(教職大学院)の設置について

【発信】国立大学法人
富山大学総務部広報課
News Release
(TEL)076-445-6027
(FAX)076-445-6063
平成27年8月31日
報 道 機 関
各位
富山大学大学院教職実践開発研究科(教職大学院)
の設置について
このたび、平成27年8月27日付けで文部科学省から、富山大学大学院教職実践開
発研究科教職実践開発専攻(教職大学院)の設置が認可されました。
(正式決定は平成
28 年度予算成立後となります。
)
今後、平成28年4月1日の開設に向け、富山県とも連携して準備を進め、本年10
月には学生募集要項を公表する予定です。
本大学院の概要については、下記のとおりです。
記
【概要】
〇 名
称:富山大学大学院教職実践開発研究科教職実践開発専攻(教職大学院)
〇 設置年月:平成28年4月
○ 設置場所:富山大学五福キャンパス(富山市五福 3190)
〇 学 位 名:教職修士(専門職)
〇 修業年数:2年
〇 入学定員:14名
〇 設置の理念・目的及び養成する教員像
「理念・目的」
富山大学と富山県教育委員会の強い連携の下、高度な実践力・課題解決力を有す
る教員(スクールリーダー)を養成することで、富山県における教員養成全般に
対する先導的・主導的役割を果たす。
「養成する教員像」
学校現場が抱える今日的教育課題について深く理解し、高度な専門性と実践力、
高い課題解決力を備え、
“チーム学校”の牽引役となるスクールリーダーを養成
する。
※なお、詳細については別紙のとおりです。
以 上
【本件に関する問合せ先】
富山大学人間発達科学部 荻原,佐藤,高尾
TEL: 076-445-6348,6252,6257
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富山大学大学院教職実践開発研究科教職実践開発専攻(教職大学院)の設置について
1.構想の概要
設置予定年月:平成28年4月
研究科、専攻名
教職実践開発研究科
教職実践開発専攻
(専門職学位課程)
学 位 名
学生定員
専任教員数
教職修士
(専門職)
入学定員14名
収容定員28名
15名
2.設置の趣旨・必要性の概要
(1)趣旨・必要性
①急激に複雑化・多様化している現代社会の中で児童生徒が逞しく生きていくには、単なる
知識や技能の獲得にとどまらず、自ら思考・判断・表現する力、他者と共生する力、課題
を発見し解決しようとする力などが必要である。そして児童生徒を支えるために、より広
い視野や様々な問題に対する正しい理解、新しい学びをデザインする力、同僚や地域社会
と協働する力(チームとして働く力)を有する教員の養成が必要である。
②急激に複雑化・多様化している今日的教育課題に対応するため、理論と実践の往還を基盤
とする高度に実践的な教員養成プログラムを持ち、真に実践力のある教員を養成する機
能・仕組みを有する大学院レベルの教育研究組織の整備が必要である。
③今日的教育課題に立ち向かう教員・学校を力強く、かつ継続的に支援するとともに、より
実践的な指導力の育成を行うため、養成から研修に至るまでの大学と教育委員会が一体と
なった教育研修体制の構築が必要である。
(2)育成する人材像
学校現場が抱える今日的教育課題について深く理解し、高度な専門性と実践力、高い課題
解決力を備え、
“チーム学校”の牽引役となるスクールリーダー(今日的教育課題の解決に向
かって学校が一丸となって行動を起こす時の実際の働き手の中心)となる教員を養成する。
また、
「現職教員学生」と学部を卒業しそのまま教職大学院へ進学する「学部新卒学生」に
ついては、それぞれ、次の2つの力を修得することを目標とする。
(現職教員学生)
〇学校の中核的な存在として課題を自ら発見し、解決策を提案、それに向けた学校全体の取
り組みを牽引する力
〇今日的教育課題への取組を含む学校における教育実践の基盤となる教育の方法及び指導技
術に関する深い理解と高度な実践力
(学部新卒学生)
〇教育の方法及び指導技術に関する確かな基礎と優れた実践力
〇今日的教育課題と学校教育全体を俯瞰する力を有し、
“チーム学校”の中で自らがすべきこ
とを理解し、若手教員の中でリーダー的役割を果たす力
3.特色
(1)教育課程の特色
・カリキュラムの基盤となる「共通科目」、「実習科目」、「省察科目」は実務家教員(教
職等の実践経験を有する教員)と研究者教員の共同授業を原則として実施することにより、
理論と実践の往還を図る。
・コース等を設けず、現職教員学生と学部新卒学生が共に学ぶことにより、互いが刺激を受
け、スクールリーダーに必要な能力を身に付けることを重視する。
・富山県総合教育センターの調査研究部門(教育研修部、科学情報部、教育相談部)が実施し
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ている調査研究事業と連携した教育課程を編成し、高度な実践力・課題解決力を養成する。
(2)富山大学と富山県教育委員会の緊密な連携体制の確立
・富山県総合教育センターの研究主事が、実務家教員として教職大学院の授業・院生指導を行
う。
・教育内容も含めた教職大学院の運営全般に関し、富山大学と富山県教育委員会が定期的に意
見交換を行う場として「教職大学院連絡会議」を設置。
・富山大学の他、富山県教育委員会や学生の実習等を行う連携協力校等の関係者等を集め、教
職大学院への助言・要望等を汲み取る場として「教職大学院支援会議」を年に1度開催。ま
た会議の一部として修了生の研究発表会を開き、質疑応答や意見交換等を行う。
(3)その他
・教職大学院は平成27年8月時点で、27大学(国立21大学、私立6大学)
、22都道府県で設
置されている。富山県では本学教職大学院が初の設置となる。
・教職大学院設置に伴い、大学院人間発達科学研究科の入学定員を26名から12名とする予定。
富山大学長コメント(富山大学教職大学院の設置について)
このたび、文部科学省から本学教職大学院(正式名称:富山大学大学院教職実践開発研究科)の設
置を認められました。ここに至るまでの間、富山県からは全面的なご支援を賜り、石井知事を始め関
係の皆様に深く感謝申し上げます。
教職大学院を中心として、これまで以上に優秀な教員を育成すると共に、富山県における教育の更
なる質向上に貢献していく所存です。
平成27年 8月31日
富山大学長 遠藤 俊郎
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