インド通信 Vol.8 ご参考資料 2015年9月 原油価格の下落 中国経済の減速懸念 世界的な供給過剰に解消の兆しが見えないなか、中 国経済の減速懸念などを受け、原油価格が低迷して います。 中国の経済指標が低調な内容だったことや、人民元 の切り下げなどを受けて、中国経済の減速懸念が強 まるとともに、世界経済の先行きに対する不透明感が 高まっています。このような状況のなか、足元で新興国 通貨が大きく下落しましたが、インドルピーの下落幅は 相対的に小さくなりました。 原油安などを受けて新興国・資源国経済の減速懸 念が高まっていますが、インドは原油の純輸入国であ るため、原油安によるプラス効果が大きいと考えられま す。原油価格の下落は、インフレ率の低下や、経常 収支、財政収支の改善につながることが期待されます。 この背景には、第1に貿易におけるインドの中国への依 存度が相対的に低いこと、第2にラジャン中央銀行総 裁がルピー相場安定のため外貨準備を活用する姿勢 を示していること、第3にインドのファンダメンタルズの改 善が進んでおり、中長期的に同国の経済が堅調に推 移すると考えられることなどがあります。 ■WTI原油先物の推移 期間:2013年12月末~2015年8月末、日次 (米ドル/バレル) 120 100 80 なお、国内では、モディ政権の構造改革の柱の1つとさ れる物品サービス税(GST)法案について、政府は継 続審議する方針です。税制の簡素化は外国企業の 投資促進にもつながることなどから、景気へのプラス要 因として、今後の展開が注目されます。 60 40 20 13/12 14/6 14/12 15/6 (年/月) (出所)ブルームバーグデータを基に野村アセットマネジメント作成 ■政策金利とインフレ率の推移 (%) 12 CPIは2015年7月まで。 2014年12月までは旧基準のデータ。 期間:2012年1月~2015年8月、月次 10 ■各国の国債利回り比較 8% 政策金利 8 6% 6 4% 4 2015年8月末現在 10% 2% CPI(消費者物価指数、前年同月比) 2 0% 12/1 12/7 13/1 13/7 14/1 14/7 15/1 15/7 (年/月) ■為替の推移 2.5 対円(左軸) 2.0 1.5 1.0 (インド・ルピー/米ドル) ルピー高 ルピー安 35,000 40 30,000 豪州 米国 期間:2012年1月末~2015年8月末、月次 25,000 20,000 60 0.5 70 12/1 12/7 13/1 13/7 14/1 14/7 15/1 15/7 (年/月) (出所)ブルームバーグデータを基に野村アセットマネジメント作成 中国 国債利回り:ブルームバーグジェネリック5年国債利回り 30 50 対米ドル(右軸、逆目盛) 南アフリカ ■インド株式指数の推移 期間:2012年1月末~2015年8月末、月次 (円/インド・ルピー) インド 15,000 10,000 12/1 12/7 13/1 13/7 14/1 14/7 15/1 15/7 (年/月) インド株式指数:S&P/BSE SENSEX 上記は過去のデータであり、将来の投資成果を示唆あるいは保証するものではありません。 当資料は、投資環境に関する参考情報の提供を目的として野村アセットマネジメントが作成したご参考資料です。投資勧誘を目的とした資料ではありません。当資料は市場全般の推奨や証券市場等の動向 の上昇または下落を示唆するものではありません。当資料は信頼できると考えられる情報に基づいて作成しておりますが、情報の正確性、完全性を保証するものではありません。当資料に示された意見等は、 当資料作成日現在の当社の見解であり、事前の連絡なしに変更される事があります。なお、当資料中のいかなる内容も将来の投資収益を示唆ないし保証するものではありません。投資に関する決定は、お客 様ご自身でご判断なさるようお願いいたします。投資信託のお申込みにあたっては、販売会社よりお渡しします投資信託説明書(交付目論見書)の内容を必ずご確認のうえ、ご自身でご判断ください。 1
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