仕 様 書 1.調達の背景及び目的 超音波診断装置は、小児の心臓外来、内分泌外来、その他一般腹部疾患の診断には必要不可欠な診断ツールで ある。 現有機器は平成19年度に購入したもので8年以上経過しており、経年劣化のために計測に必要なボタンの使用が できなくなっている。また、画像の解像度が低下し、プローブも劣化しているために診断に支障を来している。 今回、機器を更新することにより、画像を電子カルテ上でデジタル保存ができ、解像度も大幅に向上するために、よ り詳細な診断が可能となる。 以上のことから、超音波診断装置の更新を行うものである。 2. 調達物品及び数量 超音波診断装置 一式(搬入、据付、配線、調整、撤去、既存設備との接続を含む) (内訳) 1.超音波診断装置本体 1式 2.プローブ 5式 3.調達物品の性能(仕様)等 超音波診断装置については、以下の要件を満たすこと。 1 超音波診断装置本体 1-1 装置本体について、以下の要件を満たすこと。 1-1-1 超音波RAWデータ構造のフルデジタルシステムであること。 1-1-2 バッテリー駆動が可能であること。 1-1-3 セクタ、リニア、コンベックス、経食道プローブをサポートしていること。 1-2 2Dモードについては、以下の要件を満たすこと。 1-2-1 2D画像のスペックルエコーを軽減する機能を有すること。 1-2-2 リアルタイムで2D画像のゲインと明るさを自動調整できること。 1-2-3 超音波音速、周波数、ゲイン等を自動調整できること。 1-3 カラーMモード機能について、以下の要件を満たすこと。 1-3-1 カラーMモードでの2Dリアルタイム表示が可能であること。 1-3-2 カラーMモードでの断層画像のリアルタイム表示が可能であること。 1-4 アナトミカル・カラーMモード機能について、以下の要件を満たすこと。 1-4-1 カラー・ドプラ・シネループ画像から任意のプレーンのカラーMモードを表示可能であること。 1-5 カラードプラモード機能について、以下の要件を満たすこと。 1-5-1 時間方向の画像処理と表示のスムージングにより、血流動態的に重要な瞬時イベントの見逃しを低 減する機能を有すること。 1-5-2 連続波カーソルを任意の位置に移動するとカラードプラエリアが追従する機能を有すること。 1-6 連続波ドプラ(CW)モード機能について、以下の要件を満たすこと。 1-6-1 全てのフェイズドアレイプローブで、高感度なステアラブルCWドプラが可能であること。 1-7 計測機能について、以下の要件を満たすこと。 1-7-1 2Dスペックルトラッキングアルゴリズムに基づいた自動EF(左室駆出率)計測ツールを有すること。 1-7-2 関心領域は自動設置又は3点クリック式であること。 1-8 画像管理および操作性、モニタについて、以下の要件を満たすこと。 1-8-1 2画面、4画面表示時にECG同期表示対応が選択できること。 1-8-2 本体内蔵の患者アーカイブ(データベース)に、画像/ループ、患者情報、計測値、およびレポートを 保存できること。 1-8-3 本体パネルからのコントロールに対応するUSB白黒プリンタを有すること。 1-8-4 DVD Writerを有すること。 1-8-5 モニタを閉じると自動的にスタンバイモードになること。 1-8-6 本体重量は5kg以下であること。 2 プローブ 2-1 成人用電子セクタプローブについて、以下の要件を満たすこと。 2-1-1 周波数帯域は、1.3MHz ~ 4.0MHzであること。 2-2 小児用電子セクタプローブについて、以下の要件を満たすこと。 2-2-1 周波数帯域は、3.5MHz ~ 8.0MHzであること。 2-3 経食道用電子セクタプローブについて、以下の要件を満たすこと。 2-3-1 周波数帯域は、4.0MHz ~ 10.0MHzであること。 2-4 腹部用電子コンベックスプローブについて、以下の要件を満たすこと。 2-4-1 周波数帯域は、1.8MHz ~ 6.0MHzであること。 2-5 血管用電子リニアプローブについて、以下の要件を満たすこと。 2-5-1 周波数帯域は、6.0MHz ~ 13.0MHzであること。 3 その他 3-1 設置条件については以下の要件を満たすこと。 3-1-1 機器は、小児科外来に設置すること。本学の指定する場所に設置の後、設置場所が変更になった 場合は本学の職員の指示により対応すること。 3-1-2 機器の設置場所への搬入、据付、配線、調整、撤去、既存設備との接続は本調達に含むこと。それ に必要な資材、消耗品その他必要な費用は全て本調達に含まれる。 3-1-3 本学が用意した一次電源設備以外に必要な電源設備があれば、供給者において用意すること。 3-1-4 機器の搬入、据付、配線、調整、撤去、既存設備との接続については、本学の業務に支障をきたさ ないように、本学の職員と協議の上、その指示によること。 3-1-5 本学に既設のエコーサーバにDICOM接続を行うこと。 3-1-6 機器導入時に、本学の担当者に対して簡潔な取り扱い説明及び教育訓練を行うこと。 3-1-7 装置についての日本語版マニュアルを1部提出すること。 3-2 保守体制等については以下の要件を満たすこと。 3-2-1 障害時の対応として、修理部品が用意されていること。 3-2-2 年間を通じて24時間連絡がとれる体制であること。 3-2-3 本システムの各機器に発生した故障の修理は、障害通知後24時間以内に現場に専門技術者を派 遣できる体制であること。 3-2-4 定期的保守点検を実施する体制を整備していること。 3-2-5 本仕様の製品におけるアフターサービス、メンテナンス等については、供給者が責任を持つこと。 3-2-6 納入検査確認後1年間は、通常の使用により故障した場合の無償保証に応じること。 3-2-7 機器導入後も技術的な質問に対し、適切な対応ができる体制をとること。
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