2016年3月14日 投資情報室 週間市場レポート (2016年3月7日~11日) (1)日本の株式・債券市場 株式市場の動き (円) 22,000 (2013年1月4日~2016年3月11日、日次) (ポイント) 2,000 ■先週の日本株式市場(日経平均株価)は、週半ばまでは、新 たな材料に乏しく買いが手控えられる中、持ち高調整や円高 を嫌気した売りが先行しました。8日(火)の国内債券市場で 20,000 1,800 18,000 1,600 16,000 1,400 14,000 1,200 金利が急低下したことから、マイナス金利の負の影響への 懸念も重しとなりました。週末にかけては、円高の一服や原 油価格の上昇、欧州中央銀行(ECB)理事会で追加金融緩 和策が決定されたことなどを好感して堅調に推移しました。 (週末引け値:16,938.87円) 日経平均株価(左軸) 12,000 1,000 東証株価指数(右軸) 10,000 13/1 ■週間では、日経平均株価は0.45%の下落、東証株価指数は 13/7 1.17%の下落でした。 14/1 14/7 15/1 15/7 800 16/1 (年/月) 出所:ブルームバーグのデータをもとに ニッセイアセットマネジメントが作成 債券市場の動き 1.2 ■先週の日本債券市場(10年国債)は、週前半は良好な需給 (%) (2013年1月4日~2016年3月11日、日次) 日本 10年国債金利 1.0 への意識や軟調な株価の推移などから買われました。8日 (火)は30年債の入札が良好な結果となったことから買いが 0.8 優勢となり、金利は一時-0.10%まで急低下し過去最低水 0.6 準を更新しました。その後は、急低下への警戒感から売りが 0.4 優勢となりました。11日(金)は、欧州中央銀行(ECB)のドラ 0.2 ギ総裁が追加利下げに否定的な発言を行い、欧米金利が 上昇した流れを受けて、売り優勢が継続しました。日銀も追 加利下げがしづらくなるとの思惑が広がり、一時プラス圏ま で上昇する場面がありました。 (週末引け値:-0.005%) ■週間では、10年国債金利は0.039%の上昇でした。 0.0 ‐0.2 13/1 13/7 14/1 14/7 15/1 15/7 16/1 (年/月) 出所:ブルームバーグのデータをもとに ニッセイアセットマネジメントが作成 ●当資料は、市場環境に関する情報の提供を目的として、ニッセイアセットマネジメントが作成したものであり、特定の有価 証券等の勧誘を目的とするものではありません。 ●当資料は、信頼できると考えられる情報に基づいて作成しております が、情報の正確性、完全性を保証するものではありません。●当資料のグラフ・数値等はあくまでも過去の実績であり、将 来の投資収益を示唆あるいは保証するものではありません。また税金・手数料等を考慮しておりませんので、実質的な投 資成果を示すものではありません。●当資料のいかなる内容も将来の市場環境の変動等を保証するものではありません。 1/2 <審査確認番号H27-TB214> (2)米国の株式市場 市場の動き (ドル) ■先週の米国株式市場(NYダウ)は、週末までは17,000ドル (2013年1月4日~2016年3月11日、日次) 20,000 をはさんでもみ合いとなりました。9日(水)は、原油価格の 反発や良好な米経済指標、翌日の欧州中央銀行(ECB) 18,000 理事会での追加金融緩和策への期待などから買いが優勢 となりました。10日(木)のECB理事会では、追加金融緩和 16,000 策が決定されたものの、今後の更なる追加利下げへの消 極的な姿勢から売りが優勢となりました。週末の11日(金) 14,000 は、原油価格が上昇したことや欧州やアジアの株式市場が 堅調に推移したことで買われ、前日比約218ドル上昇し、年 ダウ工業株30種平均 12,000 初来高値で引けました。(週末引け値:17,213.31ドル) 13/1 13/7 14/1 14/7 15/1 15/7 16/1 (年/月) 出所:ブルームバーグのデータをもとに ニッセイアセットマネジメントが作成 ■週間ではNYダウは1.21%の上昇となりました。 (3)外国為替市場 市場の動き (円) (2013年1月4日~2016年3月11日、日次) (円) 160 130 ■先週の米ドル/円相場は、週半ばまでは、欧州中央銀行 (ECB)理事会を前に様子見傾向の中、原油価格や日米 120 150 110 140 100 130 株価の動向に反応して112円台半ば~113円台後半を上 下に変動する動きとなりました。10日(木)は乱高下しまし た。ECBの追加金融緩和策を受けて一時114円台半ばま で円安が進行した後、更なる追加利下げへの消極的な姿 勢が伝わると一転して112円台半ばまで円高が進みました。 90 11日(金)は、日銀の金融政策決定会合や米連邦公開市 場委員会(FOMC)を前に低調な取引でしたが、原油価格 や欧米株価の上昇、米金利の上昇などを受けてドル買い が優勢となりました。(週末引け値:113円85銭~95銭) 120 米ドル/円(左軸) ユーロ/円(右軸) 110 80 13/1 13/7 14/1 14/7 15/1 15/7 16/1 (年/月) 出所:ブルームバーグのデータをもとに ニッセイアセットマネジメントが作成 ■週間では米ドル/円はほぼ横ばい、ユーロ/円は1.45%の 円安となりました。 ●当資料は、市場環境に関する情報の提供を目的として、ニッセイアセットマネジメントが作成したものであり、特定の有価 証券等の勧誘を目的とするものではありません。 ●当資料は、信頼できると考えられる情報に基づいて作成しております が、情報の正確性、完全性を保証するものではありません。●当資料のグラフ・数値等はあくまでも過去の実績であり、将 来の投資収益を示唆あるいは保証するものではありません。また税金・手数料等を考慮しておりませんので、実質的な投 資成果を示すものではありません。●当資料のいかなる内容も将来の市場環境の変動等を保証するものではありません。 2/2
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