足底筋膜裂傷

ケーススタディ
足底筋膜裂傷
Vinny Comiskey, MA, ATC, CSCS
SMART Clinic Marine Corps Air Siaction in Miramar(California)
III. 経過
序論
フィールドホッケーの選手(25 歳、女性)が足底筋膜裂傷、種
部分荷重
子骨骨折、および絞扼神経症を被った。フィールドホッケーは人工芝
で行われ、絶え間ない走行や頻繁な方向変換が求められるスポーツ
である。
1.
選手は慢性足底筋膜炎を 6 か月間罹患していた。画像診断
可動範囲
第 1 フェーズ 歩行評価/再教育
1∼2週
神経筋コンディショニング
により、足底筋膜裂傷と神経絞扼と診断された。
2.
神経筋活性化
痛みの管理
選手は足底筋膜切開、種子骨切除、および神経絞扼の解除
固有受容感覚
の治療を受けることを選択した。
体重負荷
踵から踏み込んでつま先で終わる歩行の強調
目標
痛みのない活動
外科的矯正の後、リハビリに免荷を組み込む。
徐々に通常トレーニングに復帰する。
リハビリ中もフィットネスレベルと運動機能を維持する。
第 2 フェーズ
2∼4週
固有受容感覚
心血管系トレーニングの開始
加重負担の増加
状況/経過
ボリュームの増加
I. 計画
歩行ピッチの増加
選手は足底筋膜炎と種子骨骨折と診断が下された。
筋骨格系の強度とコンディショニングの改善
医 師 の 診 察 を 受 け、AlterG Anti-Gravity Treadmill® を
傾きの軽減
使った補完的コンディショニングプログラムを実施した。
準備
通常の医療措置(各種モダリティ、治療的運動、関節モ
フラット歩行(足裏全体での接地)
ビライゼーション、非ステロイド性抗炎症薬)に AlterG
Anti-Gravity Treadmill® を治療プロトコルに追加した。
プログラムは 10 週間実施した。
内在筋機能の向上
第 3 フェーズ 固有受容感覚/技術
4∼6週
ボリュームの維持
第 4 週 目 の リ ハ ビ リ 後、 荷 重 が 許 さ れ、AlterG Anti-
強度/負荷の増加
Gravity Treadmill® の使用を開始した。
筋骨格強度、コンディショニングの向上
選手は設定した目標を達成した。
心血管系トレーニングの増加
傾きの軽減
II. 考慮事項
体重%と速度は痛みを考慮して決めた。
トレーニング復帰
各トレーニング前に選手の意見を聞いた。
負荷と強度の増加
トレーニング前後の痛みを記録した。
第 4 フェーズ 固有受容感覚トレーニング
6∼8週
III. 経過
ボリュームの維持
コンディショニングの維持
右の表を参照。
技術の維持
結果
傾きの軽減
選手は 10 週のリハビリ後、医師により競技復帰を許された。選
手は、競技完全復帰を目的とする、同競技に特異的な漸進的コンデ
ィショニング計画を組み込んだリハビリ計画の目標を達成した。フィッ
トネスレベルを維持し、歩行運動を管理し、脚への負荷を徐々に上
げていくために AlterG Anti-Gravity Treadmill® をリハビリ計画に
組み込んだ。選手はリハビリ終了の4週後に制限なく競技に復帰し、
コンディショニングプログラムの一環として AlterG Anti-Gravity
Treadmill® を引き続き使用している。
本社:TEL 03-5326-3200
HPアドレス:http://www.alter-g.jp/
Anti-Gravity Treadmillは下肢の負傷後または手術後のリハビリテーションにおいてFDA(米連邦食品医薬品局)の認可を受けています。
執筆者は症例研究に対して金銭的な補償を受けている場合があります。
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