主要科目の目標、特長 (人間学部 コミュニケーション社会学科) 授業科目の名称 目 標 特 長 異文化コミュニケーション論 現在、急速な国際化の流れの中で、日本人も文 化的背景の異なった人々と接触し、交流する機会 が多くなり、以前にもまして異文化コミュニケーショ ン能力の必要性が高まっている。本講義では、コ ミュニケーションの理論を学び、学生間でのグ ループディスカッションを通じ、サブカルチャーも 含めた異文化間の実践的なコミュニケーション能 力をつけることを目的とする。 コミュニケーション理論を学ぶと同時 に、事例研究も加え、理論と実践の 両面からコミュニケーションを研究す る。テキストに「ケースで学ぶ異文化 コミュニケ―ション」を使用し、授業 は、発表とディスカッションが中心とな る。 コミュニケーション社会学 本講義では、コミュニケーションに関する社会学の コミュニケーションとは何かを多様な 理論を解説し、家族、友人、恋愛関係など複数の 側面から捉えるために、家族や恋 テーマを取り上げながら、日常生活におけるさまざ 愛、学校、ジェンダーなど多くのテー まなコミュニケーションの形態を多角的に分析す マを取り上げている。コミュニケーショ る。本講義の目標は、そうした分析から人間関係 ンに関する理論の講義に加えて、映 において「やさしさ」や「空気を読む」ことが求めら 像資料や新聞記事の分析を組み込 れる現在の社会の問題を把握することである。 んだアクティブな授業を行っている。 サブカルチャー論 サブカルチャーはそれらの担い手である下位集団 あるいはマイノリティの価値観、社会的位置、コミュ ニケーション形態、アイデンティティ形成と相互に 影響を与えあっている。また同時に、消費化、情 報化、グローバル化といった社会変化と連動しつ つ多様なサブカルチャーが生産・流通・消費され ている。本講義では、現代のサブカルチャーを具 体的に取り上げ社会学的に検討する。 共生社会論 私たちが暮らす現代社会は、性別、年齢、国籍、人 毎回、現代社会の様々なトピックにつ 種・民族、健常者・障がい者など様々な文化や背景 いて事例を取り上げ、基本的には講義 をもつ人々が暮らす多様な社会である。このような 形式で行う。その日のトピックに関連 多様な社会の中で、お互いの違いを認め合い、共に した視聴覚教材を活用したり、ペア 尊重しあいながら生きていくための社会のあり方に ワークやグループ・ディスカッション ついて考えていくとともに、広い視野で現代社会の の機会を設けることで、物事を多面的 に理解する力を育成する。 仕組みを理解することを目的とする。 講義序盤では、文化の社会学理論を 幅広く概説し、社会学におけるサブカ ルチャーの位置づけとアプローチ方 法を学ぶ。中盤以降は各論に入り、 ファッション、インターネット、オタクと いったサブカルチャーを取り上げ、具 体的に検討する。
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