洗濯マガジン - 大阪市を洗濯する市民の会

洗濯マガジン
通算103号
2015年
9月
大阪市を洗濯する市民の会
2015年5月12日
都構想考
特別区設置住民投票まであと数日となった。その結果は、我々洗濯の会の会員にとっ
て、この10年間、紆余曲折を見守ってきた大阪市政(役所)改革の総仕上げになるは
ずのものである。この住民投票が大阪市民にとってかつて無い重いものとなるという訳
は、これが政策の選択であり、その結果がどちらになろうと、大阪市民は自らの選択の
結果としてその政策を担うことになるということ。つまり、直接市民の総意で政策を選
択することになるという画期的大変革になるという点である。
10年前、当時の関市長は市政改革推進会議や市民フォーラムを立ち上げ市民に呼び
掛けることで市職員の意識改革をしようと試みた。市職員上がりの関市長は市職員の意
識改革が市政改革の要になると見ていたように思える。が、当時腐敗しきっていた組織
としての市職員の意識改革は、並大抵のことでは進まなかった。関市長の起用した大平
助役や公正職務審査委員長辻弁護士も内部に立ちはだかる反改革の壁の厚さにほとん
どなす術も無く、市役所から排除されてしまった。従って、裏金、闇年金、闇退職金、
目に余る職員厚遇、次々と到来する大型公共投資の失敗の付け、等々の責任者を特定す
ることも罰することも出来ず、その根絶のための歯止めもかけられなかった。
ついで立った平松市長も当初は改革市長を自認しようとしていたように見えるが、そ
もそも市職員労組の支援を受けて選挙を戦った市長が職員に痛みを伴う改革を推進出
来るわけもなかった。関市長の敷いた職員の採用凍結や給与削減の改革路線はあっとい
う間に骨抜きにされてしまった。
そして待望の末やっと出てきたのが、職員とのしがらみも無く、市民目線での改革意
欲満々の橋下市長である。彼の提唱する都構想については市民間に賛否両論あると言は
れている。確かに、人のすること考えることには必ず両面があるから、都構想にも両面
があり、正の側面から見るか負の側面から見るかで、見え方は異なるのだろう。
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ただ、洗濯市民の見方からすると、都構想には正の側面しか見えない。つまり、最悪、
都構想が成立して、現在政令市である大阪市の市長が5人の特別区長に代わっても、か
つてと同じく何も変らず、同じような税の無駄遣いや、税で私腹を肥やすような連中が
横行するかもしれない。が、それは単にかつてと同じでしかないだけであって、それ以
下ではないであろう。そうであれば、洗濯市民が失うものは何も無い。逆に、うまく改
革が成功すれば、そのような税の無駄遣いが無くなり、市民にとって益になる施策が企
画・実行され、市民が納得して住める、格段に気持ちのよい自治体運営が得られる可能
性がある。
本来、自治とは、近隣同士が寄り合い話し合って自分達のことを決めるということだ
から、直接民主制が実施出来なければ、自治体の運営は代表を選挙して行うことになる。
が、そこで問題が生じてくる。今までも選挙で議員を選んではいたが、橋下市長が現れ
るまで、従来の市長・市議は、議会のお墨付きを得て堂々と行はれる税の浪費を全く抑
止できないで来た。というより橋下市長になるまでは、市長や市議も税の浪費に加担し
ていたということが出来る。従って、特別区の区民が今まで同様税の浪費を止めない市
議を区議として選んでいては今後も区民無視の税の浪費が止まらないかもしれない。
つまり、特別区での新たな代表である区議の選挙では、この改革を完成させるための
区民の決断が試されることになる。自治とか民主主義という場は、所詮市民が自らを試
される場であって、単なる制度・形式の場ではないことをいやでも知らされることにな
る。住民投票での都構想賛成が過半数となった時こそ、洗濯市民の真価が試されると覚
悟しなければならない。
そして最後に重要な要素として、市民・区民が公平・公正な選択をするためにはマス
メディアの広報機能が市民のために発揮されなければならないということがある。
今回なされた都構想関連のマスメディアの報道では、大まかに言って少数の例外を除
いて、「維新だけが賛成、維新以外の4会派が反対している」といった報道しかされて
いないように思える。その結果、何のためにこんな住民投票が行はれるのかさっぱり理
解できていない多数の大阪市民が産まれ、未だに、原因が何で、何のために投票するこ
とになったのかという経緯の解説が必要という事態が続いている。これでは多くの市民
がこの住民投票の意味を十分理解できないまま投票することになりかねない。そして、
まさに自民党などの宣伝どおり、何のことやらよく分からないから“反対”と投票する
としたら、それはマスメディアが市民を誘導した結果でもあると言えないだろうか?
