多目的レーザラマン分光光度計 仕 様 書 平成 27 年 7 月

多目的レーザラマン分光光度計
(Versatile Laser Raman Spectrometer)
仕
様
書
平成 27 年 7 月
国立大学法人山口大学
1
目
次
頁
Ⅰ.仕様書概要説明
1
調達の背景及び目的
3
2
調達物品名
3
3
技術的要件の概要
3
4
その他
3
Ⅱ.調達物品の備えるべき技術的要件
(性能・機能に関する要件)
5
(性能・機能以外に関する要件)
6
別紙
・機器設置図
7
2
Ⅰ.仕様書概要説明
1
調達の背景及び目的
現在,土壌中に含まれる微量金属酸化物に着目し、鉛などの重金属の土壌中挙動に微
量金属酸化物が及ぼす役割とその重要性に関する知見を得る研究に取り組んでいる。本
研究において、①重金属の化学形態を特定し、さらに化学形態を支配している因子を明
らかにする②微量金属酸化物が重金属の化学形態に与える影響を評価し、そのメカニズ
ムを解明する情報を得る必要があるため,多目的レーザラマン分光光度計を導入する。
2
調達物品名
多目的レーザラマン分光光度計
1式
(構成内訳)
1.
本体部
2.
プローブヘッドスタンド
3.
制御・測定用ソフトウェア
以上、搬入、接続及び調整を含む。
3
技術的要件の概要
(1) 本調達物品に係る性能、機能及び技術等(以下「性能等」という)の要求要件(以
下「技術的要件」という)は、「Ⅱ.調達物品の備えるべき技術的要件」に示すと
おりである。
(2) 技術的要件は全て必須の要求要件である。
(3) 必須の要求要件は本学が必要とする最低限の要求要件を示しており、入札機器の
性能等がこれらを満たしていないとの判断がなされた場合には不合格となり、落札
決定の対象から除外する。
(4) 入札機器の性能等が技術的要求を満たしているか否かの判断は、本学「多目的レ
ーザラマン分光光度計」技術審査職員(以下「本学技術審査職員」という)におい
て、入札機器に係る技術仕様書その他の入札説明書で求める提案資料の内容を審査
して行う。
4
その他
4-1 仕様に関する留意事項
(1) 入札機器及び入札機器に係るソフトウェアに関しては、入札時点で製品化されて
いることを原則とする。ただし、入札時に製品化されていない物品で応札する場合
は、技術的要件を満たすことが可能な旨の説明書、開発計画書、納期に間に合うこ
との根拠を十分に説明できる資料及び確約書等を提出すること。
3
4-2 導入に関する留意要件
(1) 導入機器の納入期限は平成27年11月30日とする。
(2) 導入スケジュールについては、本学担当者と協議し、その指示に従うこと。
4-3 提案に関する留意要件
(1) 提案に関しては、提案機器が本仕様書の要求要件をどのように満たすか、あるい
はどのように実現するかを要求要件ごとに具体的かつわかりやすく、資料等を添付
する等して説明すること。従って、本仕様書の技術的要件に対して、単に「”でき
ます。”、”有します。”」といった回答の提案は、審査するに当たって提案の根拠が
不明確、説明が不十分で技術審査に重大な支障があると本学技術審査職員が判断し
た場合は、要求要件を満たしていないものとみなすので、十分に留意して作成する
こと。
(2) 提案された内容等について、問い合わせやヒアリングを行うことがあるので、誠
実に対応すること。
(3) 提出資料等に関する照会先を明記すること。
(4) 提案資料などは、日本語で 4 部提出すること。
4
Ⅱ.調達物品の備えるべき技術的要件
(性能・機能に関する要件)
1. 本体部は,励起用レーザ部,分光部,検出部,ファイバープローブ部で構成され,以下
の要件を満たすこと。
1-1 励起用レーザ部については,以下の要件を満たすこと。
1-1-1 励起用レーザは,内蔵グリ−ンレーザであること。
1-1-2 発振波長は,532nm であること。
1-1-3 発振出力は,20mW 以上であること。
1-2 分光部については,以下の要件を満たすこと。
1-2-1 収差補正型 チェルニターナ光学配置のシングルモノクロメーターであること。
1-2-2 測定波数は,532nm において 100 ∼ 8000 cm-1 の領域範囲以上であること。
1-2-3 回析格子 900gr/mm における分解能は
2cm-1/ピクセル以上であること。
1-3 検出部については,以下の要件を満たしていること。
1-3-1 検出部として,CCD 検出器を有していること。
1-3-2 素子数は,1650×200 ピクセル以上であること。
1-3-3 電子冷却方式により−60℃以下とする機能を有していること。
1-4 ファイバープローブ部については,以下の要件を満たしていること。
1-4-1 レーザ光照射系として,長作動対物レンズ 20 倍を有していること。
1-4-2 ファイバーは,単芯光ファイバーで1m以上であること。
1-4-3 試料観察用に,CCD カメラを有していること。
1-4-4 本学が別途調達するパソコンモニタに,ビデオキャプチャによりリアルタイムに表
示する機能を有していること。
1-4-5 試料観察のため,白色 LED 照明を有していること。
2.
プローブヘッドスタンドは,以下の要件を満たしていること。
2-1 3 軸マニュアルステージであること。
2-2 インターロック機構を有し,Class1に対応していること。
3.
制御・測定用ソフトウェアは以下の要件を満たしていること。
3-1 ポイント測定および広帯域測定を行う機能を有していること。
3-2
宇宙線除去,自動蛍光補正,波数補正および感度補正を行う機能を有していること。
3-3 測定データを,テキストファイル,CSV ファイルおよび JWS ファイルで保存する機能
を有していること。
5
(性能・機能以外に関する要件)
1
設置条件
1-1 調達物品は,工学部環境共生系専攻棟4階408号室に設置する。
設置場所の詳細は、別紙「機器設置図」を参照すること。
1-2
本学が用意した1次側電源設備以外に必要な設備があれば、受注者において用意
すること。
1-3 機器の搬入、据付、配線、接続及び調整は、受注者の負担で実施すること。また、
搬入については、本学施設に損傷を与えないよう十分な注意を払うよう努め、必要
があれば納入経路に養生等を施すこと。
1-4 設置作業は納入予定日、作業日程を事前に本学担当者と打合せ、そのスケジュー
ルに従うこと。
2
保守体制等
2-1 機器が正常に作動するように1年間は無償で点検、調整を行うこと。
2-2
障害時において、連絡を受けてから(土,日,祝祭日,年末年始を除く)24時間
以内に現場、電話等にて対応が出来る体制であること。
2-3
3
納入検査確認後1年間は通常の使用により故障した場合の無償修理に応じること。
教育・支援体制等
3-1 機器に係る操作、指導及び教育を本学が指定する日時、場所で2回以上行うこと。
4
その他
4-1 機器の運用管理に必要な操作マニュアルは、それぞれの機器について日本語版を
4部提供すること。
6
(別紙)
機器設置図
工学部常盤キャンパス環境共生系専攻棟4階408号室
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