(別紙2) 平成27年度実務研修会 各講座のテーマと

(別紙2)
平成27年度実務研修会 各講座のテーマと内容
クラス
コード
11
テーマ
開講式
・理事長あいさつ
内 容
理事長から会の現状及び今後の展望についてお話しします。
・IAA教育シラバスについて
IAAでは教育シラバスの改定が検討されているところですが、現シラバ
スの概要と改定の方向性を藤井国際委員長より解説します。
・CPD制度の創設について
平成28年4月から本格実施を予定している継続的能力開発(CPD)制
度の内容を、教育・研修委員会より報告します。
21
ダイバシティーを支える
人事制度の複線化
労働力人口の減少や産業構造の変化、女性活用や高齢者活用、社員の意識
の変化等への対応が求められる環境下で、成長戦略に向けてできる限り社
員の主体性を尊重し柔軟で強い組織を作るため、画一的で包括的な人事・
勤務制度を改め、ダイバーシティに対応する人事システムの再構築が求め
られています。それらの条件を満たしたコース別人事制度の導入のポイン
トについて実務的に解説します。
22
退職給付会計について
本講座は、日本の退職給付会計基準を中心にその考え方および会計処理に
関するテーマの講義となります。本年度は、平成24年に改訂された退職給
付に関する会計基準について、企業や監査人の対応も順調にすすんだとこ
ろでそれらの事例研究や、関連した最近の動向(各種パブリックコメントの検討状
況、国際会計基準採用企業が増加する中で今後の改定みとおし、退職給付
会計基準の適用範囲の考え方など)などを解説します。
23
52
退職給付会計実務基準
【クラスコード23と52は同内容の講座です】
「退職給付会計に関する数理実務基準」および「退職給付会計に関する数
理実務ガイダンス」について解説します。
31
企業年金に関する裁判例の動向
企業年金に関する最近の裁判例を紹介し、実務への影響を探ります。な
お、テーマは前回とほぼ同様ですが、裁判例は最新のものとなります。
32
金利の期間構造について
平成24年の退職給付会計基準の改正により割引率の設定方法が変更された
こともあり、年金数理人業務を行ううえで、金利の期間構造について理解
することの重要度は高まっています。本講義では、金利の期間構造に関す
る話題を中心に、金利の基本的な事項について解説します。なお、本講義
の全般的な内容は昨年度のものと同様です。
33
82
確定給付企業年金の
弾力的な運営について
【クラスコード33と82は同内容の講座です】
本講座は財政運営の実務基準について解説する講座ですが、今年度は、財
政運営実務基準委員より確定給付企業年金の弾力的な運営を巡る各種動向
および対応状況について解説します。なお、動向によっては、講座内容が
変わる可能性がありますことをご了承ください。
41
年金基金のリスクマネジメント
42
数理ファイナンスの基礎
43
欧州の年金制度
…最近のトピックを中心に
年金基金は、市場リスクやオペレーショナルリスクに限らず、多種多様の
リスクにさらされています。年金数理人は年金基金のホームドクターとし
て、財政運営のみならず基金のリスク全般について的確な判断を期待され
ています。本講義では、年金基金のリスクマネジメントについて定量的・
定性的両面にわたり幅広い観点から解説します。今年はVaR(ヴァリュー・
アット・リスク)の概念を詳しく説明します。また信頼性工学の立場から
のリスクマネジメント(バスタブ曲線・ハインリッヒの法則等)について
言及します。トピックスとしては、欧州における年金基金のストレステス
トを取り上げます。
本講座は、年金数理人が保有しておきたい有価証券の価格に関する数理
ファイナンスの基礎的な知識や年金資産運用コンサルティングへの活用を
テーマとした講座です。特に今年度はトピックとして、昨今市場で注目さ
れている「マイナス金利下で無裁定モデルのフレームワークをどのように
理解するのか」といったテーマをとりあげ、例えば借金した人は利子がも
らえるが、これは裁定機会ではないのか?といった疑問について考えま
