第52号 理 平成22年3月1日 発行 念 安心して暮らせる地域づくりを目的とし、益田地域のニーズにあった保健・医療・福祉の提供を行います。 基本方針 1.公正で安全な医療を提供し人材育成と研修の場を提供します。 2.患者さま・ご家族さまの人権と意志を尊重した、納得と同意に基づいた医療を 提供します。 3.かかりつけ医の支援病院としてきめこまかな病診連携を行います。 4.在宅を目指した保健予防・リハビリテーション・緩和ケアの充実を図ります。 5.益田地域全体にわたる保健・医療・福祉のネットワークを構築し、地域医療拠点病院として使命を果たします。 第52号 ◆肩の痛みについて (肩関節周辺炎) ◆健康食レシピ ◆その他 肩の痛みについて(肩関節周囲炎) リハビリテーション科連載より はじめに 肩関節周囲炎は、疾患の概念が明確でなく、俗称 として五十肩や凍結肩(frozen shoulder)とも呼 ばれている有痛性の肩関節可動域制限である。 五十肩の由来は40∼50歳代に好発し肩関節の疼痛 と拘縮を生じることからきている。病院などではみ る機会の多い疾患のひとつで、腰痛と同様に、二足 歩行が可能となり、上肢がより大きな運動範囲をも つことができるようになったために発生しやすくなっ た人間固有の障害である。 病因 老化やover useに伴う血行障害や運動による機械 的刺激が基盤。 主たる病変部位は上腕二頭長頭筋腱やローテーター カフ(主として棘上筋腱)の炎症や癒着。痛みによ り肩を動かさず、血行状態を低下させ、拘縮を増悪 させるという悪循環を生じやすい。 症状 1.痛み(運動時以外に安静にしている時・夜に寝 ている時に痛みがあることも特徴。また、頸や 腕に放散痛が生じることもある。) 2.可動域制限(特に腕を回す動作を強く障害する。) 治療 生活指導、温熱療法、運動療法が主となるが、非 ステロイド性抗炎症薬の投与や、副腎皮質ステロイ ドまたはヒアルロン酸の関節注射も行われる。 今回は理学療法士・作業療法士が主として行う運 動療法の中から、自宅でも気軽にできる体操をいく つか紹介いたします。 コッドマン体操(振子体操・アイロン体操) 腕や錘の重さを使って肩関節周囲組織や関節包に 伸張を加えます。 基本姿勢:健側の手(良い方の手)を机の上に置き、 身体を前傾し患側上肢(悪い方の手)を下に垂らす。 ①膝を屈伸し上体を揺らすことにより、上肢を前後 に振る。 ②同様に左右に振る。 ③時計および反時計回りに円を描き、徐々に大きく する。 ※肩の力でなく、あくまで体の反動で行う。まして や痛みを我慢して行うものではないことに留意する。 棒体操 これは1m程度の長さの棒を使用し、自己他動ある いは自動介助として可動域訓練を行う。 ①棒の中ほどを握り、肘を伸ばしたまま棒を高く持 ち上げる。 ②棒の両端を握り、健側の手で棒を横に突き上げる ように患側の手を外側へ高く押し上げる。 ③腰の後ろで手掌を後ろに向け、棒の中ほどを握り、 棒を体にこするようにして肘を曲げ、背中の上方へ 上げる。 1 ここで紹介した事が全てではありません。肩関節 周囲炎になった原因や症状は人それぞれ、よって治 療も人それぞれです。 肩に痛みや運動障害がみられる場合は、一度お近く の医師や理学療法士・作業療法士へご相談ください。 その他の器具を使った可動域訓練 壁などを利用して可動域を改善させる方法もあり ます。 指を使って壁 を昇るように!! 鶏のスープ蒸し 寒い冬にはスープでほっと温まりたいも のです。具とコンソメスープをそのままスー プカップに入れて蒸すだけの手間いらずの スープ蒸しはいかがでしょう。 具に鶏肉、トマトやしめじをたっぷりと入れ、うまみを逃さずにいただけます。 