しごと事情産業構造平成 17 年度の産業別就業者数（国勢調査）は，総数 162,138 人の就業者のうち，第１次産業就業者は 4,730 人（ 2.9％），第２次産業就業者は 31,714 人（ 19.6％），第３次産業就業者は 123,307 人（76.1％）となっています。第１次・２次産業の割合が減り，第３次産業が増加する傾向は他市と同様ですが，旭川市を支える根幹産業は農業，主に稲作であることに変わりはありません。収穫量・作付け面積はいずれも道内第２位の米どころです。さらに，豊かな大雪山系の森林を背景にして，古くから木材及び家具産業においても日本を代表する都市でもあります。また，おいしいお米や農作物，歴史ある木材産業から派生して，製造業を中心とした旭川独自のブランドが展開されています。・食品加工～酒，そば，漬け物，菓子 etc. ・木材加工～旭川クラフト，アイヌ伝統工芸品 etc. 景気・雇用状況 ○北海道最低賃金額最低賃金を全国で見ると 627 円から 766 円とかなりの差がありますが，茨城以北の北日本では，北海道の最低賃金は最高額となっています。最低賃金比較（北日本）都道府県名北海道最低賃金(円) 667 ○ 青森 630 秋田 629 岩手 628 山形 629 宮城 653 福島 641 東京 766 完全失業率平成 19年 4～ 6月平成 20年 4～ 6月北海道 5.3％ 5.0％全国 3.8％ 4.0％ ○ 常用有効求人倍率の推移（旭川・全道・全国） H20 年月 H19 ・ 8月旭川全道全国 0.50 0.52 0.98 9月 10月 11月 12月 1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 0.53 0.55 1.01 0.52 0.55 1.00 0.46 0.52 1.00 0.41 0.49 1.00 0.43 0.51 1.00 0.47 0.53 1.00 0.50 0.52 0.96 0.44 0.46 0.86 0.42 0.43 0.81 0.41 0.44 0.79 0.41 0.44 0.80 0.41 0.45 0.81 北海道の景況は停滞が続いており，旭川市の有効求人倍率（常用）は，依然として全国・全道平均を下回る低い状況のまま推移しています。しかし昨年同時期と比較すると，失業率・有効求人倍率ともに改善されてきています。 -9- 就労への支援制度 ○Ｕターン就職コーナー（Ｉ・Ｊターンも含む）市役所の経済観光部経済総務課に開設されており，旭川地元企業の求人情報や企業概要がわかるパンフレット等が閲覧できます。Ｕ・Ｉターン希望者として登録された方には，毎年更新する地元企業の求人情報など，旭川での就職に役立つ情報を提供して地元企業との橋渡しをしています。簡単な情報はホームページにも掲載し，随時更新しています。 ※Ｕ・Ｉターン登録数〔H23．11．9現在〕登録企業数 15社卸・小売業1社，建設業5社，保険業5社，金融業1社，ＩＴ業1社その他2社(学習塾，マッサージ) ＊詳しくは！・旭川市経済観光部経済総務課雇用労政係 TEL：0166-25-7152 ○新規創業等支援資金事業内容や経営状況，資金使途に応じた 10 種類の融資制度を設けて，市内中小企業の維持・発展のための支援を行っています。旭川に移住し，「事業経験はないが，これから新たに開業したい」「経験を生かし独立開業したい」など，新規開業を考えている方は「新規創業等支援資金」という融資制度がありますので，まずはご相談ください。＊詳しくは！・旭川市経済観光部経済総務課 TEL：0166-25-7152 ○（社）旭川市シルバー人材センター家庭・企業・公共団体などから仕事を引き受け，原則 60 歳以上の方を対象に，就業ニーズに対応した臨時的・短期的な仕事を提供しています。また，雇用・就業を目的とした技能講習・介護講習も受講できます。同センターの稼働率は高く，国の格付け評価では最高のＡランクを得ています。＊詳しくは！・旭川市シルバー人材センター TEL：0166-51-1600 『定年後も経験や趣味・特技を活かして仕事をしたい！』という方に「生きがいと健康に」をモットーに，健康で働く意欲のある概ね 60歳以上（女性は 55 歳）の方の会員を募集しています。豊かな知識や技術を活かせる様々な仕事があります。 ※仕事の一例・事務分野…毛筆筆耕，宛名書き，一般事務・屋内外の一般作業…除草，草刈り，除雪，冬囲い・取りはずし，軽作業，ストーブ解体・専門技術分野…学習塾・習字教室・技術を必要とする分野…ふすま・障子張り，大工・修繕，庭木剪定・手入れ，畳替え・サービス分野…家事手伝い，病人の付き添い・家庭内における介護 - 10 - その他の関連施設旭川市には，主に仕事に関する技術習得，訓練・研修機関が数多くあります。ぜひご利用ください。 ○中小企業大学校旭川校中小企業の振興・活性化を人材育成から支援するため，主として経営者，後継者及び管理者の方々を対象に経営研修を実施しています。これから創業を考えている方向けの研修や，業種特有の課題についての研修などコース内容は多岐にわたり，現場で必要な能力を修得できる体系的なシステムとなっています。・中小企業大学校旭川校 TEL:0166-65-1200 ○旭川職業能力開発促進センター（ポリテクセンター旭川）離職者が再就職するための能力開発を目指す訓練（ビル管理科，ビジネスアプリケーション科 etc.），人材育成・高度化や勤労者のキャリア形成のための能力開発セミナー（表計算ソフトの業務活用実践技術，実践ＤＢ構築(ＳＱＬ編)etc.），職業能力開発に関するあらゆる情報提供と相談援助等のサービスを行っています。・旭川職業能力開発促進センター（ポリテクセンター旭川） TEL:0166-48-2412 ○旭川市工芸センター旭川市の主要地場産業である木製品（家具，建具，小木工品）ならびに窯業関係業界の発展のため，技術・販売の両面から業界支援を行う試験研究機関です。商品開発の相談をはじめ，ものづくりに必要な技術指導・相談や研修会・講習会，開業支援制度などにより業界のレベルアップを推進しています。旭川市工芸センター TEL:0166-66-1770 『木工芸・陶芸に興味がある！』という方に旭川市工芸センターは，旭川クラフト展や国際家具デザインフェア，木彫りの源流展，陶芸フェスティバル，テーマに沿って自分で作陶する市民陶芸講習会など，多彩なイベントを行っています。木工品製作に関して設備の貸出しもしています。「嵐山陶芸の里」には，窯元や染色・ガラス工房，クラフト工房などが集っています。著名な作家の窯が並び，陶芸体験を行っている窯も多く，アトリエやショップを眺めながら森林散策も兼ねてゆったりとした時間を過ごすことができます。また，優しさや温もりという自然素材を生かした手作りの木工クラフト品は旭川クラフトとして注目されており，市内では個性的なクラフトマンが多数活躍しています。本格的にクラフトに取り組むのであれば，まずは自分の感性に合う作品を見つけに様々な工房を訪ねて回るのがよいでしょう。簡単な木工教室を開いているところもあります。旭川クラフト普及協会（tel:0166-50-3344 http://www.asahikawa-craft.com）の情報もご利用ください。 - 11 -