2016年1月18日 吉村新市長の市政方針について、 市本会議から 昨年末新市長の就任挨拶があった。 橋下市長は役所目線の古い慣例を見直して市民目線で数々の改革を実行した。市債残 高の削減、通常収支不足の縮減、人事給与制度改革、外郭団体の抜本的見直し等々の成 果は着実に数字に表れている。今後も厳しい財政状況が続くことが見込まれることから、 引き続き市民目線で行政の無駄をなくす改革を徹底的に行う。 まず市長退職金廃止に加え市長報酬を40%カットし、その上で職員の給与削減も継 続する。これらは厳しい財政状況の中で公務員は全体の奉仕者であることを自覚し、役 所自身が税の使い方に強い緊張感を持つことを今後も求めていく。 任期中4年間の市政運営の大きな方向性として「市民サービスの拡充」では、こども の教育・医療費を無償化とする無償都市大阪に。待機児童対策、学校給食の改善等々、 特にこどもの教育には親の経済格差の影響を受けることなく教育を受ける機会を均し く保障する。高齢者対策として平成29年度には特別養護老人ホーム待機者ゼロをめざ し、NPО・市民団体・地域団体と行政の連携を強化し高齢者を地域で支える環境を整 える。又「大阪の改革と成長」では、東京一極集中を解消、ツインエンジンとして大阪 が日本をけん引する役割を担うことは大阪経済の活性化に繋がる。観光戦略等府市一体 で取組みながら海外も視野に入れ大阪のよさをアピールするトップセールスに勤める。 最後に「都構想」は市民や市会と十分な対話や議論を重ね、より良いものへ修正し再度 任期中に住民投票を実施したい、等々の抱負が語られた。 これらに対し1月14日・15日の市本会議では各会派からの質疑があり、吉村新市 長は冷静に答弁し、市会での議論を尊重したいと述べた。 橋下市政下で道筋の付けられた改革を継承することは当然のことである。行財政運営 の見直しは喫緊の課題であり、身を切る改革として公務員給与削減の継続や税の収入の 範囲での施策運営として、将来世代であるこどもの教育施策の充実やこども医療費無償 化は理念も高く評価する、これらは基礎自治体の役割を果たすこととして優先されるべ きことでもある。しかし「大阪の改革と成長」としての観光振興や中小企業支援となる 経済の活性化策等については市としての取組みより広域的として役割分担することが 適切ではないか?正にこれ以上、税を2重行政となる施策に使うべきではない。 その為にはまず「都構想」案を最優先に再度検討し、大阪府域全体の統治機構改革を 諮るべきではないか、今後4年間という限られた時間の中で行財政改革の要となる施策 運営を望みたい。 以上
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