その他、魚介類やブロッコリー、わかめなどを入れたり、和風だしで作ってみる のもよいでしょう。 材料(4人分) 鶏もも(皮なし) 酒 栄養成分(1人分) 240g(1枚) 16g(大さじ1) しめじ 160g トマト 240g みつば 12g コンソメ 10g 濃口しょうゆ 水 エネルギー たんぱく質 2.7g 炭水化物 6.1g 塩分 1.4g 食物繊維 400g 13.1g 脂肪 コレステロール 4g(小さじ1) 99kcal 55mg 0.5g 作り方 ●下準備 ①鶏肉は一口大に切り、酒をふっておきます。 ②しめじは根元を切り落とし、小房に分けます。トマトは一口大に切り、みつばは3cm長さに切ります。 ③鍋にコンソメ、水、濃口しょうゆを入れ沸騰させておきます。 ●調理 ④①の鶏肉を4等分に分け、スープカップに入れ、②のしめじ、トマトをのせます。その上から③のスー プを注ぎいれひとつずつアルミホイルでふたをし、蒸し器または湯をはった鍋で弱火で10∼15分 蒸します。 ⑤蒸しあがったら、鍋からおろす前に、みつばを散らして出来上がり。 健康食レシピは医師会のホームページにも掲載しております。 平成12年2月から掲載を始め今月で118回目の掲載となりました。主食、主菜、副菜、汁物、デザートと様々 なレシピが掲載されておりますので是非、ご覧ください。 http://www.kamep.net/isikai/P/eiyo/ryouri.htm 2 ∼島根県による難病患者様における在宅支援事業について∼ 島根県では在宅難病患者様等に対し、意思伝達装置等の療養生活機器の貸し出しを行っております。 貸し出しを行うことで購入前の試用や練習を行い、機器の導入を促進し、患者様、家族のQOLの向上 に資することを目的としています。 【ご利用いただける方】 ①島根県内に住所を有し、現に島根県内に居住する方で、難病に罹患している方及びその家族等で 機器を必要とする方 ②難病患者のコミュニケーション支援等に直接携わる専門職の方 【機器】 ・重度障害者用意思伝達装置(伝の心) ・携帯用会話補助装置(レッツチャット) ・入力装置4種類 ①ピエゾニューマティックセンサスイッチ(PPSスイッチ) ②ポイントタッチスイッチ ③光電タッチスイッチ ④ビッグスイッチツイスト ・パルスオキシメーター ・自動ページめくり機 ・痰吸引練習セット 【貸し出し期間】 ・意思伝達装置等は1ヶ月間(場合によっては延長可能) ・痰吸引練習セットは1週間 【費用】無料 ※一部消耗品はご負担いただきます。 【機器の貸し出し申し込み、ご相談】 益田保健所 医事・難病支援グループ TEL0856-31-9548まで 鎌手写真同好会、鎌手絵手紙教室のご厚意により、ふたば棟の一角には 常設で作品が展示してありますが、現在、エントランス周囲において「風 に誘われ東へ西へ、光を求めて南へ北へ、水と戯れ心を洗う」と題して松 本医院院長松本祐二先生の写真や今年度立ち上がったばかりの職員写真クラブの作品が展示してありま すので是非、ご覧下さい。院内各所に書や絵画、リハビリテーションセンター階段室には壁画もあり癒 しの環境作りに努めております。 鎌手写真同好会、鎌手絵手紙教室 松本祐二先生の写真 3 職員写真クラブの作品 益田地域医療センター医師会病院 外来診療担当医一覧表 平成22年1月18日より 科 別 診療 内 科 午前 月 火 水 木 狩野 稔久 古田 晃一朗 小川 哲生 狩 野 稔久 金 土 井上 実緒 5診 備 考 休 診 内 科 一般 *金曜 日古 田 医師の 外来 は 7診 にて 鳥大循 環器 休 診 循 環 器科 ( 月・火・木 ・金 ) 古 田 晃一 朗 (再診のみ) 循環器 科 午前 外 科 6診 井 川 修 足立 