大阪市を洗濯する市民の会 市営交通民営化について

洗濯マガジン
通算101号
2015年6月
大阪市を洗濯する市民の会
2015年2月24日
市営交通民営化について
橋下市長は再度「交通事業民営化」を議会に上程、2月20日の交通水道委員会にお
いて審議された。
市バス事業は累積欠損金が約600億円を超え、平成26年度末には経営健全化指標
である資金不足比率が20%を超え経営健全化団体となるなど財政は悪化している、又
交通局土地信託事業オスカードリームの和解金283億円の支払いは、土地売却代金や
地下鉄事業会計から189億円を一時借り入れする事で賄う等の対策を取るが、交通事
業を民営化すれば、経営の自由度が得られ未利用地の活用等新たな事業をすることで収
益や雇用の確保が図れる、更に大阪地下街(株)と連携を諮りながら大規模災害等地下空
間の安全確保を一体的にできるようになると、民営化のメリットとなる答弁をした。
しかし自民党川嶋委員は「交通局民営化は既に市議会で否決した、オスカードリーム
の破綻はバス事業の責任だけなのか、地下鉄事業からの一時借入とは何か?市議会に責
任をなすり付けているように感じる」と述べるなど、またしても民営化に反対意見を述
べ、結果、市議会は維新の会を除く全会派は大阪市営交通地下鉄・バスの民営化を再度
否決した。
市営交通は正に市民の財産だ、いとも簡単に民営化など認めたくない、と市民も思う。
しかし、交通局の土地信託事業であるオスカードリームやオーク200の事業破綻が相
次ぎ、受託行から多額の請求訴訟が提起されて和解金の支払いが確定したため橋下市長
は外部監察チームに検証をさせ、昨年末、弁天町駅前開発土地信託事業(オーク200)
及び住之江用地土地信託事業(オスカードリーム)に係る大阪市内部の責任の所在に関
する報告書が提出された。それによると、これらの事業の経営危機は既に開業当初から
あり、外部監査委員からの是正の意見提言があったにもかかわらず大阪市は交通局を含
めて長期に渡り適切な対策を取らなかったことが理由で破綻に至らしめたといえるが
責任の所在までの解明はできなかった、とのこと。
市議会は毎年秋の決算委員会において公営・準公営企業会計の報告を受け審査を行う。
当然この収益事業についても充分な審査をおこない、改善策を提案するなどの責務があ
ったはずだ。和解金はオーク200が637億円、オスカードリームが283億円と、
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約1千億円の市民負担となる。ここで自民党川嶋委員の発言にあるように市議会に責任
がないとしたら、こういった事業の責任はだれが取るのか?市民に何の益もないまま多
額の負債を市民に押付ける事となるなら、市民の財産であろうとも大阪市は事業などす
るべきではない。
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2015年
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3月
2日
2月定例会本会議・代表質問に市長の答弁。
2月26日、27日に開催、各会派一人40分の質問があり、2日目は維新の会が再度
質問に立ち市長の答弁を求めた。答弁をまとめて紹介する。
子育て支援制度の導入について、
「税の投入は公平にするべきと考える、議会は保育所により多くの税を投入しろという
が、市立・私立幼稚園の保育料は同額とするべき、と考える。」
子供の医療費助成について、
「児童相談所、一時保護所等々、指摘されていることを全てやりたいが、税に優先順位
を付けて欲しい。」
こども塾代費助成について、
「低所得者層の子供に教育の機会を与えるのが目的。教育の機会均等に格差是正につな
がる、教育にお金をかけることは政治家の役割、それが公選職政治家の使命と考える。」
「塾代助成は開始したばかりだが利用者の35%は少なくない、活用している子供の7
割は好評、子供が学力に意欲を持っているのが分かる。」
「塾代助成金47億円をばら撒きというが、借金してやるのではなく予算枠の中で実施
する。」
教職員の負担軽減ついて、
