大阪農業の成長に向けた取組み(戦略品目の選定) 背 景 ○大阪では、都市近郊の立地を活かし、府内マーケットを中 戦略品目選定の 3 つのターゲット(フェーズ) ■第 1 フェーズ:首都圏、海外での需要が見込まれる品目 心に農産物の出荷を実施してきたが、人口減少、高齢化 ■第 2 フェーズ:現在、生産は少ないが、将来需要が見込まれる品目 の進展に伴い、府内市場は年々縮小 ■第 3 フェーズ:大阪農業の維持拡大に向け府内流通だけでなく近畿での流通を目指す品目 ○地方の人口減少はさらに厳しく、市場規模も大きく縮小。 大産地は、出荷を都市圏市場へシフトしており、大阪府内 での競争は激化 ○大産地は、海外市場の開拓と拡大に力を入れ、知名度と 信頼度を高めた市場戦略を展開 ■第 1 フェーズ Ø 大阪農業を牽引していく看板品目として、首都圏や海外をターゲットにした品目を 選定、「水ナス」に続く大阪産(もん)看板商品として取り組むもの。 <絞込基準>・農業者 1 戸当たりの販売金額が年間1千万円以上 ・大阪ならではの独自性を備えた大阪らしい品目 目指す将来像 ・ニーズが見込まれかつ競合品が市場獲得前(先行者利益の可能性) ○国内市場の縮小と産地間競争に勝ち抜く、活力ある「農 <戦略品目>【首都圏】◎水なす、◎八尾若ごぼう 業」への転換 【海 外】◎ぶどう(デラウエア) ○都市での新たな定住や雇用を産み出す「産業」としての大 阪農業の維持・発展 →他府県並みに、将来の需要と強みから「重要品目」を定 め、生産・技術革新・販路の各支援を戦略的に展開する必 要あり 取組み内容 10年先の市場獲得と産地化に向け、農業生産の実態を踏ま え、消費地や空港・港湾を持つ強みを活かし、ターゲットに応じ て戦略品目を絞り込み、生産・技術革新・販路開拓を三位一体 となってすすめる。 ■第2フェーズ Ø 現在は生産が少ないか開発中で、将来需要が見込まれ、中長期的視点で市場参入に 向け戦略的に取組んでいく品目を選定 <例>・ミニイチジク:いちじくは国内外にニーズは高く、大阪が先行して商品化した皮ごと食べ ることができる高糖度イチジク ・ぶどう(ポンタ) :他にはない欧米系の芳醇な甘い香りと甘みが特徴の大阪オリジナル品種 ・醸造用ブドウ:産地表示と温暖化への対応などを選定予定 ■第3フェーズ Ø 大消費地を巡る厳しい市場間競争の中にあっても、現状の農業生産を維持拡大して いくため、府内流通だけでなく近畿での流通を目指していく品目を選定
© Copyright 2024 ExpyDoc