正光 三明淳 一朗 休 診 ( 9:00∼ 12:00) (9:00∼ 12:00 ) 午前 服 部 晋 司 林 彦多 五十嵐雅 彦 小藤 宰 五十嵐 雅彦 休 診 消 化 器外 科・呼 吸器 外 科 小 児 外科・肛 門 科 一 般 外科 整形外 科 午前 交 互診療 松本 慶 政 大中 博司 大 中 博司 松本 慶政 休 診 整 形 外科 一般 麻酔 科 午前 休 診 島 大麻酔 科 休 診 休 診 島大麻 酔科 休 診 交 互 診察 ( 三原 ・橋 本 ・太 田・本 岡・村上 ) 休 診 リ ハビリ テーショ ン科 全般 2診 リハビリテー ション科 午前 リウ マチ科 5診 (電 話予 約制) 呼吸器 外科 柿 木 伸 之 近藤 正宏 角田 佳子 中島 暁 美 (9:30∼12 :00) 柿木 伸之 (9:00∼ 12:0 0) 中島 暁美 中島 暁美 (9 :30∼12:00) (9:3 0∼12:00) 休 診 休 診 休 診 休 診 休 診 膠 原 病専 門外 来 近 藤 ・角 田の交 互診 療 電 話 による完全 予 約制 岸本 晃司 坪島 顕司 休 診 休 診 休 診 休 診 呼 吸 器疾 患全 般 ・二 次 健診 後のフォ ロー 岸 本 ・坪 島の交 互診 療 (第2・4火 曜日 ) 脳神経 領域 山 達輔 (午前) 休 診 放射 線治療 川口 篤哉 休 診 セ カンドオピニオン外 来 田 中 恒夫 教授(第3金 曜 日) 電 話 による完全 予 約制 ( 9:00∼ 17:00) 午前 3診 休 診 (9:00∼ 12:00 ) 特殊 外来 午前 3診 休 診 休 診 (9:00 ∼12:00) 第4 金曜 日 初診受付 午前8時30分∼11時00分 再診受付 午前8時30分∼11時30分 ※但し、急患の場合はこの限りではありません。 個人情報保護方針(一部抜粋) 当院では、患者さま・利用者さまに安心して情報を提供していただくため、患者さま・利用者さまからお預かりした個人情報 を安全に守るべきことを強く認識し、以下の保護方針に基づき、従業者一体となって、個人情報の適切な取扱いを実現するこ とを宣言いたします。 1. 個人情報を収集する場合には収集目的を明確にし、必要な範囲内でのみ利用、提供を行います。 2. 個人情報保護のための遵守規定を策定し確実に実施、維持します。更に個人情報の紛失、破壊、改ざん、漏洩などの予防 及び是正処置を行い、監査や事業者の代表者の見直しで継続的に改善します。 3. 個人情報を取り扱う全ての従業者に対して、個人情報についての意識と管理の向上のために、個人情報保護についての 教育訓練を行います。 4. 患者さま・利用者さまの同意がある場合、または患者さま・利用者さまが希望される治療及びサービスを提供する為に必 要な範囲以外で患者さま・利用者さまから収集した個人情報を外部の第三者に開示・提供しません。また業務を委託する 場合は当院と同程度の個人情報の保護管理を行うことを義務付けます。 5. 個人情報に関しての適用される法令及びその他の規範を遵守します。 6. 当院の個人情報保護方針についてのご質問や患者さま・利用者さまの個人情報のお問い合わせは各部署責任者または 医療相談室でお受けいたします。 発 行: 益田地域医療センター 広報委員会 〒699-3676 島根県益田市遠田町1917-2 TEL:0856-22-3611(代表) FAX:0856-22-0407 E-mail:[email protected] 益田市医師会URL:http://www.pool.co.jp/isikai/ 4
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