H27 学校課題全体計画

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学 校 課 題 計 画
研究主題
「認め合い、支え合い、学び合う学級集団の育成」
~道徳の時間における教師のコーディネート力の育成をとおして~(2年次)
1
主題設定の理由
日本の教育システムの特性は、学級集団をベースにした活動であり、教科指導と児童指導が
統合されたものである。つまり、集団としての質の善し悪しが教育効果に著しく影響を及ぼす
ことになる。そのため、学校での教育の前提条件として、「教育力のある集団」が求められる。
「教育力のある集団」とは、「お互いの良さを認め合い、支え合い、学び合う」ことができる
集団である。その集団を耕し育てるのは、我々教師である。つまり、教師は、常に学級経営力
を磨かなければならない。
昨年度は、「学級経営力を高める」という目標を掲げ、道徳の授業を通して教師力のアップ
を目指して取り組んできた。特に、
「一人一人がねらいとする価値に迫れるための工夫」と、
「一
人一人の考えを他の児童につなぎ、一人一人の考えを広めたり深めたりするコーディネート力
の育成」に重点を置き研究してきた。
今年度はさらに、これまで積み上げてきた研究実践を踏まえつつ、道徳の時間における教師
のコーディネート力の育成に力を注ぎ、児童が安心して自分を表現し、他の児童と学び合う集
団づくりを目指して、研究に取り組みたいと考え、本主題を設定した。
2
めざす児童像・教師像
(1)目指す児童像
ア よく考え、自分の考えを臆すること無く、堂々と言うことができる。
イ 友達の意見を受容的に聴くことができる。
ウ 友達の失敗を許せるなど許容的・寛容的である。
エ 友達の意見を聞くことによって、自分の考えを深めることができる。
オ 目当てに向かってお互いに助け合い、学び合うことができる。
(2)目指す教師像
ア 児童の意見を受容的に聴くことができる。
イ 授業のねらいがはっきりしている。
ウ 誰もが同じ土台に乗れるよう、導入や発問を工夫することができる。
エ 一人一人がねらいとする価値に迫れるように、板書等を工夫することができる。
オ コーディネート力を発揮し、一人一人の考えを他の児童につなぎ、広めたり深めたり
して、一人一人の考えを高め合える授業ができる。
3
研究の仮説
(1)自分の考えをもち、発表したり友達の考えを聞いたりして、自分の考えを深め、ともに
学び合うことは、よりよく生きる子どもの育成につながるであろう。
13-1
(2)教師一人一人が道徳の授業を大切にし、ねらいに迫るための発問を構成し、児童の意見
を取り上げコーディネートしながら授業を展開することにより、道徳的価値を高めると
ともに、人と人とのつながりの大切さを学び、よりよい学級集団づくりにつながるであ
ろう。
4
研究の基本方針
・全職員のコーディネート力を高めるために、一人一公開授業を実施する。見せ合い授業は、
研究の日常化を図るために、略案形式で実施する。
・児童の実態を把握し、教師の願いを明確にして年間計画を見直す。
・各学年における道徳教育指導計画を作成し指導にあたり、指導の改善を図る。
・1時間の授業を大切にし、35時間の積み重ねをふり返らせるようにする。
・道徳研究授業を実践し、学年やブロック、学校全体で授業研究に関わり、指導法の工夫改
善を行う。
・自分の考えや思いを素直に話せる学級づくりを心がけ、教師自身が児童の発言をコーディネ
ートしながら進められるようにするための研修を行う。
5
研究の実際
・学年・学級の実態に応じた学年の年間指導計画の見直しと、学年の道徳教育指導計画の作成。
・ねらいの明確化と資料の読み取り・分析、ねらいに迫るための発問の構成、資料提示、板書
の工夫。
・授業を大切にし、指導力の向上を目指して、指導案検討会や授業研究会・見せ合い授業等の
実践。特に、教師自身がコーディネート力を高め、児童の考えや意見をコーディネートする
ことにより、ねらいとする価値にみんなで迫れるような授業づくりに努める。
6
研修計画予定
月
日
曜
研
修
内
容
4
3
金
学校課題研修
①(今年度の方針)
5
20
水
学校課題研修
②(指導案検討)
6
3
水
学校課題研修
③(指導案検討)
6
10
水
学校課題研修
④(準備)
7
23
木
学校課題研修
⑤(講話)
10
21
水
学校課題研修
⑥(指導案検討)
1
13
水
学校課題研修 ⑦
(学校課題のまとめ・次年度の学校課題について)
13-2
7
研究組織
校
長
学校課題推進委員会
(主任会と兼ねる)
※推進委員メンバー
・主任会メンバー
・道徳主任
全体会
低学年ブロック
◎
1年部会
・
・
・
無担
2年部会
・
・
・
中学年ブロック
◎
3年部会
・
・
・
4年部会
・
・
・
無担
高学年ブロック
◎
5年部会
・
・
・
無担
13-3
6年部会
・
・
・