「先生一人一台のパソコンの提供は先生の負担軽減につながる、これまでできなかった
のは大阪市の情けない財政の現状、これを変えていく。先生からは好評だ。」
中学校の給食事業について
「大阪は朝食を取らない子供が全国一多いことから給食提供をした、以前の給食提供よ
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り改善され良くなっている。全員喫食としたのは、食べてこない子供をどうするかを中
心に考え、選択性とするより全員喫食とした。」
「給食改善のためには学校が多すぎる、担当部署を造って一校一校点検して回った、区
では予算編成権がないので出来ない、平松市長時代に給食提供事業について議論してい
ないのか?今の給食の方が遙かにグレードアップしているのに、子供が給食をエサなど
と言ったとしたら教育の問題、自分の子供が言ったら怒っている、教育現場は子供を甘
やかしている、今後も給食提供に問題があれば改善していく。」
子供の学力につて、ICТ(コンピューター・インターネットの情報技術)の活用
「子供にまず学力を付ける、内容については教育委員会に任せる、これまでの問題は学
力向上を伝えてもマネジメントすることができなかったこと、ICТについては、とり
あえず予算を付ける、方向性を付けることが自分達の役割で中味については教育委員会
に任せる。予算を付けることまでが私たちの仕事。」
「ICТの取組みは既に東京の特別区では実施されている、せめて大阪市もするべきと
思う、グローバル化でICТは必要、国の方針でもある。ICТは小中学校では必要不
可欠と思うので学校の支援体制を整えて導入を進める。」
外国人観光客受入れについて、
「650万人観光客受入れの目標達成に、観光バス対策として南の新今宮駅周辺に、バ
ス駐車場の整備をした。」
天王寺動物園の魅力向上について
「サービス業である天王寺動物園職員は意識改革が必要、公園内の整備、ショップも魅
力あるものとする、夜に動物園を見てもらうナイトズ―の企画もある。動物園スタッフ
に制服もないなど、お客様に対するサービス意識がないなど改革に務め魅力向上を図り
たい。」
文楽協会等文化施策について、
「文化施策と言ってなんでも予算化すればいいとの考えであった、が補助金として事業
対策をしてから文楽人口は増えた、今後は寄付の活用もしっかりやってもらいたい。」
「自分が問題にしたのは補助金の仕組みだ、問題点を議論しない市議会が問題。」
商店街の活性化策について、
「単発的な支援は止めようと他都市を調査した。地域の団体等を発掘してその地域の活
性化を担ってもらえる支援をしていく。」
「都構想は仕事の役割分担をしようとするもの。事業の活性化は広域でやらなければい
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けない。商店の活性化はグローバルな視点が必要、議員は何から何まで市議会がしなけ
ればいけないと思っているが市立産業創造館に案を提示して欲しい。公選職は専門家で
はない、市立産業研究所や府立工業研究所があっても目的を明確に示さないとなにもで
きない、経済戦略局がまとめて政治的に何ができるのかをやっていく。」
府立大学・市立大学の統合について、
「大学についても浅い議論しかしていない、府・市其々が100億円を出資して運営し
ている。統合はグローバルな競争時代に生き残るため、大学側から言ってきた、これを
尊重するべき、世界に誇れる大学とするために財源の確保をするのが自分達の役割。」
密集住宅市街地整備の推進について
「防災対策等に空家跡地の提供を求めて、固定資産税をゼロにする等の対策を取る。」
住吉母子医療センターについて、
「府市共同母子医療センター建設は府は賛成している、市が反対してねじれ状態になっ
た、市議会の了承を得て進めることが市民の為にもなる。」
「住吉市民病院は周産期医療として公が担うべきというが、借金を増やさないで運営す
るなら負担してもらわなければならない。公立保育所・地下鉄を民営化することは公が
負担しなくてよくなるということ。病院の統合は医師の負担を減らす理由もあり、機能
統合は何処でも考えられている事。」
