大阪府立港高等学校 第 3 回学校協議会 日時:平成 27 年 2 月 13 日(金) 15:00~17:00 場所:校長室 協議会委員(敬称略) 会長 老田 準司 森ノ宮医療大学 教授 委員 小山 健蔵 大阪教育大学 教授 委員 東 大阪市立港南中学校長 委員 奥野 正美 本校卒業生(大阪市会議員) 委員 鹿田 松男 元 PTA 会長(大阪府議会議員) 委員 川口 幸子 保護者(PTA 副会長) 邦裕 欠席 欠席 内容 1授業風景及び施設見学 2 校長挨拶 3 報告・協議(●委員、⇒事務局) (1)平成 26 年度学校教育自己診断 (2)平成 26 年度学校経営計画及び学校評価(案) (3)平成 27 年度学校経営計画及び学校評価(案) (1)を中心に(2) (3)の項目について話し合われ、協議会委員から平成 27 年度に向けて 以下のようなご意見やご提言を頂いた。 ① 「自己診断 生徒」のうち、項目4「授業は分かりやすい。」の質問について、数値 の低さが気になる。どの様に考えているか。 ⇒ 生徒の興味関心を引く授業を行って行くことは我々の使命だが、生徒の現状として、 学力の幅が広いこと、授業態度、家庭学習、宿題・課題の提出の有無など、学習に臨 む姿勢にも課題を感じている。 ⇒ 生徒の状況を踏まえ、個々の教科において3年間を見据えた指導計画や指導方法につ いて戦略性を持つことが課題であると感じている。 ● 生徒の苦手な科目や嫌いな科目についても、教員が生徒とのコミュニケーションを大 切にし、ユーモアを交えた授業で惹きつけるなど、その科目をそれ以上嫌いにさせな い、むしろ好きにさせていくような工夫がほしい。 ● 研究授業や研修を更に積極的に進め全ての先生が、生徒に興味・関心を持たせること のできる授業を展開してほしい。 ● 英語検定、漢字検定の継続した実施やその他資格を取らせることで、生徒のやる気や、 自信向上につなげてみてはどうか。 ② 学習に対する動機づけに関係するが、そもそも何のために学習するのかを教えたり、 進路について考えるなど、キャリア教育について学校ではどのように取り組んでいる のか。 ⇒ ベネッセの学力診断テストを通年で実施している。活用できているかについては課題 が残る。 ⇒ 進路目標については担任からの働きかけに加え、「教えて先輩」を利用して自分の将 来を具現化していくことが設定されているが、現実の自分と繋がらないという課題も 見える。 ⇒ 1、2年生では大学・専門学校を訪れる行事もあり、自分で上級学校を実感、体験す る機会となっている。1年生ではきっかけづくり、2年生では自分の進路に絡めて細 分化する狙いがあり、交通費等の問題もあるが、概ね手ごたえのある企画である。 ● 企業に出かけていく、1つの職場で社会人が実際に働いている場面を見る等の行事 (対象を絞って)も必要ではないか。 ③ 「生徒自由記述」の中で、名指しで批判されている教員がいるが、どう考えているか。 このような教員に対して学校としてのフォロー、声掛けはできているのか。 ⇒ 全ての先生方の授業を管理職が観察を行っている。授業に問題がある場合、校長の要 請により教育委員会の視察や指導が入る制度がある。現在は教育委員会と連携しなが ら、管理職の方で授業観察を細目に行い指導助言を行っている。府教委による重点的 な授業観察も行われている。 その他の教員に対しても授業観察デーの導入や授業観 察シート、また授業アンケート後の振り返りシートの提出などを行い、全体として授 業レベル、授業力の向上に取り組んでいる。 ● 中学校では教育委員会から抜き出されて研修を受けるなどの取り組みがある。授業に ついても各教科の研究協議では、ベテラン、若手関係なく、授業についてしっかり議 論するなど取組みが進んでいる。港高校でも、ベテランと若手の交流機会、遠慮なく ものを言い合う、議論し合うことが必要ではないか。 ⇒ 高校にも先に述べたように組織としての対応はある。教科内での研究協議について は、教員の自尊心の問題や若手の先輩教員に対する遠慮など、自由に議論できるとい うところまでは行っていない。今年度は研究授業を随分積極的に行い研究協議の参加 教員も多くなったので、次年度はご意見も踏まえて工夫を加えながら更に積極的な取 組みを行いたい。 ● そもそもこのような記述があるということは、一人ひとりの教員の人間性、社会性に ついても問題があるのではないかと感じる。授業時以外でも、例えば言葉遣いや電話 対応など、一般企業では当たり前に行われていることだが、ビジネスマナーやモラル も含め、保護者、地域から信頼される教職員、学校であってほしい。授業においても 人間的な魅力で生徒を惹きつけていってほしい。 ④ 45分授業導入について、生徒や教員の感想はどうか。 ⇒ 学校教育自己診断における自由記述では、6限授業に戻してほしいという生徒の意見 もある。授業終了時間が遅くなり、バイトやクラブに行く時間が遅くなるという単純 な理由が多いようである。 教員については別途アンケートを行い、集約中である。 現在は、月曜の5~7限目は時間割を固定せずに補充として各科目の授業時数ができ るだけ均等になるように調整しているので、場合によっては、月曜日に7分の5或い は6授業が入ることもあったり、非常勤の先生の時間が入ることがあるので、その辺 りが課題と考えている。 生徒の状況や授業規律という観点からは、メロディチャイ ムの導入効果もあり、上手く回っているのではないかと考えている。 ● まだ、始まったばかりなので、効果的に進むように改善をしながら取り組んで行って もらいたい。
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