数学 横浜市立大学 (前期) 1/2 <全体分析> 試験時間 120 分 解答問題数 4 題 解答形式 〔Ⅰ〕は独立小問4題で結果のみ. 〔Ⅱ〕 〔Ⅲ〕 〔Ⅳ〕は記述式. 分量・難易(前年比較) 分量(減少・変化なし・増加) 難易(易化・ 変化なし・難化) 大問数, 〔Ⅰ〕の小問数とも変化なし. 出題の特徴 昨年多かった証明問題がまったくなくなった. 昨年ほとんど無かった積分法が大量に出題された. その他トピックス 〔Ⅰ〕の小問集合で, 「データの分析」が出題された. <大問分析> 問題番号 出題分野・テーマ 範囲 〔Ⅰ〕 (1) データの分析 数学Ⅰ コメント(設問内容・答案作成上のポイントなど) 難易度 平均,分散を計算し, 「偏差値」を求める.これら全 やや易 ての定義が与えられており,それに基づいて計算すれ ばよい. (2) 整数 数学 A 不定方程式(2 次)の解. “1 つ求める”ことだけが要 標準 求されている. (3) 数列 数学 B 3 項間漸化式から一般項を求める. 「 6n 」の処理が 標準 ポイント. (4) 積分法 数学Ⅲ 不定積分を関数の和として表す.部分積分法を用いて 標準 漸化式を立てる. 〔Ⅱ〕 確率 数学 A 極限・積分法 数学Ⅲ n 枚のカードから順に 1 枚ずつ選ぶ試行.(2)におい やや難 て, i 1 回までの最大値と k 回までの最大値が一致 することに気付くと解きやすい. 「最適停止問題」と よばれる有名問題. 〔Ⅲ〕 微分法・積分法 数学Ⅲ 1 /( x 4 1) の不定積分を, tan の逆関数を利用して 三角関数 数学Ⅱ 求める.誘導に従えばよいが,計算量は多目.なお, やや難 (2)の定積分は“求まる” . 〔Ⅳ〕 高次方程式 数学Ⅱ 3 次方程式の解を三角関数で表す. (1)の答え方が複 標準 複素数平面 数学Ⅲ 数とおりあり, (2)で使いやすい形を選ぶとよい. 三角関数 数学Ⅱ ※難易度は5段階「難・やや難・標準・やや易・易」 ,当該大学の全統模試入試ランキングを基準として判断して います. © 河合塾 2016 年 数学 横浜市立大学 (前期) 2/2 <学習対策> 幅広い難易度帯の問題が出題される.まず,各分野の基本事項、標準問題をしっかりマスターしよう. その上で,高度な問題にも対処するため数学Ⅲ微分積分法を中心にレベルが高い問題も練習しておこう. また,穴埋め形式である〔Ⅰ〕に備えて,答を素早く出すトレーニングもしておきたい. 一方で,証明問題も出題されるから,論理的に考えて答案に表現する力も求められる. 年毎の難易・分量の変動幅が大きいので,それに応じた目標得点率を設定して得点を重ねたい. また,分野・傾向も一定しないし,見た目奇抜な問題もあるので,何があっても動じないで平常心を保つ こと. © 河合塾 2016 年
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