講義ノート1/25

マクロ経済と国際収支3
丹野忠晋
跡見学園女子大学マネジメント学部
2010年1月25日
民間純貯蓄,政府赤字,貿易黒字
 三面等価
生産=支出=所得
 民間純貯蓄,政府赤字,貿易黒字の関係
 貯蓄~所得の中で消費しないで残った額
 貯蓄はお金が余っていることを意味
 赤字は収入よりも支出が多い.
 つまりお金が不足
2010/1/25
国際経済学11
2
GDPの三面等価
 付加価値アプローチ(生産)
全産業の付加価値
 最終財アプローチ(支出)
消費,投資,政府購入,輸出入
 所得アプローチ(所得)
住民(労働者,企業家,地主,政府)の所得
2010/1/25
国際経済学11
3
民間純貯蓄,政府赤字,貿易黒字

1.
2.
3.

3部門:以下の三者の関係を考える.
民間部門(消費者・企業)
政府
外国
日本で販売される生産物=
日本の生産
+外国の生産(輸入)
2010/1/25
国際経済学11
4
国内支出と外国支出
アブソープションとは民間部門(個人と企業)と
政府の支出の合計
アブソープション=消費+投資+政府支出
アブソープションはabsorption(吸収)から来る
 Aで略す
A=C+I+G
外国支出=日本の輸出 X
支出=A+X
2010/1/25
国際経済学11
5
支出=生産
 日本で販売される生産物=日本の生産 +外国
の生産
 生産=Y+M
 支出=生産より
A+X=Y+M
 変形して
Y-A=X-M
2010/1/25
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6
支出=生産
Y-A=X-M
 国内支出を超過した国内生産が貿易黒字に等
しい
 生産の超過=Y-A >0
 貿易黒字=X-M >0
 貿易赤字ならば国内生産以上に消費や投資を
している
2010/1/25
国際経済学11
7
三面等価からもう一度
 三面等価によって次が成り立ちます
収入=支出
 詳しく見ると
日本人の収入+政府の収入+外国人の収入(輸
入)
=日本人の支出+政府の支出+ 外国人の支出
(輸出)
2010/1/25
国際経済学11
8
民間純貯蓄,政府赤字,貿易黒字
 民間純貯蓄=
日本人の収入-日本人の支出
 政府赤字=
政府の支出-政府の収入
 貿易黒字=
外国人の支出(輸出)-外国人の生産(輸入)
2010/1/25
国際経済学11
9
民間純貯蓄,政府赤字,貿易黒字
 前の式を考慮して「収入=支出」を書き換える
民間純貯蓄=政府赤字+貿易黒字
2010/1/25
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10
所得=支出
個々の経済主体では所得を全て使い切るとは
限らない
けれども経済全体では一致している
民間部門の所得は消費に貯蓄を加えたものに
等しい.
貯蓄を英語でsavingという
貯蓄をSで略す
民間部門の所得:C+S
民間部門の支出:C+I
2010/1/25
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11
所得=支出
政府部門の所得:T
政府部門の支出:G
外国部門の所得:M
(輸入代金)
外国部門の支出:X
(輸出代金)
全ての主体で所得イコール支出で式にすると
C+S+T+M=C+I+G+X
2010/1/25
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12
民間純貯蓄,政府赤字,貿易黒字
 両辺でCが消える
 Iを左辺へ,T,Mを右辺へ
 S-I=(G-T)+(X-M)
 民間純貯蓄=政府赤字+貿易黒字
 政府と外国の資金不足を日本の企業と消費者
が解消している
 この関係式は重要です
2010/1/25
国際経済学11
13
民間純貯蓄,政府赤字,経常収支のあらまし
60
50
40
30
20
10
0
-10
民間純貯蓄
政府黒字
経常収支
-20
-30
-40
2010/1/25
国際経済学11
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民間の純貯蓄
日本の民間の純貯蓄が経常収支黒字を補って
いる
加えて政府赤字を支えている
2010/1/25
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海外投資
民間貯蓄は民間部門,政府赤字,海外部門の
投資に用いられます.
