平成 26 年度全国学力・学習状況調査における分析 国語A 1 概要および分析 ※縦軸は正答者の割合(%) (北本市・小学校) 横軸は正答数(問) 国語Aの正答者数分布(北本市小学校全体) ※満点15点 20.0% 分布は適正だと考えます。さらに 子どもたちに「言葉を大切にし、 15.0% 自分の考えを述べること」のでき 10.0% る基礎をはぐくんでいきます。 5.0% 0.0% 0 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 本市の小学校国語Aの結果は、おおむね良好でした。しかし、今年度の調査における調 査問題の分類「学習指導要領の領域等での区分」(4区分)のうち①「話すこと・聞くこと」 ②「書くこと」③「読むこと」④「伝統的な言語文化と国語の特質に関する事項」のそれぞ れの分野において課題があります。中でも④の学習内容にあたる「故事成語」の使い方の問 題の正答率が低く課題が見られます。日頃から、言葉を正しく使うこと、言葉のバリエーシ ョンを豊かにすることなどを意識して取り組むことが各学校で求められます。 さらには、家庭との連携を図り、漢字の習得や語彙の増加、故事成語などの活用場面を増 やしていきたいと考えます。 2 成果と課題の見られる問題 国語Aで特に正答率の高かった設問 設問 番号 設問の概要 1一 漢字の読み書きの問題 (1) ※( 正答率 ) ~ 1二 読み 道路の標識(92.2) (3) 街灯がつく(87.7) 書き 勢いよく (75.5) 料理のさら(98.8) 勝利をいわう(59.2) かぜをよぼう(75.6) 分析及びさらなる改善 漢字の設問は正答率がおおむね良好でした。日頃から 丁寧にドリル学習などの反復学習の取組を行っている 成果です。しかし、書く方の設問で「祝う」の正答が 6割弱であったことは残念です。今回の調査で正答で きなかった児童に身につけさせたいものです。 さらに、この「勝利を祝う」「風邪を予防する」の設問 はともに無答率が 6.1%、7.3%と高く、学校によっては 18.5%、23.1%とかなり高いことも気になるところで す。日頃のノート指導などから、漢字の使用を促し、 漢字に親しみ、無答率を減尐させていきたいと考えま す。 小A―1 国語Aで特に正答率の低かった設問 設問 設問の概要 分析及び対策 故事成語の使い方として 適切なものを選択する。 (五十歩百歩) (百聞は一見にしかず) 正答率は「五十歩百歩」が 47.4%、 「百聞は一見に しかず」が 44.9%。普段なかなか使わない語句で あるため、楽しみながら学ぶ工夫、そして計画的 な復習による定着が必要です。 番号 2一 3 各学校の状況および分析 (国語 A)※15点満点→児童の正答数を3点刻みに分布としました。 ※A~H は、それぞれの学校をランダムに当てはめております。国語A、国語B、算数A・算 数BでそれぞれA~Hの学校は異なります。 (算数のA問題とB問題のA~H小学校は同一で す。) ※グラフの縦軸は正答者数の割合(%) 横軸は正答数(問) 国語Aの正答者分布(A小) 50.0% 40.0% 30.0% 20.0% 10.0% 0.0% 国語Aの正答者分布(B小) ▲ ● 0~2 3~5 6~8 9~11 12~14 50.0% 40.0% 30.0% 20.0% 10.0% 0.0% 50.0% 40.0% 30.0% 20.0% 10.0% 0.0% 6~8 9~11 12~14 50.0% 40.0% 30.0% 20.0% 10.0% 0.0% 6~8 9~11 12~14 9~11 12~14 15 3~5 6~8 9~11 12~14 15 国語Aの正答者分布(F小) 50.0% 40.0% 30.0% 20.0% 10.0% 0.0% 3~5 6~8 ● 0~2 15 国語Aの正答者分布(E小) 0~2 3~5 国語Aの正答者分布(D小) 50.0% 40.0% 30.0% 20.0% 10.0% 0.0% 3~5 ● 0~2 15 国語Aの正答者分布(C小) 0~2 ▲ 15 ● 0~2 小A―2 3~5 6~8 9~11 12~14 15 国語Aの正答者分布(H小) 国語Aの正答者分布(G小) 50.0% 40.0% 30.0% 20.0% 10.0% 0.0% 50.0% 40.0% 30.0% 20.0% 10.0% 0.0% 0~2 3~5 6~8 9~11 12~14 15 ● 0~2 3~5 6~8 9~11 12~14 15 各小学校ごとでは、児童の実態に即した指導を行っております。 今回の調査の特徴として ●の正答数0~2問の層がいない小学校が5校あります。これは基礎 基本の定着が図れているという良い成果だと考えます。一方、残りの3校では、残念ながら数名の 児童が正答数が2問以下であったことがわかります。それぞれの児童の状況があり、この数字だけ を取り上げて学校の優劣を判断できないことは、今回の調査における質問紙調査の質問事項「学校 に行くのは楽しいと思いますか」の問いに対して、 「そう思う」 「どちらかと言えばそう思う」の回 答を合わせたものがほぼ全校で9割を超えていることからもわかります。特に正答数0~2問の層 が最も多いE小では、「学校に行くのは楽しいと思いますか」の問いに対する「そう思う」の回答 割合が大変高いことは学校の教育活動における大きな成果だと考えます。 一方、「そうは思わない」という割合の高い学校もあります。児童が自己肯定感を高め、充実感 を持って学校生活を送れるよう、行事、学級活動などすべての教育活動で実態に即した、児童一人 一人が活躍できる場を設定していくことが必要です。 次に▲の15点満点の割合が10%を超える学校が2校あります。この学校での取組のよいとこ ろは市内の学校で共有していくことが大切です。 しかし、学年によってこうした割合は変化します。当該児童の状況を適切に把握し、そしてそれ ぞれの児童を伸ばしていくためにはどのようなことが必要なのか、それを学校全体で考え、それを 進級に際しては、しっかりと伝達すること、また中学校への進学に際しても、北本市で取り組んで いる「学校4・3・2制(小中一貫教育)」に基づきしっかりと引き継ぐことが必要です。 小A―3
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