授業科目名: 単位数: 教育制度論 科目番号: 担当教員名: 2単位 担当形態: SEN301 橋口 泰宜 開講時期: 単独 3年後期 オフィスアワー: 火曜日 13:00~14:30 1.授業の到達目標・テーマ 学校に代表される教育制度が歴史的にどのような経緯で成立・発展し、今日どのような問題に当面して いるのか、そして今後の課題とは何かについて考える。学校制度の現状と課題について歴史的、国際比 較の観点から理解することに努める。 2.授業概要 学校の語源の歴史的理解から始まり、近代公教育としての義務教育制度の成立から現 代公教育制度への転換と変容に至るまでの過程を理解する。そして教育制度の現状と 問題、及び今日の教育改革動向を考察して、教育制度とは何かについて、歴史的ならび に国際比較の観点から考える。授業形態は講義とする。 3.授業計画 第1回:学校の語源と意味の変容 学校の語源に則して歴史的本質を理解し、今日的継承の意義を考える。 第2回:西洋における初等、中等および高等教育制度の成立と発展 西洋における教育制度の形成・成立及び発展過程を考察してその歴史的特質を国際比較の観点から 理解する。 第4回:日本における戦前と戦後の教育制度 戦前と戦後における日本の教育制度を歴史的に比較して現代公教育制度の基本原理を理解する。 第5回:現代公教育制度の展開と教育改革の動向 戦後から今日に至る間の現代公教育の展開と教育改革の動向を理解し、新しい教育課題の台頭につ いて考える。 第6回:学校生活における規律と懲戒・体罰 懲戒と体罰の問題について国際比較及び歴史の観点から理解し、学校生活における規律の確保の あり方について考える。 第7回:主体的に学ぶ意欲・態度の形成と教育課程の編成 教育課程の編成の基本原理について理解し、主体的に学ぶ意欲及び態度の育成を図る工夫につい て考える。 第8回:学校の組織づくりと新しい職制の導入 学校の自主性・自律性の確立に向けた新しい職制の導入の動向を理解する。 第9回:開かれた学校の組織づくりと保護者・住民等の参画 開かれた学校の組織づくりに向けた学校評価及び説明責任、ならびに保護者・住民等の関係者の参 画によるコミュニティ・スクールの導入等の改革動向を理解する。 第11回:教育委員会制度の改革 初等中等教育の管理運営を担う地方教育行政機関としての教育委員会制度が戦後教育改革によっ て成立した経緯とその以後の改変をたどり、現代公教育行政の基本原理を理解する。 第12回:新しい教育委員会制度の概要と課題 平成27年度に発足する新しい教育委員会制度の仕組みを理解し、今後の教育行政の基本課題につ いて考察する。 第13回:教員の「使命」と待遇及び研修 学校教育の質を左右する教員の役割、待遇及び研修について理解する。 第14回:教員の養成・採用・研修 教員養成の仕組みの歴史と現状について理解し、また教職全体を通した教師の成長を図る観点から 教員の養成・採用・研修の課題について考察する。 第15回:まとめ 講義を振り返り、全体的な総括を行って学修のまとめと総括を行う。 定期試験 4.テキスト 自作の教材を授業において適宜配布する。 5.参考書・参考資料等 必要に応じて適宜授業中に提示、紹介する。 6.事前・事後学習 事前学習: ・新聞等を通して教育問題の現状について周知するよう日常的に努める。 ・自己の学校教育の思い出を振り返り、思い出を通して教育制度の在り方について自ら考える意欲・態 度・力の育成に努めること。 事後学習: ・授業中の配布資料に基づいて授業内容を振り返り、要点やまとめを確認しメモしておくこと。 ・授業内容について友人、知人等とコミュニケートし、自分なりに、ひろく、ふかく、わかりやすく理解す ることに努めること。 ・それぞれの教育問題について自分の考えをまとめて表現する練習に努めること。 7.学生に対する評価: (成績評価の基準) ・ノート取得状況20%、中間試験20%、定期試験60%で総合的な評価を行う。 (成績評価の方法) ・ノート取得状況、中間試験、定期試験の総合評価で行う。 ・総合評価が60点以上を合格とする。 8.その他 (履修上の注意事項及び教室外における準備学習などの指示) ・上記の事前・事後学習に努めること。
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