4 学 校 課 題 計 画 研究主題 「認め合い、支え合い、学び合う学級集団の育成」 ~道徳の時間における教師のコーディネート力の育成をとおして~(2年次) 1 主題設定の理由 日本の教育システムの特性は、学級集団をベースにした活動であり、教科指導と児童指導が 統合されたものである。つまり、集団としての質の善し悪しが教育効果に著しく影響を及ぼす ことになる。そのため、学校での教育の前提条件として、「教育力のある集団」が求められる。 「教育力のある集団」とは、「お互いの良さを認め合い、支え合い、学び合う」ことができる 集団である。その集団を耕し育てるのは、我々教師である。つまり、教師は、常に学級経営力 を磨かなければならない。 昨年度は、「学級経営力を高める」という目標を掲げ、道徳の授業を通して教師力のアップ を目指して取り組んできた。特に、 「一人一人がねらいとする価値に迫れるための工夫」と、 「一 人一人の考えを他の児童につなぎ、一人一人の考えを広めたり深めたりするコーディネート力 の育成」に重点を置き研究してきた。 今年度はさらに、これまで積み上げてきた研究実践を踏まえつつ、道徳の時間における教師 のコーディネート力の育成に力を注ぎ、児童が安心して自分を表現し、他の児童と学び合う集 団づくりを目指して、研究に取り組みたいと考え、本主題を設定した。 2 めざす児童像・教師像 (1)目指す児童像 ア よく考え、自分の考えを臆すること無く、堂々と言うことができる。 イ 友達の意見を受容的に聴くことができる。 ウ 友達の失敗を許せるなど許容的・寛容的である。 エ 友達の意見を聞くことによって、自分の考えを深めることができる。 オ 目当てに向かってお互いに助け合い、学び合うことができる。 (2)目指す教師像 ア 児童の意見を受容的に聴くことができる。 イ 授業のねらいがはっきりしている。 ウ 誰もが同じ土台に乗れるよう、導入や発問を工夫することができる。 エ 一人一人がねらいとする価値に迫れるように、板書等を工夫することができる。 オ コーディネート力を発揮し、一人一人の考えを他の児童につなぎ、広めたり深めたり して、一人一人の考えを高め合える授業ができる。 3 研究の仮説 (1)自分の考えをもち、発表したり友達の考えを聞いたりして、自分の考えを深め、ともに 学び合うことは、よりよく生きる子どもの育成につながるであろう。 13-1 (2)教師一人一人が道徳の授業を大切にし、ねらいに迫るための発問を構成し、児童の意見 を取り上げコーディネートしながら授業を展開することにより、道徳的価値を高めると ともに、人と人とのつながりの大切さを学び、よりよい学級集団づくりにつながるであ ろう。 4 研究の基本方針 ・全職員のコーディネート力を高めるために、一人一公開授業を実施する。見せ合い授業は、 研究の日常化を図るために、略案形式で実施する。 ・児童の実態を把握し、教師の願いを明確にして年間計画を見直す。 ・各学年における道徳教育指導計画を作成し指導にあたり、指導の改善を図る。 ・1時間の授業を大切にし、35時間の積み重ねをふり返らせるようにする。 ・道徳研究授業を実践し、学年やブロック、学校全体で授業研究に関わり、指導法の工夫改 善を行う。 ・自分の考えや思いを素直に話せる学級づくりを心がけ、教師自身が児童の発言をコーディネ ートしながら進められるようにするための研修を行う。 5 研究の実際 ・学年・学級の実態に応じた学年の年間指導計画の見直しと、学年の道徳教育指導計画の作成。 ・ねらいの明確化と資料の読み取り・分析、ねらいに迫るための発問の構成、資料提示、板書 の工夫。 ・授業を大切にし、指導力の向上を目指して、指導案検討会や授業研究会・見せ合い授業等の 実践。特に、教師自身がコーディネート力を高め、児童の考えや意見をコーディネートする ことにより、ねらいとする価値にみんなで迫れるような授業づくりに努める。 6 研修計画予定 月 日 曜 研 修 内 容 4 3 金 学校課題研修 ①(今年度の方針) 5 20 水 学校課題研修 ②(指導案検討) 6 3 水 学校課題研修 ③(指導案検討) 6 10 水 学校課題研修 ④(準備) 7 23 木 学校課題研修 ⑤(講話) 10 21 水 学校課題研修 ⑥(指導案検討) 1 13 水 学校課題研修 ⑦ (学校課題のまとめ・次年度の学校課題について) 13-2 7 研究組織 校 長 学校課題推進委員会 (主任会と兼ねる) ※推進委員メンバー ・主任会メンバー ・道徳主任 全体会 低学年ブロック ◎ 1年部会 ・ ・ ・ 無担 2年部会 ・ ・ ・ 中学年ブロック ◎ 3年部会 ・ ・ ・ 4年部会 ・ ・ ・ 無担 高学年ブロック ◎ 5年部会 ・ ・ ・ 無担 13-3 6年部会 ・ ・ ・
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