高齢者対策、特別養護老人ホームの整備について、
「大阪は一人暮らしの高齢者人口が多い。地域包括支援を強化し高齢者のニーズに応じ
た在宅での自律的なサービスを整備する。」
認知症対策について、
「市立弘斉院病院は存続させるという議会の要望は重く受け止める。大阪市民が利用し
易くする為に拠点を市内に移管できないかなどを検討している、多額の税を投入するの
で充分に検討する。機能は強化させる、認知症対策は必要、施設は市内に移転する事が
市民サービスに適うと考える。」
介護保険料の値上げにについて、
「指摘されたことは検討する、これまで借金を減らしながら市政運営をしてきた、改革
なくして住民サービスは出来ない。介護保険は利用者が増えれば負担が増える。現在税
を50%入れている、国も受益と負担の関係から負担率を増やしてきた。」
「子育世代を応援するばかりというが、政治家が身を切る改革をやって欲しい、世代間
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の公平性を保つための税の配分をする。敬老パスに67億円を介護保険に使うのは議会
の判断があれば実現できる。」
文化施策について、
「文化施策に予算を増やす事だけで都市格が上がるとは思えない、他都市との比較であ
れば、中味の議論をするべき、大阪市の学校図書館の蔵書数は他都市の半分でしかない、
又文化施策に動物園が入る都市もある。」
経済活性化対策について、(企業が大阪府外に年間100社前後転出している)
「権限も財源も持つ国でも難しい問題、経済の活性化はビルを建てることではない、大
阪府と市が役割分担してするべき事と思う、大阪市としてできることで案があれば教え
て欲しい、遣っていきたい。」
「知事の時からいろいろやってきた、対策の中身は市立産業創造館がするべきで、案が
あれば出して欲しい。自分達は素人で中小企業診断士ではない。」
「都構想」
特別区設置について
「市議会議員は市役所さえよくなればいいといっているが、府庁も市役所も市民の役所、
共に公共工事で多額の負の遺産が残った、今のこの状態を続けるべきではないので役割
分担をする。市は区と変更して、基礎自治体の仕事である福祉・教育・生活(環境)の
役割を果たすべき。」
「基礎自治体の長は住民の声が聞こえる規模としなければならない、住民自治とし二重
行政の解消となる。大阪市の失敗を二度と起こさないように制度を変える、役割分担す
ることが必要、今の大阪市と府の課題を解決する。東京都区制度をレベルアップして時
代の先端を行く制度に一緒に踏出して欲しい。」
「都構想の協定書は総務省が認めた、霞が関の多くの厳しい指摘をクリアした。」
「都構想はメリットがないといわれるが、これまで府市で観光・文化等一体でやってき
た、府市が連携して取組んだ。夢島まちづくり検討会議を開催し府市一体で取組む。今
は松井知事との関係でできているが、恒久的に継続させる必要がある。」
「都構想は住民投票に委ねるしかないと思う、府と市の二重行政の解消など今まで解決
できなかった問題を解決していく。」
大阪を変える「都構想」住民投票に向けた広報をどうするのか、
「他会派の賛同が得られれば、公開で討論会を開催しその場で賛成反対を議論したい。」
「住民投票については、首長が説明するというのが法の建前、議員の方からデメリット
を示してもらい討論会を開催したい。改革は大阪都構想を実現しないとできない、改革
をやらないとなればどうするのか?地下鉄民営化も市議会は反対している。今の大阪
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府・大阪市には重大な欠陥がある。仕事にケリを付けてやらなければならない、改めて
説明会をしたい。」
住民自治の充実について、
「基礎自治体の長である市長は住民の声を直接聞く必要がある、260万人規模の大阪
市では一人で対応ができない。学校だけでも小中高で約500校もある、商店街も同様、
其々地域の特性に応じて地域の声を聞いて自治体運営するべきと思う。」
浪速筋線の建設について、
「浪速筋線は府と市の観光戦略で広域行政としてのもの、収支採算が合うといわれてい
