インド通信 Vol.9 新興国通貨は今夏以降、米国の利上げ観測や、商品

インド通信 Vol.9
ご参考資料
2015年12月
新興国通貨は今夏以降、米国の利上げ観測や、商品市況の ■各通貨の年初来騰落率(対米ドル)
期間:2014年12月末~2015年11月末
-40% -30% -20% -10%
0%
下落、中国の景気減速懸念などを背景に下落しましたが、インド
インドルピー
ルピーの下落幅は相対的に小さくなりました。これは、他国に比べ
インドネシアルピア
てインドのファンダメンタルズが良好であることが背景にあります。
メキシコペソ
豪ドル
7-9月期の実質GDP(国内総生産)成長率は前年同期比
ロシアルーブル
+7.4%となり、前四半期から加速しました。また、10月のインフ
カナダドル
NZドル
レ率は+5.0%となり、モンスーン期の降雨量が例年より約14%
トルコリラ
ブラジルレアル
も少なかったわりには、比較的落ち着いています。
■インドの経常収支、外国人直接投資、外国人証券投資
安定的な国際収支※もルピーの安定化につながっています。
期間:2012年1-3月期~2015年4-6月期、四半期
2014年頃より、外国人直接投資・証券投資の純流入額の合 (億米ドル) 経常収支
外国人直接投資
300
外国人証券投資
計が経常収支の赤字幅を上回る状態が続いており、これはル
経常収支+外国人直接投資+外国人証券投資
200
ピー高要因となります。また、外国為替市場での介入原資となる 100
外貨準備高が増加していることも、ルピーの下支え要因となります。 0
今月に予想されている米国の利上げにより、新興国からの資本 -100
流出が懸念されるものの、上記のようなインドの良好なファンダメン -200
-300
直接投資と証券投資の合計額が
タルズを背景に、ルピーは底堅く推移すると思われます。
経常赤字幅を上回っています。
-400
12/03
※一定期間における国の全ての対外経済取引を記録した統計。
経常収支、資本収支、外貨準備増減の3項目に大別される。
■政策金利とインフレ率の推移
(%)
12
CPIは2015年10月まで。
2014年12月までは旧基準のデータ。
期間:2012年1月~2015年11月、月次
10
13/03
14/03
15/03 (年/月)
(出所)ブルームバーグデータを基に野村アセットマネジメント作成
■各国の国債利回り比較
2015年11月末現在
10%
8%
政策金利
8
6%
6
4%
2%
4
CPI(消費者物価指数、前年同月比)
0%
2
12/1 12/7 13/1 13/7 14/1 14/7 15/1 15/7
(年/月)
■為替の推移
2.5
対円(左軸)
2.0
1.5
1.0
(インドルピー/米ドル)
ルピー高
ルピー安
30
35,000
40
30,000
50
対米ドル(右軸、逆目盛)
南アフリカ
中国
豪州
米国
■インド株式指数の推移
期間:2012年1月末~2015年11月末、月次
(円/インドルピー)
インド
国債利回り:ブルームバーグジェネリック5年国債利回り
期間:2012年1月末~2015年11月末、月次
25,000
20,000
60
0.5
70
12/1 12/7 13/1 13/7 14/1 14/7 15/1 15/7
(年/月)
15,000
10,000
12/1 12/7 13/1 13/7 14/1 14/7 15/1 15/7
インド株式指数:S&P/BSE SENSEXインド指数
(年/月)
(出所)ブルームバーグデータを基に野村アセットマネジメント作成
上記は過去のデータであり、将来の投資成果を示唆あるいは保証するものではありません。
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