な内外スケジュール
2/1
月
2/2
火
2/3
水
2/4
木
2/5
金
新車販売台数(1 月)
日経日本製造業 PMI(1 月、改定値)
米ISM製造業景況指数(1 月)
米個人所得・個人支出(12 月)
ユーロ圏製造業PMI(1 月、改定値)
中国財新製造業PMI(1 月)
中国製造業PMI(1 月)
10 年利付国債入札
マネタリーベース(1 月)
ユーロ圏失業率(12 月)
ユーロ圏生産者物価指数(12 月)
豪中銀・金融政策委員会
黒田日銀総裁の講演(きさらぎ会)
日銀金融政策決定会合議事要旨
(12/17・18 日開催分)
消費動向調査(1 月)
米ISM非製造業景況指数(1 月)
米ADP雇用統計(1 月)
ユーロ圏小売売上高(12 月)
国庫短期証券入札(3 か月)
流動性供給入札
米製造業受注(12 月)
景気動向指数(12 月、速報値)
家計消費状況調査(12 月、速報値)
米雇用統計(1 月)
米貿易収支(12 月)
米消費者信用残高(12 月)
(注) スケジュールの内容、日程が変更になる可能性があります。
(出所)各種報道を基に、しんきん投信作成
■来週の注目点
米雇用統計(1 月)
2 月 5 日(金)午後 10 時 30 分発表
米国の非農業部門雇用者数
(前月比、万人)
80
米国の非農業部門雇用者数は昨年 12 月に前月比 29.2 万人増と、20 万人程度の増
加を見込んでいた市場予想を大きく上回りました。1 月については、記録的大雪の影響
もあり、増加数は 20 万人を若干下回るものと見込まれます。
また、賃金の動向が注目されます。12 月の雇用統計では、平均時給が前月比横ばい
にとどまりました。1 月も大幅な伸びは示されない可能性が高いとみられます。
60
40
20
0
-20
-40
-60
-80
今回の雇用統計が精彩を欠く結果となった場合、米連邦準備制度理事会(FRB)
による追加利上げのペースは緩慢なものになるとの期待が広がりそうです。そのため、
-100
2007
2008
2009
2010
2011
2012
2013
2014
2015
(年、月次)
(出所)米労働省、Bloombergよりデータ取得し、しんきん投信作成
低調な雇用統計は、金融市場の大きな逆風にはならない見込みです。
※最終頁の「本資料に関してご留意していただきたい事項」を必ずご確認ください。
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来週の金融市場見通し
2016 年 1 月 29 日号
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※投資信託は、値動きのある有価証券等(外貨建資産には為替リスクもあります)に投資しますので、基準価額は変動します。したがって、預金と異なり投資元本が保証されているものでは
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