実践レポート二川小学校１２３テーマ～「人のいいところを見つけよう」の実践を通して～対象学年・教科（領域）・単元名３年道徳―（２）思いやり・親切使用機器・使用ソフト等大型テレビ，ＰＣ４ねらいと方法（１）実践とねらいより楽しい学校生活を送ることができるようにするために，人のよいところに目を向けることの大切さを知る。（２）実践の方法普段の道徳の授業では，「明るいこころ」を使って行うことが多い。しかし，明るい心を使って授業を行うと，子どもたちが資料をきちんと見ているのかどうか確認しづらい。そこで，ＰＣを用いて大型テレビに映すことで，子どもたち全員の意識を資料に向けるようにした。５実践道徳の授業で「のび太の結婚前夜」を題材にし，授業を行った。この話は，未来のしずかちゃんが，のび太と結婚してよいのか悩むが，お父さんが言った言葉によりしずかちゃんは結婚を決意する話である。子どもたちが抱くのび太のイメージは，マイナスのものが多く，プラスのものはあまり出てこなかった。そこで，「のび太の結婚前夜」の話の一部をパワーポイントでまとめ，大型テレビに映し，お父さんのセリフに入る言葉を子どもたちに考えさせた。パワーポイントには，元となった漫画を１コマずつ出し，子どもたちに考えさせたいセリフの部分は，穴埋めにし，一人一人が考えられるようにした。大型テレビに画像が映されると，子どもたちの視線が上がり，反応もさらによくなった。耳からだけの情報ではなく，目からも訴えることで，普段なかなか手を挙げることのできない子も手を挙げることができた。６成果と今後の課題今回の実践を通して，映像教材は子どもたちが関心をもって見ることができ，普段の授業と比べると，意欲的に取り組むことができることが分かった。本をそのまま見せたり，拡大をして見せたりしただけでは，大きさとして少し小さく，見にくくなってしまうが，1 コマずつ大型テレビで映すことで，大きさとしても十分なものになった。また，パワーポイントを使ったことで，画像に吹き出しをつけたり，穴埋めを作ったりと工夫することもできた。しかし，中には最初は興味をもって見ていても次第に意識がそれていく子もいたので，さらに工夫していく必要があると感じた。