2015 Feb 10 日本国際収支について 経常収支は黒字幅縮小も、所得収支が過去最高を更新 9日に財務省から発表された経常収支の黒字額は年間で2兆 経常収支の推移 (兆円) 6,266億円となりました。このうち貿易収支の内訳をみると、輸出は 中国・米国向け等が金額を伸ばした一方、輸入は中国やASEAN 地域等との取引が拡大、品目別ではLNG(液化天然ガス)や電子 部品の輸入が膨らんだことが輸出の伸びを打ち消した形となってい ます。一方、同日発表の12月経常収支は市場の予想を超える 1,872億円となり、6ヵ月連続の黒字を達成し、赤字幅が縮小する 傾向となっています。 さらに、海外投資家からの利子や配当金の総額である第一次所 得収支は、18兆712億円となり統計開始後の昭和60年以降で最 大となりました。これらは歴史的な円高時代に海外移転した生産拠 点からの所得などが世界経済の緩やかな回復の中で拡大し、さら に円安効果により押し上げられたことが要因であると考えています。 主なイベント・経済指標発表予定(結果) 今後も、世界経済の緩やかな回復を追い風に第一次所得収支 の拡大が予想され、国際収支が下支えされる公算が大きいとみて 曜日 日本 12月 経常収支 1,872億円(前回 4,330億円) います。足下、円は対ドルで原油価格の動向や欧州政治不安等が 要因となり、もみあうと予想されるものの、その後は前述の要因から 2月 緩やかに上昇するとみています。 9日 月 米国 特にございません。 平成26年 経常収支(年間) 2兆6,266億円(前回 3兆2,343億円) 景気ウォッチャー調査 先行き判断DI 50.0 (前回 46.7) マネーストック(M3) グローバル・マーケット・ ストラテジー・チーム (年) (出所)財務省のデータを基に三菱UFJ投信作成、2014年は速報値 2月 特にございません。 火 10日 アシスタントストラテジスト 清水 翔 当資料は投資判断の参考となる情報提供を目的としたもので、投資勧誘を目的としたものではありません。投資の最終決定はお客様ご自身の判断でなさるようお願いいたします。当資料 に示されたコメント等は、当資料作成日現在の見解であり、事前の連絡なしに変更されることがあります。投資信託は株式、公社債等値動きのある証券に投資しますので、基準価額は変動 します。したがって、金融機関の預金とは異なり元本が保証されているものではありません。投資信託は、預金保険の対象とはなりません。金融商品取引業者以外でご購入いただいた投資 信託は、投資者保護基金の対象ではありません。本資料は当社が信頼できると判断したデータにより作成しましたが、その正確性、完全性等について保証・約束するものではありません。
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