平成28年4月1日付人事異動発表にあたっての教育長コメント 平成28年3月20日 高知県教育委員会は、「高知県教育等の振興に関する施策の大綱」の内容等を踏まえて、県教育委員 会が所管する施策の具体的な事業計画である「第2期高知県教育振興基本計画」を本年度中に策定する。 平成28年4月1日付の教職員の人事異動にあたっては、大綱・基本計画に掲げる基本理念の実現と目 標達成に向けた取組を推進するための人員配置を行った。 まず、小中学校及び義務教育学校においては、学校の目標の達成や課題の解決に向けてより組織的・ 協働的に取り組む「チーム学校」を構築するため、リーダーシップを発揮できる人材を管理職として登 用するとともに、教職員の適材適所の配置に努めた。 特に中学校においては、組織的に授業改善を進め、人材育成を図る体制を確立するため、9校を指定 し、教科の「タテ持ち」の仕組みを導入するとともに学校組織のライン機能を強化する主幹教諭の配置 を充実することなどにより、「チーム学校」づくりを推進することとした。 さらに、経験豊富な教職員が大量に定年退職をする中においても、安定的な学校経営がなされるよう、 退職者の再任用にも努めた。 また、これからの時代において必要とされる「思考力」等をしっかりと育む教育を創造していくため、 学校図書館や新聞、ICT 等を活用した探究的な授業づくりを研究するモデル校や、「特別の教科 道 徳」の実施に向け、道徳授業の実践的な研究を行う「道徳科研究校」を指定し、研究推進のための教員 を配置した。 高等学校においては、「チーム学校」づくりを進め、学校の教育課題の解決に向けて組織的に取り組 むため、リーダーシップのある職員の管理職への登用と主幹教諭の増員を行うとともに、適材適所の教 職員配置に努めた。 また、県立高等学校再編振興計画前期実施計画を着実に推進するため、教育センターに国際バカロレ アの認定に向けたプログラムづくりを行う教員を配置するとともに、県外の国際バカロレア認定校へ教 員を派遣することとした。さらに、探究型学習の推進に向け、先進県や市に教員を継続して派遣するこ ととした。 特別支援学校においては、障害の重度・重複化等による教育的ニーズの多様化への対応を図るととも に、地域のセンター的役割を担うことができるよう、専門性の一層の向上に向けて人事交流を含めた適 材適所の教員配置に努めた。 県教育委員会事務局においては、中学校数学の学力向上対策や英語教育の充実に向けた取組の強化、 さらに、本県において平成32年度に開催予定の「全国高等学校総合文化祭」の準備業務の着実な推進 等を図るための人的配置を行った。 平成28年4月1日付の人事異動総数(事務局を含む。)は、昨年度比143名増の2,296名であ り、そのうち、管理職への登用者は98名、新規採用教職員は289名となっている。
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