例えば,海外部門の投資はトヨタがアメリカに工
場を建設すること
海外投資(foreign investment)
これを If で略します.
民間部門の資金余剰は,政府赤字の穴埋めか
国内外の投資に用いられる.
S=I+(GーT)+ If
2010/1/25
国際経済学11
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海外投資
S=I+(G-T)+ If をS-I=(G-T)+(X-M)に代入
If =X-M
つまり海外投資は貿易黒字に等しい
財を輸出していることは外国へ資金を貸し出し
ているあるいは投資をしていること
貸し出し=海外の債券を買う
投資=海外の企業を買収,海外に工場を建設
2010/1/25
国際経済学11
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トヨタの自動車の輸出
財の流れと資金の流れ
日本
アメリカ
トヨタの銀行口座
トヨタ
輸出
輸入
自動車
Car
アメリカ人
日本の対外資産の増加
2010/1/25
購入代金
の振り込
み
アメリカの対外負債の増加
国際経済学11
18
貿易黒字と対外資産
 真央は今川焼きからの収入をそのままアメリカ
の預金とする
 あるいはアメリカ国債を購入する
 輸出した金額だけアメリカでの資産が増える
 これを日本の資本流出と言います
2010/1/25
国際経済学11
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財の流れと資産の流れ
 純輸出(=輸出-輸入)は対外資産の増加を意味
します
 日本の資本流出
 アメリカの資本流入
 つまり,
貿易収支黒字=海外投資増加
2010/1/25
国際経済学11
20
アメリカの貿易赤字
 アメリカの貿易赤字は日本人よりもアメリカ人の
方が物を一杯買っていること
 経済全体で他国の物を一杯買う=貿易赤字に
なる
 資金面からアメリカに外国人の預金が増加
 預金は他に貸し出しに回る
 これを資本の流入と言う
 日本では資本の流出という
2010/1/25
国際経済学11
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国全体の経済活動、国際収支表
 GDPを学んだ.
 今回は一国の経済活動を集計して得られる変
数間の関係を見る
 貿易黒字,政府赤字,民間貯蓄にはある関係
がある
 民間純貯蓄=貿易黒字+政府赤字
 国際収支表でもっと詳しく日本経済の構造を見
る
2010/1/25
国際経済学11
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国際収支表
 経常収支=物やサービスの輸出入
 資本収支=資本・資金の借り貸し
 外貨準備増減=中央銀行の資産の増減
 誤差脱漏=帳尻合わせ
2010/1/25
国際経済学11
23
国際収支表/2
日本の国際収支
10億円
20,000
15,000
10,000
5,000
0
-5,000
-10,000
-15,000
1998
1999
2000
2001
2002
-20,000
経常収支
2010/1/25
資本収支
外貨準備増減
国際経済学11
誤差脱漏
24
経常収支
 経常収支にはモノ,運送サービス,旅行,利子受
け取り,政府援助等が取り扱われます.
 モノやサービスを輸出すればプラス
 外国で観光旅行をしてお金を使えばマイナス
 外国に援助をするとマイナス
 こうしたすべての取引を足し合わせてプラスにな
れば黒字.
 反対にマイナスになれば赤字といいます.
2010/1/25
国際経済学11
25
資本収支
 資本収支には日本企業による直接投資(株式
取得,資金貸借)などの企業間取引,
 債券取引,およびそれらに含まれない資産の取
引が扱われます.
 真央ちゃんがアメリカのマクドナルドの証券を1
億円購入したら,マイナス1億円が計上される.
2010/1/25
国際経済学11
26
資本収支/2
 これは日本人の対外資産の増加を意味します
が,マイナスと記帳されるのは奇異に見えるか
もしれません.
 しかし,国際的に決まっているルールなので仕
方ありません.
 反対に日本人が手持ちの証券を売却するとプ
ラス.
 それは対外資産の減少を意味します.
