授業科目名: 単位数: 図画工作科教育法Ⅰ 科目番号: 2単位 担当形態: SID204 単独 担当教員名: 守川 美輪 開講時期: 2年後期 オフィスアワー: 金曜日 14:40~16:10 1.授業の到達目標・テーマ 図画工作科学習指導要領を理解するとともに、図画工作科の指導に必要な知識・技 能を習得する。さらに、木工作に取り組むことで、計画的に取り組むことや作品を追 究して仕上げる能力を高める。 2.授業概要 図画工作科の学習指導要領の目標、内容構成、指導計画の作成と内容の取り扱いを理解する。各学 年で扱う造形遊び・絵に表す・立体に表す・工作に表す・鑑賞について、その目標と内容方法、評価、指 導上の留意事項等について実技を取り入れながら体験的に学ぶ。子どもの製作活動における発達段階 や図画教育の歴史、生涯学習の視点について知る。授業形態は演習とする。 3.授業計画 第1回:図画工作科の目標の理解 抽象画を描く テーマを決めて抽象的な表現をすることで、発想の能力を高め、色や形をつかって感情を 表現する技能を高める。 第2回:図画工作科の内容構成の理解 図形描画 透視図法・投影法を学び、建物や室内を描くことで、立体的に描く技能を高める。 第3回:指導計画の作成と内容の取り扱い 模写 好きな絵を選び模写をすることで、色使いや筆使い構成などの良さに気付く。 第4回:造形遊びの内容と指導法 造形遊び作品製作 材料から発想して造形遊びを行うことで、自分の思いを生かすことや自分の感覚を使って 製作する能力を高める。 第5回:絵に表す内容と指導法 自由画製作 各自テーマを決めて自由画を描く。彩色の際に先に学んだ水彩絵の具の技法を生かすこ とで水彩絵の具を扱う技能を高める。 第6回:観点別評価の観点 土粘土の扱い 土粘土練りをし、2~3の造形をし、土粘土を扱う技能を高める。 第7回:立体に表す内容と指導法 土粘土作品製作 各自テーマを決めて土粘土作品を製作することで立体作品を製作する技能を高める。 第8回:工作に表す内容と指導法 工作作品製作 セロハンを使って紙工作をすることで、紙を扱って工作をする技能を高める。 第9回:図画工作科学習指導案作成 3~4名のグループで、対象学年と題材名を決め、学習指導案を作成する。学習指導案作成 にあたっては、図画工作科教科書や指導資料等を参考にする。学習指導案を作成すること で、目標を達成するための方法について考察し、指導計画および学習指導案を作成する能 力を養う。 第10回:学習指導案の発表 グループごとに作成した学習指導案を発表する。目標を達成させるための方法の工夫に焦点 をあてる。グループ発表後、質疑応答を行い、よりよい学習指導案とするための課題を明らか にする。学習指導案を検討する能力を養う。次回模擬授業を行うグループを2つ決める。 第11回:模擬授業と研究協議 指導者役、児童役、観察役に分かれて行う。模擬授業は導入部分と、全体指導が入る展開部、 まとめの部分を行う。研究協議では児童役、観察役ともに良かった点と、改善すべき点を発表す る。指導者役は良かった点と今後の課題を発表する。授業の研究協議をする能力を養う。 第12回:図画工作の評価内容と方法 木工① 木材の特徴を知り、木工作品のアイディアスケッチをし、設計図を描いて木取りをすること で、構想力を高める。 第13回:図画工作科教育の歴史 木工② 用具の使い方を知り、木工作品の切断・研磨をすることで、木材を扱う技能を高める。 第14回:海外の図画工作教育 木工③ 塗装の方法を知り、木工作品の組み立て・塗装をすることで、塗装の技能を高める。 第15回:製作表現活動における生涯学習 木工④ 細かな仕上げをすることで、作品を追究して仕上げていく経験を深める。展示用プレート を作成し、後日作品展を行うことで、展示の方法や美しい配置について学ぶ。 定期試験 4.テキスト 『小学校学習指導要領解説 図画工作編』平成 20 年 8 月文部科学省 日本文教出版 5.参考書・参考資料等 ・『小学校学習指導要領解説 図画工作編』 6.事前・事後学習 学習指導案作成にあたっては、自分が作成する学年の図画工作科教科書や指導資料等を図 書館から借り、目を通し、参考になる部分を記録しておくなど予習をしておく。授業内に学習指導 案が完成しなかったグループは事後学習において、完成させる。学習指導案発表にあたっては、 発表したいことを明確にしておく。模擬授業においては事前に練習をしておき、自信を持って臨め るようにする。 事前にアイディアスケッチをするなどの課題を課す場合がある。その際は各自製作したいイメー ジをスケッチしてくること。必要に応じて、課題に関わる図書等を参考にする。 第1回授業後に、各課題で習得した事項を記入する用紙を配布する。製作 及び学習指導案作成 及び模擬授業 終了後に各自で記入し、自分の学びを確認する。用紙は第 15回授業で提出するこ と。 各回の製作が時間内に終了しない場合は、放課後等を利用して完成させ担当教員に提出す る。 7.学生に対する評価: 定期試験50% 作品40% 指導案10% 8.その他 事前に学生準備物を示すので、忘れず準備すること。道具等の購入場所が分からない場合は 担当教員に相談すること。
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