2面 15国人勧、フレックスタイム制 3面 戦争法案反対アピール

NO1687
(毎月10・25日発行)
教
育
通
15国人勧・フレックスタイム制導入を勧告!
Q1
そもそもフレックスタイム制って何?
簡単に言えば、働く人の都合で始業時間・終業時間が変えられるってことかな。
通常の勤務は、始業時間と終業時間が決まっています。でも、「近年のワークライフ・
バランスに対する意識の高まり」や「働き方に対するニーズの多様性」などに伴い、労
使協議・合意の下、「一ヶ月以内の精算期間を設定し、その期間内においては、日・週を
またいで労働時間を調整できる。期間を平均して週40時間であれば、一日の労働時間が
8時間を超えたり、週40時間を超えたりしても良い」とするものです。
民間には、労基法32条の3ですでに認められています。
Q2
では、どんな内容が勧告されていれるの?
信
2015年8月25日号
(昭和27年12月9日第3種郵便物認可)
戦争法案を許さない!
8/14(金)
高知県教育関係者アピール発表!
取れる
かな?
今回の勧告では、二つの種類が勧告されています。
一つは、すべての職員を対象とするもので、一日6時間以上の勤務が条件で、しかも
午前9時から午後4時までの間に5時間以上の勤務時間(コアタイム)があることです。
だから「今日は定時の8時出勤・15時終了、明日は10時出勤17時終了、明後日は8時出勤21
時終了」とかいう勤務が可能となります。今週は、「全部15時終了、逆に来週は全部19時まで」と
いうようなものも可能です。
もう一つは、「子(小学校6年生まで)の養育又は家族(現行の介護休暇の範囲内)の介護を行う職
員」が対象。1日4時間以上の勤務が条件となります。コアタイムも、午前9時から午後4時までの間
に2時間以上4時間半以内で設定するとなっています。場合によっては、週のうち1日は全休の日を
作ってもかまわないというものです。
いずれも、「午前7時以後に勤務開始、午後10時までに勤務終了」としています。
Q3
どんな問題点があるの?
ここでは、四つほどの問題点を指摘します。
第1点。勤務の割り振りをする「長」が大変になること。例えば役場の窓口が
開いている時間は決まっていますが、人数がバラバラになれば適正な業務遂
行が大変になります。一人一人違うわけですから、管理も大変です。加えて、
職場の理解もどのように図るかは大きな課題となります。
第2点。結果的に、不払い残業を増加させることが懸念されます。「今日は年
休で15時から帰ります。翌日、19時まで残業しました」という場合、19時までの残業に対して
は、残業代が支払われます。しかし、フレックスタイム制の場合は、残業代を支払うことが必要なく
なります。早めに終業を予定している日に、結局仕事が残って残業すればではどうなるのか。これも
微妙な問題です。
第3点。特に子育ての場合、早く帰る日は設定できても、遅く帰る日は設定できるのでしょうか。例えば、
一日4時間勤務を選択した日があれば、どこかでその時間を通常勤務の上に設定しなければなりませ
ん。「育児のための短時間勤務制度」等の現行制度の活用も不十分な中で、どこかで残業する事を前提
にこうした制度が機能するのか心配です。
第4点。学校現場では、まったく使えないことが予想されます。定時で帰れない状態が常態化している
中で、いや平均で過労死ラインを上回っているような働きぶりの中で、例えば早く帰るようなことを
選択できる状況にあるのでしょうか。また、「試合前だから部活動の通常よりも遅くまで練習をするか
ら、この一週間は20時まで勤務。だから、来週は、朝11時から出勤します。授業は全部その時間
を避けて下さい」とか「その期間、朝の会、お願いします」とかいうことが出来るでしょうか。
結局、「画に描いた餅」で終わる可能性が高いのが、実情ではないかと想像されます。
*国人勧は、小・中・高・特別支援のような学校の教職員を対象としたものではありません。だから、
学校現場のことを配慮した内容ではありません。それだけに、私たちの勤務のありように大きく影響する
10月に出される県人事委員会が出す勧告の内容が重要です。
8/14(金)、高知県の教育関係者が集まる団体の5団体が
中心となって記者会見して発表しました。
*5団体
【退教協】高知県退職教職員協議会
みんなの声で、
【退婦教】高知県退職婦人教職員協議会
ぜひとも
【高退教】高知県高等学校退職教職員協議会
阻止しよう!
【県教組】高知県教職員組合
【高教組】高知県高等学校教職員組合
これらの団体が、退職された校長先生や教育委員会関係者等に
呼びかけ、記者会見時点で90名の人が賛同を表明してくれてい
ます。(その方々の名前は、県教組 HP の該当部分をご覧下さい。)
現在も、募集中。ぜひ、どしどし賛同の声をお寄せ下さい。