仕 様 書 1. 調達物品及び数量 全自動免疫組織化学染色システム 一式 (搬入、据付、配線、調整、操作訓練及び既存設備との接続を含む) (内訳) 1.全自動免疫組織化学染色システム 1式 2.薬用保冷庫 1式 2.調達の背景及び目的 病理診断を行う上で、免疫染色の果たす役割は日々増大している状況にある。その中で現 在、病理部では独自に院内装置としての自動免疫染色装置を保有しておらず、臨床検査医学講 座が保有している装置で標本を作製している状態にある。その機器も使用し始めて5年以上が 経過しているため、故障等が生じており早急に機器を整備する必要を迫られている。 以上のことから本調達を行うものである。 3.調達物品の性能(仕様)等 1.全自動免疫組織化学染色システムについては、以下の要件を満たすこと。 1-1 IHC(免疫組織化学染色)、ISH(インサイチュハイブリダイゼーション)及びDISH(デュ アルカラーインサイチュハイブリダイゼーション)を処理する機能を有し、かつこれらを同時 進行する機能を有すること。 1-2 IHCのベーキング、脱パラフィン、抗原賦活化から一次抗体分注、発色、核染色までの一連の 工程、及びISHの脱パラフィン、熱処理などの前処理からプローブ添加、ハイブリダイゼー ション、洗浄、発色、核染色までの一連の工程を自動で処理する機能を有すること。 1-3 染色する場所がスライド1枚ずつ個別に分かれており、各染色を個々に開始でき、また個々に追加でき る機能を有すること。 1-4 一次抗体の分注は自動及び手動分注を同時に運転できる機能を有すること。 1-5 1モジュールにおける1回の染色のスライド処理枚数は最大30枚であり、最大35種類の試薬に より染色する機能を有すること。 1-6 スライドごとの温度設定機能を有すること。 1-7 バッファーと液体カバーオイルを用い、スライド上の試薬の染色ムラを防止する機能及びスラ イド上の標本、試薬の蒸発を防止する機能を有すること。 1-8 エアーによる攪拌機能を有すること。 1-9 リモートサポートシステムに接続することにより、リモートトラブルシューティング及びオンラインソフトウェ アアップデートが使用可能なこと。 2.薬用保冷庫については、以下の要件を満たすこと。 2-1 外形寸法は幅900mm × 奥行600mm × 高さ1810mm以下であること。 2-2 保冷庫部の内容量が320L以上、フリーザ部の内容量が80L以上であること。 2-3 保冷庫部の温度設定を+2度~+14度に変えることができること。 2-4 フリーザ部の温度設定を-30度~-20度に変えることができること。 2-5 温度異常時にはランプとブザーで異常を知らせる装置を内蔵しており、警報温度の設定を変え ることができ、遠隔警報接点を備えていること。 2-6 ドア警報時にランプとブザーで異常を知らせる装置を内蔵していること。 2-7 オプション品に麻薬金庫があること。 4.その他(性能、機能以外に関する要件) 1.設置条件については以下の要件を満たすこと。 1-1 機器は病理部に設置すること。 1-2 機器の設置場所への搬入、据付、配線、調整、操作訓練及び既存設備との接続は本調達に含む こと。それに必要な資材、消耗品その他必要な費用は全て本調達に含まれる。 1-3 本学が用意した一次電源設備以外に必要な電源設備があれば、供給者において用意すること。 1-4 機器の搬入、据付、配線、調整、操作訓練及び既存設備との接続については、本学の業務に支 障をきたさないように、本学の職員と協議の上、その指示によること。 1-5 機器導入時に、本院の検査部担当者に対して簡潔な取り扱い説明及び教育訓練を行うこと。 1-6 機器ついての日本語版マニュアルを3部提出すること。 1-7 当院の医療機器安全管理委員会の定めにより、導入後1ヶ月以内に使用者に対する導入説明会 を行うこと。 2.保守体制等については以下の要件を満たすこと。 2-1 障害時の対応として、修理部品が用意されていること。 2-2 年間を通じて24時間連絡がとれる体制であること。 2-3 本システムの各機器に発生した故障の修理は、障害通知後24時間以内に現場に専門技術者を 派遣できる体制であること。 2-4 定期的保守点検を実施する体制を整備していること。 2-5 本仕様の製品におけるアフターサービス、メンテナンス等については、供給者が責任を持つこ と。 2-6 納入検査確認後1年間は、通常の使用により故障した場合の無償保証に応じること。 2-7 機器導入後も技術的な質問に対し、適切な対応ができる体制をとること。
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