第 3 回 H/ASCA 展 入賞者香港表彰旅行(平成 27 年 3 月)を終えて 愛知県立芸術大学 4 年 田島 大介 アジア圏で最大規模のアートフェア、アートバーゼル香港2015を視 察しました。 ニューヨークやヨーロッパ圏、中国圏の世界的に大手画廊が大多数の中、 山本現代、東京画廊+BTAP、ナンズカ、タロウナス、小山登美夫、 ミズマ、シューゴアーツ、アラタニウラノ、カイカイキキ、ギャラリー サイド2、タケニナガワ、スタンディングパイン等、日本の画廊の出展 が多い印象を受けました。バーゼル香港2015以外にも、Asia SocietyHongKongCenter、GAGOSIAN、PACE、WHI TE CUBE、PERROTINを視察し、とても有意義な4日間の 旅行でした。 バーゼルを視察して感じたのは、圧倒的な描写力、造形力、物量やスケ ールを生み出すアーティストのパワーと、それらをディレクションする ギャラリストのパワー、そして作品を購入、鑑賞するオーディエンスの パワーでした。日本国内の舞台では絶対に感じることのできないとてつ もない出来事でした。と同時に、これからも美術を志していく上で、自分には何が武器で、何が大きく欠けてい るのか。そして自分もアジアの若手作家の一員であるということ、業界内でよく耳にする「生き残る」という言 葉の意味を再確認できました。 現代を担いながら今後の美術の歴史に残っていくであろう立派な作品達を鑑賞できたことは自分にとって最大 級の刺激になりました。 この機会をつくってくださった堀会長や倉田さんには大変感謝しています。 明日からまた作品制作を再開しますが、なぜか不思議と、いい作品が作れる気がしてなりません。
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