る。府全体で負担し都心部と関空を今より24分短縮する、大都市大阪を造るには浪速
筋線は必要。」
(統合型リゾート施設)IRの誘致について
「新ビジネスのモデルとして、経済の活性化委になる。社会的課題についても国に対し
て方向と対策を求めていく、法制化の動向を見ながら取組んでいく。課題があるからや
らないのではなく双方向から検討していく。」
「ギャンブル依存症対策として、世界各国でも課題があるのでよく検討していく、新し
いものは批判される、日本にはパチンコがあるのに依存症者が止まっているとのリポー
トもある。IR事業は基本的には公負担は無い、観光施策として民間業者が施設するべ
きとなっている、国の制度設計を見て進める。」
一部事務組合について、
「一部事務組合は政治的な対立がない、スムーズに運営できている、高齢者事業規模は
一兆円を超える規模となる、ごみ焼却場は一部事務組合だが運営について一度も議論を
したことがなく運営されていた。」
一般廃棄物ごみ収集事業について
「ごみ収集を公務員がやることはない、民間化に市議会は反対しているが他都市と比較
しても遅れている。」
あいりん労働センターについて
「労働センターは複雑で知事の時にも決めることができなかった、府市二元行政で出来
なかった、今後このような問題が解決できるようにしたい。」
市営交通
バス事業について、
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「バスは市民の足である、場合によっては税金を投入することも考えられるが、大阪は
都心部で他事業者は経営している、路線に重複線があったり、地下鉄・市鉄、国鉄もあ
る。市バス事業は累積欠損金が600億円もあり、更に路線を拡充しろと言っている。
破綻処理すればバス路線は半減する、経営健全化の危機になりながら民営化に反対する
市議会は何を考えているのか?」
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宮下有識者会議議長
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殿
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並びに
有識者会議委員及び関係者
各位
2015年3月16日
大阪市を洗濯する市民の会
黒田卓治
第5回
大阪市天王寺動物園飼育動物維持計画検討有識者会議
を傍聴しての感想と提言
日時
平成27年3月9日(土)9:45~11:45
場所
天王寺動物園
出席委員:岸本真弓
佐藤哲也
レクチャールーム
野生動物保護管理事務所上席研究員、
どうぶつ王国社長、
西川禎一
笹井和美
市大教授、
府大教授
宮下実
議長・近
大教授
出席建設局職員:野原賢一郎事務所長、牧慎一郎改革担当部長、九之池薫動物園担当課
長、坂谷安延改革担当課長、高見一利改革担当課長代理
市民にとって、市議や各種の市の審議会委員が市民代表として真剣に市民のために議論
を尽くそうとする姿を見ることほど有り難いと感じることはありません。文字通り、他で
はここでされたような、問題の本源から見直すという真に改革的と言うべき議論を聞くこ
とはまず滅多にないというのが、今回の天王寺動物園改革のための一連の会議を傍聴して
の率直な感想です。
運営予算の7割が市税で、3割を賄う程度の現状の入場料収入しかないのでは到底独立
採算は望めないということなのでしょうが、せっかく地下鉄天王寺駅の目の前に在るとい
う理想的と言える立地(佐藤委員の第3回会議での発言では、
「近距離レジャーのターゲッ
トについて、天王寺動物園は立地環境は大変恵まれている。民間が通常に事業を行えばま
ず失敗しない立地である。」とのこと)であれば、せめて市税からの補助が一割以下になる
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程度の運営が出来ないものかと思います。一般的に他の海遊館とか USJ など社会的役割が
似た施設のあり方をみると、このような施設の運営は公務員では無理、結局民営化しかな
