平成27年度 学 校 経 営 方 針 墨田区 立両 国小学 校 校長 岡 墻 克純 1.はじめに 世界・日本を支える子供たちを育てる。教師の責務であり教師の喜びである。そのためには現場を預かる教師 として目当てにすることがある。それは、安定した学級経営・専科経営である。着実に実行することによって、 学校の課題の99%は解決できる。いじめ・体罰など人権に関わる課題・互いが切磋琢磨する学力、体力の課題 ・所属感や帰属感がこころの課題。そして保護者や教師からも信頼と尊敬を集めることができる。 教育界の変化は早い。今後の課題は1,「教育委員会制度の改革」2,「道徳」他教科に先駆けて改訂される。 3,今後数年間かかるが学習指導要領の改訂である。アクティブラーニングなど自立かつ協働の学び方である。 本校としては140周年を迎える歴史と伝統のある年である。地域・同窓生から、母校として区内外に誇れる 学校であると強い願いは大変大きいものがある。また、親子3代が学ぶ地域に根ざした学校であり、学校選択制 による通学が半数に近い学校として、区内外の保護者から確かな学力を身に付けさせてくれる学校としての期待 も大変大きいものがある。両国に頼べば何とかしてくれる。両国小に行けば何とかなるとの異様な期待感もある。 墨田区からも区を代表する学校としての旗艦校としての位置を確立してほしいという要望も大きいことは確かで ある。研究協力校の指定も当然である。この期待を私たち教職員は常に念頭に置き教師の威厳を保ちながら職務 を遂行する必要がある。校長が替わって3年目。担任が替わる。なぜ替わると変わるのか。ものの見方が変わる からである。私は、強みと弱みという二つの観点をどんな状況でも、どのような場所でも活用している。両国小 の強みは,両国小の職員の強みは。弱みを強くすることには時間と手間がかかり、時によっては厳しく管理せざ るを得ない。強みをより強くすることは比較的たやすい。よさをよさとしてさらに伸長させる手立てとして流行 させる必要がある。 2.教育目標と具現化を図るための視点 公教育としての使命 時代の要請・社会の期待 地域・保護者の願い ・墨田区が行う教育の事業所 ・全体の奉仕者としての自覚 ・諸法規の遵守 ・都区教委の教育目標 体力・知性・感性・を育み 人間性豊かな成長 ①思いやりと規範意識のある人間 ②社会に貢献しようとする人間 ③個性と創造性豊かな人間 ・生きぬく体力と生活の知恵を ・墨田・両国を誇りに ・基本的生活習慣の確立 ・基礎学力の充実を ・みんななかよく 校長の願い ・落ち着いた学校運営 ・正しい人権認識を ・基礎学力の定着 ・生活習慣の確立 ・体力 ・いのちを大切に ・生きぬく力を ・何かでひとつ、自 分らしさを ・世のため、人のた めに 教師の願い ・安定した学級経営 ・人権感覚を鋭く ・たくましく ・かしこく ・人間関係を豊かに ・明るくすなおに ・表現力を豊かに <児童の実態> ・明るく ・生活習慣の確立 <地域の実態> ・少子高齢化 ・経済的な格差の拡大 <学校の実態> ・人権教育の推進 ・個に応じた教育の 推進 両国小学校の教育目標 進んで学ぶ子 たくましい子 心の温かい子 「両国小で学んでよかった」 と、子どもたちが言える学校 「両国小で勤めてよかった」 と、教職員が言える学校 「両国小に学ばせてよかった」と、保護者が言える学校 「両国小は地域の自慢です」 と、地域の方々が言える学校 経営の基調 ①守りの姿勢から「攻めの」(=工夫改善を) 私たちの未来を託す子ども達に最高の学校としての教育活動を行おうとする意識 は職種を越えて誰でも同じである。だから保守=守りに入らず、ちょっとでも「子 どもたちのためになる」ことを探して日々の実践を重ねることが「明日を担う教師」 である。