別紙様式1 理科プロジェクト進捗状況報告( 平 成 27 年 3 月 ) 報告者氏名・所属 安藤秀俊・旭川校 プロジェクトの名称 観 察 ・ 実 験 の 指 導 力 を 高 め る 教 員 研 修 と 大 学 生 の 教 材 開 発 能 力 の 育成 プロジェクト担当者 ○安藤秀俊・旭川校・教授 (氏名・所属・職) 阿部 修・旭川校・教授 ※代 表 者 に ○を付す 浅川哲弥・旭川校・教授 和田恵治・旭川校・教授 こと 高橋一將・ 旭川校・講師 プロジェクトの概要等 本プロジェクトには,観察や実験の指導力を高める教員の研修会を実施することと, 学部の大学生の教材開発能力を育成するという2つの目的がある。教員の研修について は,既に3年目を迎えた学習指導要領を念頭に,新しく加わった内容や苦手意識の強い 分野の観察・実験を中心に観察・実験講座を実施する。また,現職の教員のみならず, 卒業後,直ちに教壇に立つ学生を対象に,現場ですぐに役に立つような実践力を育ませ るため,「教材開発演習」や「教職実践演習」の授業時間と関連させて,理科の教材開 発を主眼としたカリキュラムや模擬授業の検討を行い,理科教師としての学士力を保証 する。 プロジェクトの進捗状況 【 平 成 26年 度 】 (1)観察や実験の指導力を高める教員の研修会 教員の研修会は 10 月頃より準備を始め,12 月に 2 回,4講座を実施した。北海道教 育 大学のホームページやチラシなどで参加者を募集し,現職の教員のみならず,学生の参加 も募った。 第1回研修会( 12 月 13 日(土) 10:00~12:00) ①「火山と自然災害教育:ジオパークの活用」和田恵治教授(火山岩石学) ②「Mystery Tubes から学ぶ科学の本質」 高橋一将講師・安藤秀俊教授(理科教育 学) 第2回研修会( 12 月 20 日(土) 10:00~12:00) ①「理科実験室でできる燃焼に関する演示実験」浅川哲弥教授(生物化学) ②「光の色と波長の関係を調べよう」阿部修教授(素粒子物理学) 年末の学校現場が忙しい時期であったが,2回の研修会で,延べ 30 人程の参加があ り, 参加者は意欲的に研修に取り組んでいた。予定通り4講座を実施することができた。 (2)大 学 生 の 教 材 開 発 能 力 の 育 成 前期における4年生の「教材開発演習」においては,ゼミ毎に理科の教材を開発するが,その際, 教材開発のための調査文献図書,材料・薬品などの購入,資材の加工などの費用に本プロ ジェクトの予算を活用した。6月頃,教材の概要が決まったところで,各ゼミより希望物 品などの依頼を受け業者に発注し,ゼミの指導教員を通して教材の作成を行った。後期 は この作成した教材を用いて「教職実践演習」の時間に模擬授業を行い,作成した教材の教 育的な効果を検証し,学生の教材作成の意欲を大いに高めることができた。 (3)日本理科教育学会全国大会(愛媛大学)への参加 8月23~24日,プロジェクト委員の和田恵治教授と安藤秀俊教授が日本理科教育学 会全国大会(愛媛大学)に参加し,昨今の理科授業に関する新しい知見と教材開発につい ての情報収集を行った。日本理科教育学会では,400件を超える発表があり,今後の理科 教育のあり方について,多くの示唆を得ることができ,来年度に繋げていきたい。 平 成 27年 度 プ ロ ジ ェ ク ト 計 画 【 平 成 27年 度 】 平 成 26 年 度 に 教 員 研 修 を 2 回 実 施 し て お り , 教 員 研 修 の 実 施 に あ た っ て 特 に 大 き な 問 題 は な か っ た 。 平 成 27 年 度 も 26 年 度 と 同 様 の ス ケ ジ ュ ー ル で 行 う 予 定 で あ る が , 開 催時期は,担当のプロジェクト委員の都合を勘案しつつ,夏・冬休みなどを利用して, できるだけ現職教員の参加者が多い時期に数回程度設定する。 また,学部学生や大学院生を対象に,現場ですぐに役に立つような実践力を育ませる ため,「教材開発演習」や「教職実践演習」の授業時間と関連させて,理科の教材開発 を主眼としたカリキュラムや模擬授業の検討を行う。前期にできるだけオリジナルな教 材を作成させ,この自作教材を用いて後期は模擬授業を行わせる。これは理科プロジェ クト委員だけではなく理科教育講座の全指導教員に働きかけ,学士力向上のため学校現 場 向 け の 教 材 を 作 成 す る こ と を 目 的 と し ,そ れ ら に つ い て は 26 年 度 同 様 に 実 施 し て い く 予定である。 成 果 の 概 要 ( 平 成 27年 度 末 見 込 み ) 26年 度 同 様 , 物 理 , 化 学 , 生 物 , 地 学 お よ び 理 科 教 育 学 分 野 を 念 頭 に , 教 員 研 修 会 を 開催予定であり,これについては教育委員会等を通じて広報を行い,多数の参加を期待 したい。また,学生の教材開発と模擬授業については,実践的でかつ質の高い理科教材 の開発を目指すこととする。 教育現場で活用可能な分野等(平成27年度末見込み) 教員研修においては,現場の教員が苦手としたり,あまりやり慣れていないような観察・実 験,また最新の内容を含んだ新教材の紹介などを中心に,大学の教員が指導・解説を行う予定 である。また,学生向けの教材開発と模擬授業では,教育現場に実践的な理科(物理,化学 , 生物,地学分野)の教材・教具の開発を目指す。 進捗度 2 ← 番 号 を 記 入 1.順 調 に 進 ん で い る 2.ほ ぼ 順 調 に 進 ん で い る 3.や や 遅 れ 気 味 4.遅 れ 気 味 26年 度 は , 教 員 研 修 , 学 生 の 教 材 の 開 発 と も , ほ ぼ 予 定 通 り に 行 う こ と が で き た 。 成 果 の 公 表 実 績 【シンポジウム、学会発表等】 今年度は特になし。 添付資料 ダウンロード 可能なドキュ メント 問い合わせ先 特になし。 特になし。 氏 名:安藤秀俊 電 話:0166-59-1311 E-mail:[email protected]
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