いということになるのかもしれません。
最終回ということもあってか、この会議からの提言が何らかの天王寺動物園への具体的
改革策に結実するのか、それともただそんな意見がありましたと聞き置かれるだけなのか
全委員が気遣っていたのが印象的でした。傍聴する市民としては、ここで議論された市民
目線での改革を実現するためにも、この有識者会議がチェック役の形で是非存続してくれ
ることを願います。
洗濯市民から見ても、天王寺動物園にとって本質的と思はれる改革についての有意義な
提言が飛び交った審議会でした。委員及び関係者の皆様本当にご苦労さまでした。
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2015年3月24日
住民自治が求められる時代を迎えて。
いよいよ4年に一度の統一地方選挙を迎えるが、誰が民意を実現するのかをしっかり見
届けて投票に臨むべきと考える。大阪市会2月定例会では市長から提案された予算・関連
案件、特に大阪市を再編する「都構想」について質疑があった。
「都構想」は5月17日に住民投票を行うことが可決され、市民の選択に委ねられる。定
例会では、維新の会を除く会派は、「都構想」にある市を分割しなくても改革はできる、と
主張し、共産党のなどの僅か数人の議員を除いて、ここでも答弁を市長にはさせなかった。
しかし、それでも機会を捉えて、市長は「都構想」とすれば住民に近い施策運営ができ
る、260万人市民に市長が一人の大阪市では全く行き届かなかった、せめて5区に分割
して区長を公選とすれば、地域の特性に応じた施策運営が可能となる。これまでの大阪市
は基礎自治体としての役割を果たす事が出来なかった。大型公共工事、港湾、鉄道、道路
等の管理は広域行政に任せ、福祉・教育・生活(環境)の役割を果たす事でより地域の生活に
密着した施策運営が構築できる。学校が約500もあり、教育委員会が一つでは目が行き
届かず、個々の問題の解決を図ることができなかったなどは地域住民にとって不幸でしか
ないと答弁した。
3月6日の民生保健委員会において、西淀川区の「要援護者支援の見守りネットワーク
事業」の取組みとして、佃地域は8千人の人口だが、要支援者1200人を区民サポータ
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ー200人が見守る、ニュースレターを作成し手渡しすることで安否の確認をするなど、
補助金に頼るだけではなく地域社会が主体的にできることを考えた、今後これを区内全域
に広げる、と西田区長の報告がある。
西田区長は公募区長だ、就任後から可能な限り区民の声を聞きたいとする姿勢を示し、
区政委員の構成を公募・地域推薦・学校関係者が其々に三分の一ずつとなるようにして活
発な意見を引き出している、又会議においては職員の答弁に加えて積極的に補足説明をす
る。
地域住民が問題提起し、それをどう解決・改善するのかを地域住民と共に考える、とい
う正に市民協働型行政を実現しようとしている。税収の増加を見込むことが難しい時代と
なった、そして高齢化社会へと突入して、自助努力に加えてボランティア等の市民協働が
必要な時代となっている。施策運営には市民が主体的に係わることが必須といえる。
橋下市長の唱える「地域のことは地域で」は、住民の声を区政運営に反映させることで
あり、地域住民が結果に責任を持つことでもある。この度の選挙においても私達の望む施
策運営を叶える代表者を見極めて一票を投じなければならない。
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2015年6月9日
事務局会議・議事録
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1、会計報告
・平成26年度の決算について、
・平成27年度会費納入とこれまでの諸経費支出について、
2、活動報告
3月30日
平成26年度第4回淀川区区政会議を傍聴する。
委員総数22名、内公募4名。平成27年度区政運営と予算案の説明後、
防災について、リーダーは高齢化している、女性の参加を求めたいがなり
