別紙様式1 平成26年度学術研究推進経費 共同研究推進経費 研究成果概要報 告 書 伝統的な言語文化に親しむ態度育成プロジェクト ~小中高の連携・接続を支援する大学の機能を活かした取組の具体化~ プロジェクトの名称 報告者氏名・所属・職名 プロジェクト担当者 (氏名・所属・職) 渥美 伸彦 ・ 旭川校 ・ 准教授 渥美 林崎 嶋田 大村 伸彦・旭川校・准教授 大橋 賢一・旭川校・准教授 俊一・附属旭川小学校・主幹教諭 安部 彰浩・附属旭川小学校・教諭 善行・附属旭川中学校・教諭 石垣 友和・附属旭川中学校・教諭 勅夫・北海道旭川東高等学校・教諭 研究内容及び成果の概要 本プロジェクトは,現行の学習指導要領国語科において,我が国の言語文化を享受し継承・発展させるため 生涯にわたって古典に親しむ態度を育成する指導が重視されていることを踏まえ,大学と附属小・中学校,近 隣高等学校が連携・協力して,その効果的な指導方法に関する実践的な研究を行うことによって,地域の小・ 中学校及び高等学校へその成果を普及・啓発することをねらいとして実施したものである。 研究内容としては,大学と附属小・中学校,近隣高等学校の国語科教員が連携しながら,児童生徒に伝統的 な言語文化に親しむ態度を育成することを狙いとして,次のような取組を行った。 ① 大学教員がコーディネーターとなり,伝統的な言語文化に関する指導に関わる教材論や指導論について 検討するとともに,附属旭川小・中学校の国語科担当教員による伝統的な言語文化に関する指導につい て実践交流及び研究協議を行った。 ② 附属学校において各種かるたを活用した学習活動を継続的に実施し,その効果を検証するためのアンケ ート調査を実施した。 ③ 国語科教育を専門とする大学教員のコーディネートにより,附属小学校の第5学年において「漢文に親 しむ」という単元の研究授業を実施した。本授業では指導構想の段階で漢文学を専門とする大学教員の 参画を得た上で,さらに単元の初めと終わりの時間にゲストティーチャーとして指導に当たってもらう などの取組を行った。 成果としては,伝統的な言語文化に関する指導をテーマとして,大学と附属学校,近隣高等学校の国語科教 員の連携及び共同による実践研究体制の充実がなされたことが挙げられる。本プロジェクトについては,今後 も実践検証を継続していく予定である。 当該研究で残された課題と今後の展望 伝統的な言語文化に関する指導の充実・改善に向けて,限られた時数の中でいかに効果的な学習指導が展開 できるか。さらには,「古典に親しむ態度」の内実を明らかにするとともに,その育成に向けた効果的な言語 活動や指導方法をバランスよく位置づけた年間指導計画を具体化していく必要がある。今後も継続した研究協 議を進めていくことにより,小・中・高等学校の系統性を重視した伝統的な言語文化に関する指導カリキュラ ムの構想に結びつけていくようにしたい。また,その成果を論文にまとめ紀要などに投稿する予定である。 成果の公表の状況 【著書】なし 【学術論文】大橋賢一『孟浩然「春暁」考 艶詩の可能性をめぐって』(全国漢字漢文教育学会『新しい漢字 漢文教育』60号 2015年5月 掲載予定』) 教育現場で活用可能な分野等 現行学習指導要領国語で重視されている伝統的な言語文化に関する指導を構想する際の具体的な方法の一 つとして各種かるたを活用した指導を工夫する際に本研究の成果が利用可能である。 配布又はダウンロー なし ド可能な資料 問い合わせ先 代表者:渥美 伸彦 電 話:0166−59−1270 FAX :同上 mail :[email protected]
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