数学 一橋大学 (前期) 1/1 <全体分析> 試験時間 120 分 解答問題数 5 題 解答形式 全問記述式 分量・難易(前年比較) 分量(減少・変化なし・増加) 難易(易化・変化なし・難化) 出題の特徴 数学Ⅰ、A、Ⅱ、B の分野から幅広く出題される。整数問題、確率は例年出題される。 その他トピックス 昨年に続いて、5は[Ⅰ]と[Ⅱ]の選択問題であった。[Ⅱ]では、昨年同様、データの分析の問題が出題さ れた。 5[Ⅱ]以外は、小問がなかった。図形の問題が例年出題されていたが今年はなく、数列の知識を利用する 問題が多かった。 <大問分析> 問題番号 出題分野・テーマ 範囲 コメント(設問内容・答案作成上のポイントなど) 3𝑥 2𝑥 難易度 1 整数 数列 数学A 数学B 6・3 + 1 = 7・5 を満たす0以上の整数𝑥を 求める。𝑥 ≧ 3では、 (左辺)>(右辺)となること に気づくことがポイント。 標準 2 数列 三角関数 数学B 数学Ⅱ 3項間漸化式で定義された数列に関する論証。まず 必要条件を求める。 標準 3 確率 数列 数学A 数学B 2枚の硬貨をある規則で投げるとき、𝑛 回後にとも 標準 に裏となる確率。連立漸化式を作るとよい。 4 微分法 数学Ⅱ −1 ≦ 𝑥 ≦ 1における|𝑥 3 − 3𝑎𝑥| の最大値を𝑀と 標準 するとき𝑀の最小値を求める。場合分けが必要。 1977 年東京大(文理共通)に同じ問題がある。 5 [Ⅰ]ベクトル 2次方程式 [Ⅱ]データの分析 数列 数学B 数学Ⅰ 数学Ⅰ 数学B [Ⅰ]ベクトルの大きさの比のとりうる値を求める。 やや難 解の存在条件に帰着させる。 [Ⅱ]2つの変量について、相関係数などを考え、デ 標準 ータを決定する。 ※難易度は5段階「難・やや難・標準・やや易・易」で、当該大学の全統模試入試ランキングを基準として判断し ています。 <学習対策> 苦手分野を作らないことが大切である。文系の数学としてはかなり難易度が高いのと、受験数学の技術が 活きる出題が多いので、ややレベルの高い入試問題集を仕上げるのが有効である。整数と確率の問題は毎年 出題されているので、しっかりとした対策が必要である。2年続けて出題されたデータの分析については、 用語の確認をしておこう。今年は出題されなかった図形問題も頻出である。日頃からじっくり考えて図形的 感覚を養いたい。 思考力、計算力を問題演習を通してバランスよく鍛えてほしい。 © 河合塾 2016 年
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