手がないなどから中学校の生徒に参加を促す。帰宅困難者対策として防災
訓練を平日に実施することで周辺企業にも参加してもらえるのではないか、
等々の意見要望がある。福祉バス廃止については他区の状況を公開し、今
後の方針を決めたいと述べられる。
4月
6日
古賀茂明氏のメルマガから、
「日本の時代に逆行する原子力政策」をホーム
ページに掲載する。
14日
「統一地方選挙が終わって、報道に疑問!」をホームページに掲載する。
15日
ホームページ保守料の支払いをする。
24日
特別区設置協定書の内容についての住民説明会に参加する。
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場所は中央公会堂、収容人数は1100人でほぼ満席。
(同説明会は都島区
区民ホール[収容人数が350人]の開催は満席で、モニター傍聴も並んで待
つ状態だった。)始めに大都市局長が「都構想」は役所のサービス内容を変
更するのではなく、自治機能の仕組みを変える初めての提案、と説明。市
長は何故「都構想」とするのか、その目的と理由として自分は大阪府知事
と市長を経験し、大阪全体の発展の為に税を有効に使うとすると大きな仕
事は府(都)が、福祉・教育・ごみ収集等の生活環境を区が担う役割を明
確にする、区長を公選として区民の要望に沿った区政運営を行う。260
万人市民の大阪市に市長が一人で行政運営するより5区に分けて其々特色
ある区政運営を行うことが納税者の要望に沿う等々を説明。最後に質議応
答があり、開催時間は約2時間。
4月30日
自転車の安全利用に関する条例制定にかかる懇談会を傍聴する。
自転車の安全利用に関する諸問題について幅広く意見を求める。委員は大
阪府自転車軽自動車商業協同組合理事、
(一社)日本損害保険協会近畿支部
事務局長、(一財)府交通安全協会事務局次長、大阪市立大学大学院教授、
大阪大学名誉教授。オブザーバーとして府警も参加。座長に選任された日
野氏が①法制度を整え自転車ルールを守らせる、保険制度の加入を義務付
ける、②自転車利用の整備、③自転車の放置をさせない、④地域でのルー
ルづくりを検討したい、と述べ、平成22年に付置義務条例の制定をした。
大阪市内で安全に自転車の利用をしてもらうなど、市の特徴を生かした意
見を求めたい、又撤去自転車は有効利用されないと税金で処分することと
なるのでリサイクルの方法を考えるべき、最後に自転車道の整備で事故が
減るとは限らない、自転車レーンは整備されても道路の幅を広げられない
ので交差点などが複雑になる、自転車の使い方に応じた整備の仕方がある、
と指摘。
27日
5月
7日
「議会運営に住民の声を」をホームページに掲載する。
「洗濯の会について」をホームページに掲載する。
8日 「大阪都構想住民投票
5月17日に大阪の将来が決まる」をHPに掲載。
12日
「都構想考」をホームページに掲載する。
19日
「住民投票が終わって、市民が失ったもの」をホームページに掲載する。
22日
「メディアに将来像が示せるか?」をホームページに掲載する。
27日
西淀川区平成27年度第1回区政会議を傍聴する。
平成26年度区政運営方針の振り返りについて、①生活保護受給者サポー
ト事業として、支援者377名(男227名、女150名)の内、296
名が就職した(就職率78.5%)
、「ハローワーク in 西淀川」は区役所
1Fに開設、就労相談等や企業担当者によるミニ面接会などを開催した。
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②防災として、災害時要援護者取組みとして6地域に同意を得た要援護者
4,805人の内2、418人の個人情報を渡して個別の避難支援プラン
つくりがスタートした。今後全地域に拡大する。具体的には見守りネット
ワーク事業を強化、区社協に事業委託し市と連携すると答弁。③西淀川高
校の定員割れから再編整備校となるが存続を求めたい、に、区長は府教育
委員会へ働き掛けると答弁。西淀川区の現状と課題として、歌島バスター
ミナル跡地利用について、今後区政会議において検討する。平成27年度
区政会議議案に、区政委員から5提案があり挙手により最も関心の高い防
