「維新の党」再編、新党結成に期待!

2015年8月31日
「維新の党」再編、新党結成に期待!
新聞報道に「橋下新党
大阪回帰」の文字が躍る!
大いに歓迎したい。
「都構想」住民投票否決後、この12月に任期満了で橋下大阪市長が退任する。更に、
「都構想」法定協議会では、「都構想」に掲げるような自治体の形を変えることなく行
政改革はできる、と再三に渡り自民党らが提案した「大阪戦略会議」は第2回で自民党
議員等の欠席で頓挫した。まさに大阪市改革はとん挫?の危機に瀕しているように見え
る。
大阪市改革は10年前から当時の首長が自ら改革会議を開催して取り組んだが、行政
改革の要となる公務員の意識改革は難しい。何故なら、公務員といえども、今の日本に
広く蔓延するかに見える利己主義的な意識にしっかり侵された人達でしかないからだ。
従って、事ある毎に、市民の利益を考えるという公の立場を忘れ、己の利得となること
を優先してしまうような公務員が、皆とは言わないが、少なくない。
市民が行政の活動を知るためには、公に開催される会議の傍聴をすることが有効だが、
嘗ては行政の審議会等の多くは非公開が当たり前で、市民は傍聴すら出来無かった。お
まけに、審議会委員となる有識者などの外部委員は、殆どが公務員の作成した資料に従
って公務員の望む結論にお墨付きを与えるためのカクレミノの役割を演ずる事となっ
ている。
会議は市民の為に行われるのだから、可能な限り傍聴させるべきと言い続けて原則公
開とはなった。が、傍聴時に渡される傍聴要領は、一貫して、会議を妨害するべからず
という護りの姿勢で書かれていて、市民に「是非傍聴に来て下さい」という姿勢ではな
い。いまだに、主権者は市民であるいうことを分ろうとしない顕著な例とは言えないだ
ろうか。こういった公務員自らに改革を望めそうもない現状では、「都構想」住民投票
否決と橋下市長退任は、大阪市改革にとっては絶望的な情況としか思えない。
しかし、
「維新の党」再編報道、
「新党結成・大阪回帰」の文字を見てほっと胸をなで
下ろした。
国政は大阪市改革以上に計り知れない改革が必要だろう。橋下氏率いる維新の会には
まず大阪市改革をやり遂げて欲しい。行財政改革の大きな課題の一つである公務員数削
減は、只自然減を待つのではなく、橋下市長がいつも市議会の答弁で述べるように、せ
めて他都市と比較してその水準に倣うべきだという事を基準に、公営交通やごみ収集な
ど「民間でできることは民間へ」の発想が必須だろう。いやもうすでに始まっている少
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子高齢化社会は、税収が伸びないうえに、社会保障費用の増大等々、行財政運営にこれ
以上の借金の積み重ねを止めることは最重要課題だ。
大阪維新の会所属議員に関しては、新人でも質疑では市民目線で問い質そうとする姿
勢を評価している。地方自治に限らず、この積み重ねが大事だと思う。
多くの有権者が、「都構想」住民投票でも明らかになった様に、大阪市改革の継続を
望んでいる。新党結成後は、超人的な行動力で改革の必要性を市民に訴えた橋下市長の
努力を無駄にすることなく、新党が一丸となって果敢に大阪市改革に取組み、やり遂げ
る事を望みたい。
以上
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