「現状維持は破壊」であることを基本に据え、個々の業務を消化するに留ま らず、「自分ならこうする」「こう改善した方がみんなの利益になる」との見解を常 にもちたい。 ②覚悟と支え 不透明で閉塞的な時代である。この状況を打破するためには、覚悟と支えが必要 である。「両国に骨を埋める覚悟」で事にあたり、お互いにお互いの骨を拾いあえる 関係になりたいものである。 ③子どもあっての仕事 子どもたちのために奉仕し子どもたちとともに喜びをもとう。 私たちの社会的歴史的役割は次の世代を育てることである。そのために組織をも ち、組織的に「学校として」共に事業を(授業と分掌)を興している。そして、日 々の職務遂行の中から成果と課題を常に振り返り、自分の業績を子どもの変容の中 から発見したい。指導と評価、計画と業績の一体化を図りたい。 経 営 方 針 留 意 事 項 本 年 度 の 重 点 施 策 ◎責任を家庭、子供に転嫁しない。自分を ・自他の生命尊重・人権教 ・人権を守る 常に振り返る 育を基盤におく(誕生カー ・児童理解 ・一人一人が宝物 ド) ・個性尊重 ・どの子にもきらりと光る個性あり ・個性の尊重 ・深い愛情を ・みんなちがってみんないい ・基本的生活習慣の確立 1.常に子どものために ・教育は個をそれなりに伸ばす営みである 2.基礎学力の定着 ・基礎基本の徹底 ◎区内NO1をめざす。 ・話す・聞く・読む・書くをもとに「思 考力・判断力・表現力」を伸ばす ・交流活動の推進 ・辞書引き学習の推進 ・100 ます計算・漢検 ・体力・健康、保持増進 ・全員で体育、食育、保健へチャレンジ ・意欲を喚起する工夫 を上回る ① 学習習慣の定着 ・課題意識を持たせる工夫 ② 体験的学習の重視 ・学んだことを生活に生かす工夫 ・自ら学ぶ姿勢を ・スポーツテストで全国平均 ・すべての学習で言語力を ・教育課程の完全実施 伸ばす ・わかる授業・効率的な授 業の創造 ・教材研究と授業改善 3.信頼される学校づくり ・地域を取り入れた生活・社会科学習 ・両国の専門家に ◎同じ内容のクレームを出さない。 ・学校力の充実 ・教師の威厳を (見た目も大切) ・鉄は熱いうちに打て ・楽しい学校 ・友だちと教師との信頼関係 ・学校便り・ホームページ ・開かれた学校 の推進 ・きまりの守れる学校 ・時間を守り、礼儀をわきまえる ・PTA の連携・充実 ・安全な学校 ・人的・物的な環境の整備 ・ 「あいさつ」の励行 ・美しい学校 ・清潔・美化・整理整頓 ・動植物の飼育・栽培、 ・掲示の工夫 4.組織を大切にする ・管理職との関係 ・組織的な動き(ライン制と スタッフ制の融合) ・効率よい会議 ◎進行管理と互いの動きの把握を ・教育は計画的・意図的・継続的にするも のであり、組織を生かし大成する ・一人の力では限界があるが、一人一人の 職務責任は重要 ・校務分掌の連携を密に ・役割分担の明確化 ・時間短縮・資料の事前配 ・報告・連絡・相談の日常化 ・事前に検討 ・スケジュールを明確に 練られた提案 付・机上の空論をさける 公的開示に ・学年会、専科会の推進 耐えうる記録 5.互いに学び合う ・教師の専門性の発揮 ◎学ばぬ教師のもとでは学ぶ子どもは育た ・データの共有化(パソコ ン事務の推進) ない ・勤務・服務の厳正 ・若手とベテランの授業力の融合 ・英語教育の充実 ・広い知識と教養 ・子ども個々のカルテと処方 ・年間指導計画の作成 ・積極的な学び ・教育公務員としての自覚 ・週案簿の提出 ・授業力アップ ・プライドをもつ ・他校に学ぶ ・時間や余裕は作り出すもの ・ストレス解消 ・他校の指導教諭の授業を参観し校内に成 ・指導教諭の活用 果を広め合う 貧欲に求める力量
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