仕様書 1. 調達物品及び数量 定置型保育器 三式 (搬入、配線、調整、操作訓練及び既存設備との接続を含む) (内訳) 1 定置型保育器A 1式 2 定置型保育器B 2式 2.調達の背景及び目的 本院のNICUは、平成21年5月に6床から3床増床し、9床での運営を行っている。延べ患者数は、毎 年3,000人を超え、高い稼働率を維持している。本院の新生児に多い呼吸窮迫症候群(RDS)や胎便 吸引症候群、肺高血圧症、慢性肺疾患等において、呼吸管理は必要である。近年、当該症例数の 増加及び疾患重症度の上昇は著しいが、保育器の台数不足と全体的な老朽化が進み、耐用年数の 大幅な経過により、装置の精度が劣化し、使用時に精度が安定しない状況が発生している。 また、滋賀県保健医療計画では、NICUの病床数は34床以上を必要としており、現状では2床以上 不足していることに加え、NICUが常時満床状態にあるため、搬送受入が困難となる場合が発生する 等、整備は急務である。小児医療の安全・充実を図るためにも早急に整備し、NICUを効率的・効果 的に運営する必要がある。 3.調達物品の性能(仕様)等 1.定置型保育器Aについては、以下の要件を満たすこと。 1-1 保育器モードとウォーマモードの2つの機能が使用できること。 器内温度コントロール、体温プローブによる児の皮膚温度コントロール、いずれの制御方式でも 1-2 使用できること。 1-3 器内湿度をコントロールできること。 1-4 パルスオキシメータを内蔵していること。 1-5 器内の酸素濃度を制御できること。 1-6 児の体重を1g単位で測定できる体重モニタを備えていること。 1-7 測定パラメータの全てがリアルタイムにディスプレイに表示され、モニタリングできること。 見やすい高さで、処置中にも児や保育器の状態を容易に確認できるカラーディスプレイを有す 1-8 ること。 1-9 トレンド表示機能により、バイタルサインと器内環境の変動がグラフにより確認できること。 1-10 コントロールパネルはタッチパネルで、操作性、視認性に優れること。 1-11 フードの両側から操作・処置できる機能を備えていること。 1-12 前後のフードに内壁がついていること。 1-13 処置窓や手入用窓の開放時に、エアカーテンが形成されること。 1-14 臥床台の引き出し、傾斜が無段階にできること。 1-15 CPRタイマおよびアプガータイマを備えていること。 1-16 処理窓を開けずにX線カセッテトレーを出し入れできること。 1-17 フィルターカバーに透明な窓がついていて、工具を使わずにフィルター交換ができること。 フードの外にウォーマモード用のヒーターがついており、保育器モード時の視認性がよく、ま 1-18 た、清拭がしやすいこと。 1-19 リチウムイオン蓄電池式のバッテリーを搭載していること。 2.定置型保育器Bについては、以下の要件を満たすこと。 器内温度コントロール、体温プローブによる児の皮膚温度コントロール、いずれの制御方式でも 2-1 使用できること。 2-2 器内湿度をコントロールできること。 2-3 パルスオキシメータを内蔵していること。 2-4 器内の酸素濃度を制御できること。 2-5 測定パラメータの全てがリアルタイムにディスプレイに表示され、モニタリングできること。 見やすい高さで、処置中にも児や保育器の状態を容易に確認できるカラーディスプレイを有す 2-6 ること。 2-7 トレンド表示機能により、バイタルサインと器内環境の変動がグラフにより確認できること。 2-8 コントロールパネルはタッチパネルで、操作性、視認性に優れること。 2-9 フードの両側から操作・処置できる機能を備えていること。 2-10 前後のフードに内壁がついていること。 2-11 処置窓や手入用窓の開放時に、エアカーテンが形成されること。 2-12 臥床台の引き出し、傾斜が無段階にできること。 2-13 処理窓を開けずにX線カセッテトレーを出し入れできること。 2-14 フィルターカバーに透明な窓がついていて、工具を使わずにフィルター交換ができること。 2-15 清拭性がよく衛生的であること。 4.その他(性能、機能以外に関する要件) 1.設置条件については以下の要件を満たすこと。 1-1 機器はNICUに設置すること。 機器の設置場所への搬入、配線、調整、操作訓練及び既存設備との接続は本調達に含むこ 1-2 と。それに必要な資材、消耗品その他必要な費用は全て本調達に含まれる。 1-3 本学が用意した一次電源設備以外に必要な電源設備があれば、供給者において用意すること。 機器の搬入、配線、調整、操作訓練及び既存設備との接続については、本学の業務に支障を 1-4 きたさないように、本学の職員と協議の上、その指示によること。 1-5 機器導入時に、本院の検査部担当者に対して簡潔な取り扱い説明及び教育訓練を行うこと。 1-6 機器ついての日本語版マニュアルを3部提出すること。 当院の医療機器安全管理委員会の定めにより、導入後1ヶ月以内に使用者に対する導入説明 1-7 会を行うこと。 2.保守体制等については以下の要件を満たすこと。 2-1 障害時の対応として、修理部品が用意されていること。 2-2 年間を通じて24時間連絡がとれる体制であること。 本システムの各機器に発生した故障の修理は、障害通知後24時間以内に現場に専門技術者 2-3 を派遣できる体制であること。 2-4 定期的保守点検を実施する体制を整備していること。 2-5 本仕様の製品におけるアフターサービス、メンテナンス等については、供給者が責任を持つこ と。 2-6 納入検査確認後1年間は、通常の使用により故障した場合の無償保証に応じること。 2-7 機器導入後も技術的な質問に対し、適切な対応ができる体制をとること。
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