す。
欧州の年金制度を巡って、職域年金の最新の動向・トピックを中心に解説
します。欧州全体の動向や、オランダ、英国、ドイツ等の国々の動向を含
め、ポイントを絞って解説します。
クラス
コード
テーマ
内 容
51
企業年金制度の現状と課題(仮) 企業年金制度の現状と、講師が今後の課題と考えることについて、ご講演
いただきます。あわせて、数理人に今後期待されることについてお話しい
ただく予定です。
53
日本経済の動向
好調さを保つ米国では、ついに利上げ局面へと移行しました。一方で、中
国をはじめとした新興国経済の回復は遅れています。世界の金融市場を巡
るマネーフローはどのように変化するのか、そして参院選、消費増税議論
を控える日本経済への影響について展望します。
61
IFRSの全体的な動向
(退職給付会計を除く)
IASBにおいて、前年度よりIFRS第9号「金融商品」、IFRS第14号「顧客から
の収益」をはじめとする主要な会計基準の基準化が進んでいます。今回の
講座においては、IFRSを導入した場合にもたらされる影響、IASBにおける
審議の状況、各プロジェクトの概要、IFRS第9号適用における諸問題および
2016 年1月以降に公表が予定されているリースの基準書の概要を中心にし
て解説します。
62
公的年金財政
公的年金財政に関して、昨年度に引き続き、賦課方式を基本とした財政の
特徴、マクロ経済の視点からみた公的年金財政、賦課方式と積立方式の比
較、いわゆる世代間格差についての考え方、公的年金財政の均衡を図る仕
組み等について、公的年金の意義を踏まえつつ解説します。加えて、平成
26年財政検証とオプション試算の結果について、持続可能性と給付の十分
性との関係に照らしつつ、本年度公表した平成26年財政検証結果レポート
(数理レポート)の記述も踏まえ解説します。
63
アジア・新興国の経済動向
2016年のアジア経済の見通しについて、グローバル経済の現況、商品価格
や為替の動向、各国の金融・財政政策を踏まえて解説します。特に世界経
済に与える影響が大きい中国経済の見通しについて深く考察致します。ま
た、最近日本で中国人観光客の爆買いが話題になっていますが、近年急速
に拡大しているアジアの観光産業ついて解説します。
71
資産運用対象及び手法の
最新潮流
年金制度の成熟化やボラタイルな運用環境を受け、企業年金では近年、新
しい資産、スマートベータ等の投資手法の工夫を行うだけでなく、長期の
リターン・リスク効率を追求する従来の資産配分管理から、LDIや動的
資産配分など新たな取り組みなども模索する動きが見られます。本講義で
は企業年金における資産配分管理に関する取り組みについて解説します。
72
社会保障制度(年金制度を除く) 直近の医療保障制度や介護保険制度についての制度概要、給付費の推移、
について
制度の財政等の現状や、今後の制度の将来像・課題及びその対応策につい
て、社会保障制度改革推進会議の議論も含めた基礎的な内容を解説しま
す。
73
米国の年金制度
米国の年金制度について最新の情報を交えながら解説します。DB制度の
動向のほか、DC制度に関連した受認者の定義変更や手数料に関する訴訟
例を紹介する予定です。
81
退職給付会計実務の
フリーディスカッション
退職給付債務計算等の実務に携わっている方が、日頃の実務で感じている
疑問や課題等について意見交換を行う参加型の講座です。参加される方に
は、退職給付会計の実務をテーマに自由にディスカッションを行っていた
だきます。実務に携わっている方の積極的な参加を期待します。
83
厚生年金基金解散から
後継DB新設の取組について
日本造園企業年金基金は、厚生年金基金制度の見直しによって多くの厚生
年金基金が今後のあり方を模索している中で、厚生年金基金を解散しその
後継制度として発足した基金型の確定給付企業年金です。前例のない中で
の後継制度移行の苦労話を交えながら、制度移行のケーススタディとし
て、制度移行における留意点や後継制度における新たな給付設計などにつ
いて講演します。