2010/1/25
国際経済学11
27
資本収支/3
 今度はアメリカ人のトム・クルーズが日本のソニ
ーの株を買ったとします.
 これは日本の対外債務の増加を意味します.
 このときプラスの金額が計上されます.
 反対にアメリカ人が手持ちの証券を売却すると
マイナス.
 それは対外債務の減少を意味します.
2010/1/25
国際経済学11
28
収支の符号
プラス
マイナス
財サービスの輸出 財サービスの輸入
2010/1/25
金融資産の減少
金融資産の増加
金融負債の増加
金融負債の減少
国際経済学11
29
外貨準備増減と誤差脱漏
 外貨準備増減は中央銀行の資産の増減を示し
ます.
 誤差脱漏とは収支表間の整合性を保つための
のりしろと考えて無視してください.
 日本の経常収支はいつも黒字ですが,資本収
支はいつも赤字です
 外貨準備増減は赤字と黒字を計上
 経常収支と資本収支に比べ金額は小さい
2010/1/25
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30
外貨準備増減と誤差脱漏
2010/1/25
プラス
マイナス
経常収支
黒字
赤字
資本収支
流入超
流出超
外貨準備
減少
増加
国際経済学11
31
国際収支表の恒等式
経常収支+資本収支+外貨準備増減+
誤差脱漏=0
この関係式は大変重要です!
トヨタが自動車を輸出→経常黒字↑
この関係式から同時に
資本収支↓ or 外貨準備増減↓
日本人か日本政府の資産が増える
2010/1/25
国際経済学11
32
国際収支表の恒等式
経常収支+資本収支+外貨準備増減+誤差
脱漏=0
誤差脱漏は余りなので0とする
経常収支+資本収支+外貨準備増減=0
これを書き換えると
2010/1/25
国際経済学11
33
国際収支表の恒等式
経常収支=-資本収支-外貨準備増減
経常収支=資本流出超+外貨準備増加
経常収支黒字が日本人の対外資産の増加
と政府の外貨準備の増加の合計になって
いる
資本流出超+外貨準備増加=対外純資産の増加
2010/1/25
国際経済学11
34
トヨタの自動車の輸出,複式簿記
日本の対外資産の増加=資本収支赤字増
アメリカ
日本
トヨタの銀行口座
トヨタ
輸出
輸入
自動車
購入代金
の振り込
み
Car
アメリカ人
経常収支黒字増
2010/1/25
国際経済学11
35
経常収支
貿易収支
サービス収支
所得収支
経常移転収支
2010/1/25
2006年(億円)
貿易収支
サービス収支
所得収支
経常移転収支
合計
国際経済学11
124,762
-27,201
166,388
-14,886
249,063
36
経常収支 2006年(単位:億円)
250000
経常移転収支
サービス収支
所得収支
貿易収支
200000
150000
100000
50000
0
137,457
94,643
38,179
28,931
19647
28,819
21,153
23,724
30,119
1-3月
4-6月
7-9月
10-12月
41528
2006年
-50000
2010/1/25
国際経済学11
37
貿易収支
 もっとも分かり易い
 目に見えるモノの貿易の収支
 2006年ではすべての四半期で黒字
 次のサービス収支と合わせて貿易・サービス収
支と呼ばれることもある
2010/1/25
国際経済学11
38
サービス収支
目に見えないサービスの取引の収支を表す
すべての四半期で赤字
輸入が輸出を上回っている
しかし,その額は大したことはない
輸送,旅行,通信や特許使用料などのその他
サービス
旅行はいつもマイナス
特許使用料はプラス
2010/1/25
国際経済学11
39
所得収支
海外との雇用者所得や投資収益の収支
経常収支の中で一番黒字額が大きい
黒字額の中で配当と債券利子の受取額がもっ
とも大きく寄与している
対外金融資産・負債について実現したキャピタ
ル・ゲインは所得収支ではなく資本収支に計上
また評価増減は計上しません
2010/1/25
国際経済学11
40
経常移転収支
無償の援助や国際機関への分担金などの資産
の一方的な支払い
マイナスであり海外に援助をしている
金額は少ない
国際収支表に複式簿記形式で記録するための
項目
10億円を援助する;資本収支の10億円のプラ
スと経常移転収支の10億円のマイナス
2010/1/25
国際経済学11
41
資本収支
直接投資収支
証券投資収支
その他投資
その他投資収支
2006年(億円)
直接投資
-87,975
証券投資
301,095
金融派生商品
その他投資
その他資本収支
4,203
-359,176
-6,370
-148 223
2010/1/25
国際経済学11
42
資本収支
 居住者と非居住者の間で行われた資産・負債
の受取を計上する
1. 投資収支
2. その他資本収支
2010/1/25
国際経済学11
43
投資収支
1.