それではマスメディアは市民の味方ではなく、都構想反対4会派の味方ということにな
ってしまう。
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我々の時代も、戦前の大戦突入時のマスメディアの報道と同じく、マスメディアを信
じてはいけないのだろうか?
市民はマスメディアとも闘はねばならないのだろう
か?
洗濯市民はマスメディアにはどんなときでも、なんとしても市民の知る権利の公平・
公正な味方であって、市民の正しい選択の道標となって欲しいと願ってきた。今のとこ
ろ必ずしもその願いがかなえられているとは思えないが、洗濯市民は、大阪市民の下す
この大変革に対する決断としての5月17日の結果と、その決断結果に基づくメディア、
市議、市職員、市民の動きを興味深く見守りたい。
何故なら、橋下市長が大阪市民に投げかけたこの選択が、多くの市民からかつて無い
大きな政治への関心を呼び起こすきっかけとなり、投票結果のいかんにかかわらず、大
阪市民、市職員、市議、メディアの意識を大きく揺さぶり、変えることにならざるを得
ないと期待するがゆえに・・。
以
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上
TK
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2015年5月22日
メディアに将来像が示せるのか?
再度「都構想」について
松井知事は「都構想」は行政改革の手段であり、最終目的ではない、と述べている。
5 月19日朝日新聞社説「橋下氏引退へ
議論無き独走の果て」に、橋下氏の改革は
自説を主張して相手の異論に耳を傾けない、自説を修正しない姿勢は民主主義とはほど
遠く、合意形成をすっとばす「選挙至上主義」だ、と酷評している。
又、同日同紙経済面に「改革前進
望む経済界」に、関西経済界の諸氏が、大阪の経
済の立て直しは待ったなしで、都構想が反対され10年は遅れる。反対した政党も大阪
の改革を進めなければならない、と指摘している、とある。
何度も述べるが、10年前に前々大阪市長の関氏が外部から識者や財界関係者を招へ
いし、市政改革会議を開催、市民の目で検証出来るようにと、会議を公開した。それま
で大阪市は、市長・市議と市職員とで市民の目や批判を逃れるかたちで、市役所の組織
内で行政運営を行っていたから、自民党議員を先頭にどの会派も、この関市長による改
革会議開催には強硬な反対と非難を述べ立てた。大阪市議会議員にとって、自分の身を
切るような市政改革などメンツに係わることでありやってはならないことだったのだ。
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本来市議には行政の施策を市民の目線でチェックする使命が課せられているはずだ
が、選挙のときだけ有権者市民の方を向き、当選した後は首長や職員と一緒になり、市
民に背を向けて自分に有利な税の使途ばかりを考える、そんな姑息なやり方をしている
としか見えなかった。
これまで、将来世代に負担を先送りさせないで施策構築しようと、選挙で選任された
誰かが提案した事があるだろうか?
政治とは真に何をするべきなのかを直接市民に
語った者を知らない。もう過去の話となってしまったが、橋下氏は行政改革の必要性を
訴え、「都構想」という大阪の未来の具体を示した初めての政治家であったと思う。
政治家の誰もが伝えなかった「本来の政治とは何か?」を明確に示した、そして冒頭
の松井知事のいうとおり、「都構想」は市民生活の向上・安定、市民の幸福という目標
に向けての手段であり、これが否決されたからと言って改革をしなくていいのではない。
又「橋下市長は相手の話を聞かない」とよく言われるが決してそうではない。維新以
外の既存政党の全ての議員が改革の根幹の話を避け、いつも枝葉末節で的外れな反対を
続けていただけだ。
橋下氏の主張の根幹は、借金を重ね将来世代に負担を強いる行財政施策は止めよう!