災事業を主なテーマと決める。最後に区長が会議内容から緊急性の高い歌
島バスターミナル跡地利用については交通局と協議し区民の意見を伝える、
区独自で判断できない案件で努力したいと述べた。
5月28日
第13回北区区政会議を傍聴する。
平成27年度運営方針と関連予算については、待機児童数解消に予算がな
いのは何故か?「まちともサービス」事業で利用料金が800円から50
0円に減額されたが、一律に減額しないで利用者に応じて金額を決める方
が持続可能なサービスとなるのでは?自転車適正化利用に約4、200万
円予算とあるが、啓発だけなら、ボランティアが無償で啓発活動をしてい
る所もある、見直すべき、等々の意見がある。北区防災計画について、周
知が大事、内容は簡潔で分り易い避難指示に特化するべきとの意見。
29日
古賀茂明メルマガから「電源構成案が決まる、もう一つの日本の危機」を
ホームページに掲載する。
6月
3日
「『都構想』住民投票後・市民の課題」をホームページに掲載する。
同
市民生保健委員会をモニター傍聴する。
住吉市民病院は移転跡地への民間病院誘致について、市長は住吉市民病院
の閉院を1年から1年半ほど遅らすと述べたことからも(独)市民病院機
構の瀧藤理事長らを参考人として意見聴取。住吉市民病院は老朽化が進ん
でいるうえ耐震化の必要性や閉院に伴い医療従事者も減少している等、今
後閉院延期となることでかなりの費用負担が生じる、又跡地への民間病院
誘致は医療再編計画を厚労省へ提出、府審議会や地元の同意も必要など時
間が掛ると答弁。市民病院機構の職員が高額医療機器納入に際し特定の業
者に便宜を図った件について、7人もの職員が懲戒処分を受けたのは、組
織ぐるみの犯罪と疑われる、に、医療用機器選定委員会から特定の業者を
排除し職員の労務管理等再発防止に取組むと答弁がある。
4日
市建設消防委員会をモニター傍聴する。
海遊館の株式売却の件、第3セクターとして大阪市が港湾開発に市が2
5%出資して1万株を保有。株式は譲渡制限付株式で、市の関与が外れて
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も他の会社の承認が必要となるため簡単に他業種への変更はできない、又
海遊館は世界的にも認知度が高い上、海外からの観光客も増加、収益も伸
びている、売却額は24億8千万円となる等々の答弁がある。
6月5日
市財政総務委員会を傍聴する。
大阪府市連携局設置について、大内委員は「都構想」が否決されて府市連
携の大都市局が廃止されるが、国が地方自治制度改正に指定市・都道府県
調整会議の設置を提唱していることからも府市連携局は必要と提言。市長
も府市共同設置は知事市長が連携して意思決定を一元化することが重要、
具体的プランや原案を造る組織が必要で府と市が別になっているとできな
い、大都市局ではラインが一本化していたので歩み寄れた、意思決定が一
元化しないと公選職の会議では何も纏まらないし何も決められないと意見。
3、活動方針
府市会議の傍聴等、意見提言をホームページに掲載する。
4、機関誌
6月号を発行する。
5、その他
・大阪大型公共工事破綻処理の失敗について。
・「都構想」住民投票結果と今後の大阪市政の課題解決について。
6、次回事務局会議の日程について
10月~11月を目途に開催予定とする。
<編集後記>
「都構想」住民投票後の市常任委員会において、これまで府市共同で設置された大都市局廃止後
の府市連携局の設置提案や市長が提案していたヘイトスピーチの条例化案等が早速自民党から
反対されています。「都構想」の賛否は僅か1万票差でしかなく、70万人大阪市民は市政改革
を支持しています。今後はこれまでの橋下市長の提案した改革案がどこまで実現できるのかを見
極め、声をあげていきます。
黒田
発行:大阪市を洗濯する市民の会
所在地:〒534­0016
☎06­6921­8761
代表
大阪市都島区友渕町
黒田茂穂
Ⅰ­5­2­101
http://www.sentaku-osaka.jp/
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