グローブボックスシステム

グローブボックスシステム
仕 様 書
国立大学法人山口大学
平成 27 年 7 月
目
次
頁
Ⅰ.仕様書概要説明
1
調達の背景及び目的
1
2
調達物品名
1
3
技術的要件の概要
1
4
その他
2
Ⅱ.調達物品の備えるべき技術的要件
(性能・機能に関する要件)
3
(性能・機能以外に関する要件)
4
別紙
・機器設置図
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Ⅰ
仕様書概要説明
1
調達の背景及び目的
文部科学省テニュアトラック人材育成事業“個人選抜型”の研究課題として、「資源
問題解決の新しいアプローチ:精密設計された金属触媒を利用した活性種制御による次
世代有用物質合成法の開発」を推進している。本研究課題では、金属触媒を用いて新し
い分子の合成法を開発し、効率かつ迅速な有機合成プロセスの確立を目指している。
現在、この研究課題の一部として Ni(COD)2 錯体、アルキルリン化合物や Grignard 試薬
を用い、新しい触媒反応化学の開拓に関する原理の開発とシラノールの酸素ドナーとし
ての可能性を探っている。これらの試薬は大気中の酸素や水分と反応しやすいため、厳
密な脱水・無酸素雰囲気が必要である。
以上の目的からこの用件を満たす作業環境を恒常的かつ安定的に提供することができ
るグローブボックスシステムを導入する。
2
調達の概要物品名及び構成内訳
グローブボックスシステム
一式
(構成内訳)
グローブボックス本体
1台
循環精製装置
1台
アンティチャンバー
1式
酸素計
1式
以上、搬入・据付及び調整を含む。
3
技術的要件の概要
(1) 本調達物品に係る性能、機能及び技術等(以下「性能等」という)の要求要件(以
下「技術的要件」という)は、「Ⅱ.調達物品の備えるべき技術的要件」に示すと
おりである。
(2) 技術的要件はすべて必須の要求要件である。
(3) 必須の要求要件は本学が必要とする最低限の要求要件を示しており、入札物品の性
能等がこれらを満たしていないとの判断がなされた場合には不合格となり、落札決
定の対象から除外する。
(4) 入札物品の性能等が技術的要求を満たしているか否かの判断は、本学技術審査職員
において、入札物品に係る技術仕様書その他の入札説明書で求める提案資料の内容
を審査して行う。
1
4
その他
4-1 仕様に関する留意事項
(1)
入札物品に関しては、入札時点で製品化されていることを原則とする。ただし、
入札時に製品化されていない物品で応札する場合は、技術的要件を満たすことが
可能な旨の証明書、説明書、製造計画書、図面、納期に間に合うことの根拠を十
分に説明できる資料及び確約書等を提出すること。
4-2 提案に関する留意要件
(1) 提案に関しては、提案機器が本仕様書の要求要件をどのように満たすか、あるい
はどのように実現するかを要求要件ごとに具体的かつわかりやすく、資料等を添付
する等して説明すること。従って、本仕様書の技術的要件に対して、単に「”でき
ます。”、”有します。”」といった回答の提案は、審査するに当たって提案の根
拠が不明確、説明が不十分で技術審査に重大な支障があると本学技術審査職員が判
断した場合は、要求要件を満たしていないものとみなすので、十分に留意して作成
すること。
(2) 本仕様書に提出を求めていない図面、見本、試験表等についても提出を求めた場
合、速やかに提出すること。提出がない場合において、審査することが困難である
と判断した場合は、仕様書を満たしていないものとみなし、不合格とする。
(3) 提案された内容等について、問い合わせやヒアリングを行うことがあるので、誠
実に対応すること。
(4) 提出資料等に関する照会先を明記すること。
(5) 提案資料などは、日本語で 4 部提出すること。
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Ⅱ
調達物品に備えるべき技術的要件
(性能・機能に関する要件)
1.グローブボックス本体
1-1 ボックスの本体は、SUS 製であること。
1-2 ボックスの内部スペースは、
幅 1150mm×高さ 850 mm×奥行き 650mm 以上であること。
1-3 ボックス内部には、100V・15A 以上のコンセントを 2 口以上有すること。
1-4 ボックスには、特殊コート Lexan 製と同等以上の覗き窓を有すること。
1-5 ボックスには、ブチルゴム製のグローブを 1 双有すること。
1-6 ボックス内部の圧力設定値を 1 気圧(±0.01 気圧)に設定でき、設定圧力を自動で
調節する機能を有すること。
1-7 ボックス内部には、1 台以上の棚を有すること。
1-8 ボックス外部には、ボックス内部を照らすための照明を有すること。
2.循環精製装置
2-1 循環精製装置の吸着剤には、モレキュラシーブ、酸化銅触媒を使用すること。
2-2 1.グローブボックス本体に配管を接続し、本体内部の酸素値及び水分値を 1ppm 以下
まで除去できること。ボックス出口も適用可能であること。
2-3 ガス精製触媒を、プログラマブルロジックコントローラ(PLC)により自動制御する
機能を有すること。
2-4 ガス循環流量は、80m3/h 以上であること。
2-5 アンティチャンバーを真空にする機能を有すること。
3.アンティチャンバー
3-1 SUS 製円筒形であり、内寸が直径 150mm×長さ 400mm 以上のものと、直径 390mm×長
さ 600mm 以上の 2 つを備えること。
4.酸素計
4-1 0ppm∼1000ppm の範囲を測定・表示する機能を有すること。
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(性能・機能以外に関する要件)
1. 設置条件
1-1 設置場所の詳細は、別紙「機器設置図」を参照すること。
1-2 本学が用意した1次側電源設備以外に必要な設備があれば、受注者において用意す
ること。
1-3
機器の搬入、据付、接続及び調整は、受注者の負担で実施すること。また、搬入
については、本学施設に損傷を与えないよう十分な注意を払うよう努め、必要が
あれば納入経路に養生等を施すこと。
1-4
設置作業は納入予定日、作業日程を事前に本学担当者と打合せ、そのスケジュー
ルに従うこと。
2
保守・障害支援体制
2-1 機器が正常に作動するように1年間は無償で点検、調整を行うこと。
2-2
障害時において、連絡を受けてから(土、日、祝祭日、年末年始を除く)24時間
以内に現場、電話等にて対応が出来る体制であること。
2-3
3
納入検査確認後1年間は通常の使用により故障した場合の無償修理に応じること。
その他
3-1
担当教員および担当技術者に対する機器の操作教育訓練を本学が指定する日時、
場所で行うこと。
3-2 機器の操作説明書、マニュアルについて日本語版を紙媒体で1部提供すること。
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( 別 紙 )
【機器設置図】
工学部常盤キャンパス 本館4階447号室内測定室
4 階平面図
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