税収には限りあるから、優先順位を付けて施策運営をしよう、その為には民間でできる
ことは民間に任せよう、と地下鉄・ごみ収集・保育所等々、民営化などの提案をした。
が、維新の会を除く議員達は、市長提案の根幹である「税収の伸びが見込めない等の将
来予測」に触れることなく、これまでのやり方で良いと反対した。そこで橋下氏は「持
続可能な行財政運営」のための対案を求めるが、他会派全ての議員は対案を示すことな
く、ただ対・反対・反対の大連呼を続けた。的を外して只反対するだけではかみ合うこ
とがないから、いつまでたっても平行線でしかない。
橋下氏が「都構想」を急ぎ過ぎたのではない。市議会でも都構想の法定協議会におい
ても、これ以上何を言っても議論になることなく無駄に時間が過ぎただけだ。話を聞く
気もする気もない相手とどうやったら歩み寄れるのか?法定協議会においてなど、議員
達は自ら出席を拒否しておいて「排除された」と平気で言う。議員とは、苦しくとも同
じ土俵でしっかり議論するのが仕事ではないのか!!
特に自民党の花谷府議や宗清
府議は問題の的を外してただ反対の連呼をしただけにすぎないし、川嶋市議は議会答弁
を市長に求めず、常時市職員相手に市長提案に反対の文句ばかりを述べ立て、おまけに
市長に伝えろ!というだけだった。議論を急いだり、的を外したのは橋下氏ではない。
維新以外の議員達は市長に反論をしたのではなく、ただ「現状維持だ、今まで通りの市
政運営でいい」を繰り返して時間を浪費し、「都構想」が理解されなかったのはチェッ
クを行うべき議員が議論を避けたからだ。
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前々市長関氏の市政改革会議開催から10年が経過し、「都構想」が否決されて関西
経済界は10年後退すると危機意識を持っているという。経済界だけではない、行財政
改革は大阪市民70万人が指示した、目先の権益を求めた反対派とは僅か1万人差でし
かない、行政の将来には危機意識を持つべきだ。改革は待ったなしと言われて10年が
経過している。「都構想」が否定され、あらためて将来の大阪をどうするのか、誰がそ
の代替案を示せるのか?
メディアは目先の権益を守ろうとした反「都構想」派議員と一緒になって、市政改革
を潰す事に加担したのではないのか?理想も品位もない橋下市長批判報道が改革の芽
を摘んだこととなる、その結果私たちは橋下氏と言う逸材を失う羽目となった。
洗濯市民同様に報道者は会議の傍聴をしていたはずだ、何故議員と一緒に嘘をつくの
か?
メディアの仕事とは?
誰のために何を伝えるのか?
将来の行政の有り方に
思想や理念を語らず「橋下氏が対話をしない、丁寧な合意形成をしない」等、一方的で
偏った社説には怒りさえ感じる。
分りもしないことを分ったような言い方をして読者をバカにしてはいけない!本来
メディアとして何をするべきなのかを猛省を促したい。
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2015年6月3日
「都構想」否決後の区政会議から、
市民に求められる課題
5月27日開催の西淀川区平成27年度第1回区政会議において、
平成26年度区政運営方針を振り返って、
① 生活保護受給者サポート事業は、区役所1階に「ハローワーク in 西淀川」
を開設して、就労相談や企業担当者によるミニ面接会等を開催し、支援者
377名(男227名、女150名)の内、296名が就職した(就職率
78.5%)。
② 災害時要援護者取組み事業は、6地域の要援護者4.805人の内2.4
18人の同意を得て個人情報を渡し、個別の避難支援プランづくりをスタ
ートさせた。今後全地域に拡大する方針。具体的には見守りネットワーク
事業を強化、区社協に事業委託し市と連携する。
③ 西淀川高校は定員割れとなり再編整備校となる、が、存続を求めたいとの
要望に、区長は府教育委員会へ働き掛けていくと答弁した。
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西淀川区の現状と課題として、
歌島バスターミナル跡地利用については今後の区政会議において検討する。
平成27年度区政会議の議案は、
区政委員からの5提案について説明、委員の挙手により最も関心の高い「防災事
業」を主なテーマに決めた。
最後に区長が会議内容から、緊急性の高い歌島バスターミナル跡地利用については交通
局と協議し区民の意見を伝える、区独自で判断できない案件だが努力したい、と述べた。
5月28日開催の第13回北区区政会議では、
平成27年度運営方針と関連予算について、
① 待機児童数解消予算は区予算ではなく子供青少年局の予算となる。
② 「まちともサービス」事業で利用料金が800円から500円に減額された
が、一律減額で持続可能なサービスとなるのか疑問、利用状況に応じた負担
額にするべきではないか?