2.
3.
4.
直接投資
証券投資
金融派生商品
その他投資
2010/1/25
国際経済学11
44
その他資本収支
資本移転(固定資産の取得・処分にかかる資金
の移転等)
その他の資産の動きを計上
2010/1/25
国際経済学11
45
200000
150000
その他資本収支
その他投資
金融派生商品
証券投資
直接投資
資本収支(単位:億円)
100000
50000
0
-50000
1-3月
4-6月
7-9月
10-12月
2006年
-100000
-150000
-200000
-250000
-300000
2010/1/25
国際経済学11
46
直接投資
自国の企業が海外の企業や子会社の経営を行
うための投資
投資先の企業の普通株または議決権の10%以
上を所有する
対外投資
• 日本企業が海外に拠点を置く,企業買収
対内投資
• 海外企業が日本に拠点を置く,企業買収
2010/1/25
国際経済学11
47
直接投資の例
マクドナルドが日本に進出する
トヨタが北米に工場を建設
• 日本企業の海外進出による「空洞化」の懸念
ルノーが日産を買収,ゴーン社長の活躍により
日産の復活
リップルウッド・ホールディングスが経営破綻し
た日本長期信用銀行を買収,新生銀行へ
スティール・パートナーズ v. ブルドックソース
2010/1/25
国際経済学11
48
直接投資
億円
0
-10000
-20000
-30000
-40000
-50000
-60000
-70000
2010/1/25
1-3月
-5763
4-6月
7-9月
-8140
10-12月 2006年
-21949
-30174
-66,026
国際経済学11
49
直接投資の効果
雇用創出効果
• 海外の工場で現地人を雇用,国内は空洞化懸念
技術移転
• 外資企業での就労により技術を学ぶ
優れた経営手法の導入
• ゴーン社長,企業再生ビジネス
輸入から国内製造
2010/1/25
国際経済学11
50
日本の直接投資
対外直接投資
• 2006年 50,171 (100万ドル)
• 世界第9位
• 1位はアメリカの248,854 (100万ドル)
対内直接投資
• 2006年 ▲6,784 (100万ドル)
• 不況の時期に外国資本が投資した事業の価値が上昇
し、それらが大量に売却されたことによって流出額は
流入額を上回
2010/1/25
国際経済学11
51
外国企業の売却,ボーダフォン,GM
ボーダフォンは保有していた携帯電話事業をソ
フトバンクに1 兆9000 億円で売却
ゼネラルモータース(GM)はスズキとの資本関
係を縮小し同社株を2300 億円で売却
• 日本経済新聞(2007 年2 月2 日)
2010/1/25
国際経済学11
52
直接投資(単位10億ドル)
500.0
450.0
400.0
350.0
300.0
250.0
200.0
150.0
100.0
50.0
0.0
-50.0
2010/1/25
対外投資
対内投資
248.6
79.5
115.1
42.1
79.5
66.6
81.1
CAN
FRA
139.6
42.1
42.1
16.6
50.2
-6.5
GER
ITA
JPN
国際経済学11
GBR
183.6
USA
53
直接投資GDP比率(単位%)
10.0
9.0
8.0
7.0
6.0
5.0
4.0
3.0
2.0
1.0
0.0
対外投資GDP比率
対内投資GDP比率
3.4
5.2
2.7
5.3
1.5
FRA
5.2
2.3
3.6
CAN
2010/1/25
3.4
GER
0.9
1.2
ITA
JPN
国際経済学11
1.9
1.4
GBR
USA
54
直接投資残高(単位10億ドル)
5000.0
4500.0
4000.0
3500.0
3000.0
2500.0
2000.0
1500.0
1000.0
500.0
0.0
2010/1/25
対外投資残高
対内投資残高
2453.9
1228.3
882.3
801.4
394.7
350.0
627.9
660.4
293.5
224.1
386.6
100.9
831.4
CAN
