理科(物理) 金沢大学 人間社会学域(学校教育学類)・ 理工学域(※物質化学類除く)・医薬保健学域(前期) 1 / 1 試験時間 人間社会学域(Ⅰ~Ⅲ) 1科目で 60分 <全体分析> 理工学域(Ⅰ~Ⅴ) 1科目で100分 医薬保健学域医学類(Ⅲ~Ⅴ) 2科目で120分 薬学類・創薬科学類(Ⅲ~Ⅴ) 2科目で120分 医薬保健学域保健学類(Ⅰ~Ⅲ)1科目で 60分 解答形式 記述式(答のみ) ・描図 分量・難易(前年比較) 分量(減少・変化なし・増加) 難易(易化・変化なし・難化) 出題の特徴 概ね、標準的な難易度の問題で、問題文の誘導に従って順番に解いていきたい。昨年に引き続き、答のみを 記入する形式となっている。新課程になって出題範囲がひろがったため、熱分野から本格的な問題が出題された。 また、大問Ⅰは科学史を題材とした、比較的取り組みやすい問題が出題されることが多い。 その他トピックス 昨年、今年と計算量の多い出題が続いた。単振動の式の扱いや、三角関数の計算に不慣れな受験生には解き にくかったと思われる。 <大問分析> 番号 解答形式 Ⅰ 記述式 Ⅱ 記述式 Ⅲ 記述式 Ⅳ 記述式 Ⅴ 記述式 描図 出題分野・テーマ 範囲 コメント(設問内容・答案作成上のポイントなど) 荷電粒子の運 物理 電磁界中の荷電粒子の運動から、 陰極線の性質を問う問 動 題。ほとんどが基本問題である。ただし問題文中に比電 荷の定義式が与えられていないので、 戸惑った受験生も いただろう。 波の屈折 物理 前半はホイへンスの原理をもとにした、 屈折の法則の導 出。後半は光ファイバーの仕組みを問う設問。いずれも 標準的な典型問題。 直流回路 物理 コンデンサーを含む直流回路の問題。 やや複雑な回路で 計算量も多い。 電気素子にかかる電圧を素早く把握して 順に解いていきたい。 単振動・ 物理 単振動と水平投射を組合せた問題。 猿の落下位置の式が 落体の運動 三角関数になるために、式の処理に慣れていないと、計 算の部分で行き詰まる可能性がある。 気体の状態変 物理 定圧変化、定積変化、断熱変化を組合せた気体の状態変 化 化の問題。P-V グラフを描きながら解き進めるとよい。 問題文中に(教科書の発展内容である)ポアソンの式が 与えられていないのは不親切ではないだろうか。 難易度 やや易 標準 やや難 やや難 標準 ※難易度は5段階「難・やや難・標準・やや易・易」で、当該大学の全統模試入試ランキングを基準として判断し ています。 <学習対策> まずは、教科書などで基本事項や法則をしっかり理解したうえで、標準的な問題に慣れておこう。その際には公式や解 法の暗記に留まらずに、現象の本質を理解することを心掛けたい。解答のみ答えればよい問題が続いているが、練習の ときには解答に至る過程の論述も含めて学習しておくのが、物理の学習をする上で効果的である。 © 河合塾 2016 年
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