③ 自転車適正化利用に約4.200万円となっているが、単に啓発だけなら、
ボランティアが無償で啓発活動をしている所もあり見直すべき。
④ 北区防災計画については周知の徹底が不可欠で、計画内容は簡潔に分り易く
し、特に避難指示を明確にするべき、
等々の質問・意見が出た。
西淀川区政会議は毎月一回開催しているが、これには可能な限り区民のニーズ
に応えようとする姿勢を感じる。次年度事業計画内容についても区民にテーマを
決めさせ、職員はあくまで区民の要望に適うサポートをするという。区政運営の
主役はあくまで区民、という住民自治の精神を見る思いがする。
北区区政会議では職員の作成する施策内容について、区政委員が意見を求めら
れるだけだが、予算については厳しい意見が出された。
西淀川区は民間出身の公募区長だが、北区は公募区長が辞任して職員区長とな
っている。24区全てを傍聴していないので、一律にどちらがいいかは控えるが、
浪速区の公募区長など、積極的に区民にニーズを把握して自ら答えようとする姿
勢には好感が持てた。
又無償で区政運営に係わる区政委員はこれまでのお役所へのお任せから脱し
て、其々に自ら意見を述べることで施策に反映させようとする姿勢を示す。税収
は細るが、サービスは増加せざるを得ない今後の行財政運営には、区民の要望を
精査することが必要不可欠となる。膨大な借金を市民負担として残した箱モノ行
政など、本来の私達市民の求めたものではないはずだからだ。
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行財政改革に辣腕をふるった橋下市長の「都構想」が否決され、今後は私達市
民が自ら行政改革に関心を払わなければならない。その為には西淀川区が実行す
るように、税で運営する施策の優先順位を市民自らが決め、北区区政委員が指摘
するように、施策に係わる経費・費用の適否を常に監視しなければならない。
分れば簡単なことだ。私達の周囲を取り巻く状況を把握して、皆で意見を出し
合い、何を優先して実行するかを、税収に応じて決めればいいのだ。
橋下市長は「都構想」提案や区長公募を通じて私達納税者が何をしなければい
けないのかを教えてくれたようだ。
西淀川区は「都構想」住民投票では最も投票率の高い区となり、約6千票、反
対が賛成を上回った。今後はこれらを真摯に受け止めて区政運営に務めたいと西
田区長は述べていたが、毎月区民主体の区政会議を開催するなど、自ずと区民の
区政への関心を高め、投票率の高さに繋がったと推測できる。今後も西淀川区の
ような住民主体を目指した区政運営を期待したい。
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以上
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2015年7月27日
第1回大阪戦略会議
維新の党にしか行政改革はできない。
会議設置条例に基づき、委員は大阪府・大阪市・堺市の各首長・議員9名で総数30
名。始めに議長・副議長の選任があり、「大阪戦略会議」条例案を議論。
始めに橋下市長は、「都構想」法定協議会議題は首長が出した、「大阪戦略会議」は議員
提案だ、条令には「都構想」の対案としての会議であることを明示するべきと要望したが、
提案者の自民党花谷委員と柳本委員は、この会議は「大阪をよくする為」の会議であり、
「都
構想」とは関係がないと主張、竹山堺市長も堺市は「都構想」とは関係がないと反対した。
松井知事、橋下市長は共に、戦略会議は二重行政解消、広域の一元化を会議の主たるテ
ーマにするべきで、目的を明らかにすること無く何かを決めるべきではない、無駄な会議
にしない為にも規約には明記する必要がある、
「大阪戦略会議」は年4回の開催でしかない、
目的を明確に示し優先順位を付けなければ何も決められない会議としかならない。都市計
画でいえば、市は今里線延伸を要望するが府から見れば将来像は違う、東京は40年前の
