(別記) 日光市農業再生協議会水田フル活用ビジョン 1 地域の作物作付の現状、地域が抱える課題 当該地域は、関東平野の北西部に位置し、全耕地面積に占める水田の割合が80%である。基 盤整備率は35.4%の段階であり、土地利用型農業の生産性向上等をより一層進めていく必要 がある。 一方、農家の高齢化が進んでおり、農家戸数の減少がみられる。作付けについては、麦・大豆 は飼料用米への転換により生産面積が減少しており、併せて湿害等による単収低下や病害虫の多 発により品質低下の年もみられる。また、山沿いでは、獣害が甚大である。 2 作物ごとの取組方針 (1)主食用米 生産数量目標に沿った作付面積を確保する。需要に応じた米づくりが可能となるように、国 が整備する主体的な経営判断や販売戦略ができる環境を生産者に提供するとともに、集荷業者 等についても、栃木県と連動して推奨品種の「なすひかり」 「とちぎの星」の生産拡大に向けて 取り組むよう促す。 (2)非主食用米 ア 飼料用米 主食用米の転作として奨励し、作付面積を拡大する。拡大分の需要先については、地産地 消を目指し、市内畜産業者における消費の働きかけを行う。 イ WCS 用稲 市内の畜産農家の需要を喚起し、耕種農家との連携を強化する。 ウ 加工用米 集荷業者等が設定する需要に応じた生産数量を確保する。 エ 備蓄米 集荷業者等が設定する需要に応じた生産数量を確保する。 (3)麦、大豆、飼料作物 大豆は、生産性の高い優良品種「里のほほえみ」への転換を図り、湿害を回避するための排水対 策の実施、機械の導入による省力化・機械化体系の構築、団地化などを推進する。 麦は、製パン適性に優れた品種として、県推奨品種「ゆめかおり」の地産地消の需要喚起を 行い、作付面積の拡大につなげていく。既存の小麦・大麦についても実需が求める品質基準を 達成できるように、適正な排水対策、土づくり、肥培管理を奨励する。 飼料作物は、団地化や二毛作体系の確立など自給生産に向けた効率的な水田活用を促進する。 (4)そば 市の特産として地産地消を推進し、地元の需要を高め、作付面積の拡大につなげる。また、 実需者の求める品質に沿うものを生産するために、農産物検査の受検を勧奨し、品質の良いも のを市場に提供できるようにする。 (5)野菜 コスト削減や消費動向の多様性に対応するなど、生産性を高め、販売野菜の作付面積を増や していく。 (6)花き 環境負荷低減、低コスト・多収生産に取り組む一方で、日持ち性の向上や差別化・ブランド 化による高付加価値化を推進する。 (7)不作付地の解消 農地中間管理機構を利用するなど農地集積を進めながら、不作付地の解消を図る。 3 作物ごとの作付予定面積 作物 平成 25 年度の作付面積 平成 27 年度の作付予定面積 平成 28 年度の目標作付面積 (ha) (ha) (ha) 主食用米 2,656.35 2,300 2,250 飼料用米 96.77 350 365 米粉用米 0 0 0 WCS 用稲 31.79 56 60 加工用米 65.95 86 86 備蓄米 47.67 45 45 1.81 3 5 大豆 94.80 110 120 飼料作物 89.99 88 90 227.18 223 230 0 0 0 303.41 350 360 野菜 259.19 258 260 花き 17.58 18 20 麦 そば なたね その他地域振興作物 ・ ・ 4 平成 28 年度に向けた取組及び目標 取組 対象作物 番号 取組 分類 ※ 指標 平成 25 年度 平成 27 年度 平成 28 年度 (現状値) (予定) (目標値) ※「分類」欄については、要綱(別紙 11)の2(5)のア、イ、ウのいずれに該当するか記入して下さい。 (複数該当する場合には、ア、イ、ウのうち主たる取組に該当するものをいずれか 1 つ記入して下さい。 ) ア 農業・農村の所得増加につながる作物生産の取組 イ 生産性向上等、低コスト化に取り組む作物生産の取組 ウ 地域特産品など、ニーズの高い産品の産地化を図るための取組を行いながら付加価値の高い作物 を生産する取組 5 産地交付金の活用方法の明細 別紙のとおり ※ 地域農業再生協議会が水田フル活用ビジョンを策定する場合には、都道府県水田フル活用ビジョ ンの後に添付してください。
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