FRA
GER
ITA
JPN
GBR
1874.3
国際経済学11
USA
55
一人あたり実質GDP(ラスパイレス方式),単位ドル
38000
36000
34000
32000
CAN
FRA
GER
ITA
JPN
GBR
USA
30000
28000
26000
24000
22000
20000
19
94
19
95
19
96
19
97
19
98
19
99
20
00
20
01
20
02
20
03
20
04
18000
2010/1/25
国際経済学11
56
一人あたり実質GDPの順位の低下の原因
2つの生産調整の遅れ
• 生産性の高い企業が市場に参入,低い企業が退出
• 生産性の高い企業が生産を拡大,低い企業が生産
を縮小
生産性の高い企業は海外に進出した(対外直
接投資)
海外投資分は国内総生産には勘定されない
2010/1/25
国際経済学11
57
一人あたり実質GDPの順位の低下の原因2
自動車産業は海外生産分が日本からの対外輸
出分を上回るまでに成長
国内の空洞化
米国は対外直接投資は日本より大きい
しかし,生じた空洞化を対内直接投資を呼び込
むことで補う
外資系企業が同じように雇用を創出したり設備
投資を行うことで埋めあわせをした
2010/1/25
国際経済学11
58
一人あたり実質GDPの順位の低下の原因3
海外に進出するような企業は生産性が高い
海外企業を受け入れることは企業が持つ技術
知識,優れた経営能力経営資源が持ち込まれ
る
国内の優秀な企業が海外に進出する
海外の優秀な企業を積極的に受け入れてこな
かった日本は新陳代謝機能が低下
2010/1/25
国際経済学11
59
証券投資収支
国内と外国の株式や債券の取引に関する収支
株式,中長期債,短期債
銀行,生命保険,投資会社
対外証券投資,対内証券投資
金融情勢が変化すると急激に変化する
2007年10月は海外投資家による日本株の取得
がみられ,流入(取得)超.黒字
2010/1/25
国際経済学11
60
証券投資
億円
200000
150000
100000
50000
0
-50000
-100000
-150000
2010/1/25
153135
134192
1-3月
-17915
4-6月
7-9月
147,960
10-12月 2006年
-121452
国際経済学11
61
金融派生商品
先物やオプションなどの金融派生商品に関する
収支
国際収支統計の見直しにより新設された項目
2010/1/25
国際経済学11
62
その他投資
直接投資、証券投資および外貨準備資産に該
当しない全ての資産取引を計上
貸付・借入、貿易信用、現預金、その他に細分
される
2007年はマイナスということは日本の外国への
貸し付けが外国からの借り入れを上回っている
ことを意味
2010/1/25
国際経済学11
63
その他投資
億円
150000
100000
50000
0
-50000
-100000
-150000
-200000
-250000
2010/1/25
96700
1-3月
4-6月
7-9月
10-12月 2006年
-18286
-127044
-155273
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国際経済学11
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その他資本収支
「資本移転」および「その他資産」に区分される
「資本移転」には、対価の受領を伴わない固定
資産の所有権の移転
例えば,海外居住者の財産の持ち出し
「その他資産」には、非生産非金融資産の取得
・処分(特許権)を計上
2010/1/25
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おわりに
国際収支の赤字や黒字はマクロ的に定まる
貿易黒字の裏には海外投資が存在
国の豊かさは海外投資のとも関連している
2010/1/25
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