計画が今実現している、将来像を視野に入れ優先順位を付けて議論するべき、と再三意見
を述べたが自民党委員等は聞く耳を持つことなく平行線となり歩み寄ることがなかった。
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大阪維新の会提案の「都構想」法定協議会において、自民党花谷委員等は自治体の形
体を変えなくても改革はできると主張して反対し続けた為対案を求められ、出されたの
がこの「大阪戦略会議」でこの会議でも改革はできると主張した。しかし実際会議開催
になると対案ではないと否定した。約2時間の押し問答の末、会議を休憩して堺市議が
議事録を確認、
「大阪戦略会議」は「都構想」の対案として議論されたことが判明した、
が竹山堺市長と自民党花谷委員は内容を充分に詰めることなく平行線のまま議論を打ち切
り、採決を求めたが共に過半数に満たないため議決に至らなかった。
結局、自民党議員達は「都構想」法定協議会においても反対するために反対したのと同
様に「大阪戦略会議」では「大阪をよくする為」を繰返すだけで議論することを避けた。
松井知事が自民党は抽象的なことばかりを言っていると指摘したが、
「大阪戦略会議」は対
案を求められ、不承不承、改革の意思など無い苦し紛れに出したものでしかなかった。
松井知事・橋下市長は其々にこの第1回大阪戦略会議に議題案を冊子として提出してい
る。年4回の会議を単なる意見交換会だけとならない様、この会議へ参加することで、住
民投票で否決され道半ばとなっている改革に取組みたいという意図がある。ここでも明ら
かに大阪をよくする為に改革をしようという意思を持っているのは大阪維新の会だけで、
その他会派議員は只己の議員というポストを守るという自己保身の為ならで平気でうそを
つく議員集団であったということだ、彼らを選任している有権者は自戒するべきだ。
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8月26日
活動報告8月~9月
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大阪府臨時議会を傍聴する。
府本庁舎が工事中の為別館南館で開催。議員提出案件として自民党から「大
阪戦略会議」条例改正案が提出される。
27日
西淀川区平成27年度第4回区政会議を傍聴する。
区政委員提出課題の「要援護者の見守りを地域で支える仕組み作り」につ
いて、西淀川区14地域では、要援護者名簿作成が整った地域もあるが、
未整備の所もあり地域差がある。障害者等要支援者は民生委員が相談の受
皿となっていたが今は多忙でなり手もない、過去にはネットワ―ク推進員
が中心的役割を担っていたが、相談できる専門家が居ないのは問題。マン
ションの居住者は地域に無関心で、いやなら他所に住みかえればいいとい
われるので行政の支援が必要等々の意見がある。最後に区政会議委員改選
について、公募委員10名の内5名をサイレントマジョリテイ―である特
に若年層の意見を区政に反映させる理由から、作為抽出で18歳から60
8
歳の区民300名に案内を送付し希望者を公募委員に任命する、との区説
明に、委員はこれらは区政会議の条例や運営要綱にない、又任期2年を継
続したいとの希望もあるなどと反論する、が議長は運営要綱の変更を含め
て最後は区長判断に委ねたいと述べ会議は終了した。
31日
府総務常任委員会を傍聴する。
自民党提案の「大阪戦略会議」条例改正提案内容について審議。維新3人、
公明1人が質疑。答弁者の花谷委員は大阪をよくする為に会議は直ぐにも
開催できるを繰返しながら質問を反らすなど答弁になっていないと複数か
ら指摘がある。公明党は大阪府市堺市が共にテーブルに着き話し合い大阪
をよくする為の協議をすることを優先するべき、何も決められない事に市
民はうんざりしていると意見。最後に維新の会浅田委員は「大阪戦略会議」
は2回開催され、その後に会長を解任することができる、との改正案は個
人を特定したものとなり人権侵害ともとれると批判した。
同
市交通水道委員会を傍聴する。
交通事業民営化案の条例提案と水道事業における運営会社の運営権制度活
用についての提案の説明。事情聴取で質疑は無い。
9月
1日
平成27年度第2回大阪市PDCAサイクル推進有識者会議を傍聴する。
平成26年度運営方針に係る評価結果について、大阪市部局全てを外部評
価。運営方針に係る実施方法の見直しとして、各所属や有識者会議の負担
軽減を理由に自己評価はこれまで通り毎年実施するが、外部評価は3年周
期に実施変更するとの提案に、座長はこれまでが大変だった、委員の負担
軽減より運営方針に入ってない取組みをどうするのか、見えない事業を見
直すシートを造って見ていく、大きな額のチェックだけではなく、小さな
ものの評価も必要と指摘した。
9月
2日
府臨時本会議を傍聴する。
議員提案「大阪戦略会議」設置に関する条例の一部改正について、維新・
自民・公明から意見表明があり採決で承認されるが、知事から内容に違法
性があると再議が求められ、結果否決される。
3日
第1回大阪市建設事業評価有識者会議を傍聴する。
津守阿倍野線と淀川北岸線(菅原)の事業評価。評価者は内田敬大阪市立
大学院工学研究科教授(座長)、岡絵里子関西大学環境都市工学部准教授、
高瀬久美子弁護士、松井年志子公認会計士、松島格也京都大学院工学研究
科准教授、水谷文俊神戸大学理事。都市計画は用地取得に時間が掛り、事
業は建設局が実施、用地取得は契約管財局が。事業説明は建設局が担当、
事業の完了に時間が掛るのは用地取得に時間が掛るからとの説明に、委員
は用地取得状況等プロセスの説明が不足、問題の解決には具体的な提案を
9
するべき、事業予定が過ぎたらどうするのか、過去のデーターではなく現
在の道路事情などのデーターを出し事業の見直しの必要性もある等々を指
摘する。
9日
同
古賀茂明氏メルマガから、川内原発再稼働についてを、掲載。
大阪府観光客受入環境整備の推進に関する調査検討会議(第5回)を傍聴す
る。
中間とりまとめについて。
14日
同
大阪市市政改革についてホームページに掲載する。
平成27年度第4回大阪府建築事業評価審議会を傍聴する。
都市計画道路八尾富田林線(羽曳野市・堺市)の街路事業、南海本線・高師浜
線(高石市)の連続立体交差事業、服部緑地整備事業、大阪府警察待機宿舎整
備事業の検討。府警待機宿舎は北区と城東区に建設、災害時に警察職員が
待機出来る宿舎として利用すると説明、委員は説明不足を理由に継続審議
に。
15日
PCB処理事業環境監視部会を傍聴する。
17日
市民生保健委員協議会を傍聴する。
住吉市民病院跡地に誘致される民間病院の南港病院には小児科・産科がな
かった等を理由に地元医師会が反対している、に市長は病院設立には厚労
省の認定が必要、府の医療審議会での意見を上げる、地元医師会には内容
を絞って意見を求めると述べる。
18日
第58回大阪市廃棄物減量等推進審議会を傍聴する。
ごみ排出量は減少傾向だが更なる減量に取組むとして、平成28年度処理
計画を審議する。委員からごみ最終処分場は平成33年度までとなってい
る、にその後の処分地確保策等について市は明確な答弁を避けた。又減量
策として、生ごみは資源になる、生ごみが排出されない和歌山県橋本市は
周1回の回収で済む、食品ロスはコストで周知する事がロスを少なくする
ことになる等々の意見がある。
会員の皆様
お届けしている機関誌「洗濯マガジン」は当会ホームページヘ、行政への意見を掲載して
いる文書を元に作成しています。機関誌発行が時系列にお届けできないもどかしさがあり
ますが、市民の目で行政の有り方を確認しお知らせしています。宜しくお願いします。
発行:大阪市を洗濯する市民の会
代表
黒田茂穂
所在地:〒534­0016 大阪市都島区友渕町 Ⅰ­5­2­101
☎06­6921­8761
http://www.sentaku-osaka.jp/
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