2015年 3月 2日 2月定例会本会議・代表質問に市長の答弁。 2月26日、27日に開催、各会派一人40分の質問があり、2日目は維新の会が再度 質問に立ち市長の答弁を求めた。答弁をまとめて紹介する。 子育て支援制度の導入について、 「税の投入は公平にするべきと考える、議会は保育所により多くの税を投入しろという が、市立・私立幼稚園の保育料は同額とするべき、と考える。」 子供の医療費助成について、 「児童相談所、一時保護所等々、指摘されていることを全てやりたいが、税に優先順位 を付けて欲しい。」 こども塾代費助成について、 「低所得者層の子供に教育の機会を与えるのが目的。教育の機会均等に格差是正につな がる、教育にお金をかけることは政治家の役割、それが公選職政治家の使命と考える。」 「塾代助成は開始したばかりだが利用者の35%は少なくない、活用している子供の7 割は好評、子供が学力に意欲を持っているのが分かる。 」 「塾代助成金47億円をばら撒きというが、借金してやるのではなく予算枠の中で実施 する。」 教職員の負担軽減ついて、 「先生一人一台のパソコンの提供は先生の負担軽減につながる、これまでできなかった のは大阪市の情けない財政の現状、これを変えていく。先生からは好評だ。 」 中学校の給食事業について 「大阪は朝食を取らない子供が全国一多いことから給食提供をした、以前の給食提供よ り改善され良くなっている。全員喫食としたのは、食べてこない子供をどうするかを中 心に考え、選択性とするより全員喫食とした。」 「給食改善のためには学校が多すぎる、担当部署を造って一校一校点検して回った、区 では予算編成権がないので出来ない、平松市長時代に給食提供事業について議論してい ないのか?今の給食の方が遙かにグレードアップしているのに、子供が給食をエサなど と言ったとしたら教育の問題、自分の子供が言ったら怒っている、教育現場は子供を甘 やかしている、今後も給食提供に問題があれば改善していく。」 1 子供の学力につて、ICТ(コンピューター・インターネットの情報技術)の活用 「子供にまず学力を付ける、内容については教育委員会に任せる、これまでの問題は学 力向上を伝えてもマネジメントすることができなかったこと、ICТについては、とり あえず予算を付ける、方向性を付けることが自分達の役割で中味については教育委員会 に任せる。予算を付けることまでが私たちの仕事。」 「ICТの取組みは既に東京の特別区では実施されている、せめて大阪市もするべきと 思う、グローバル化でICТは必要、国の方針でもある。ICТは小中学校では必要不 可欠と思うので学校の支援体制を整えて導入を進める。」 外国人観光客受入れについて、 「650万人観光客受入れの目標達成に、観光バス対策として南の新今宮駅周辺に、バ ス駐車場の整備をした。 」 天王寺動物園の魅力向上について 「サービス業である天王寺動物園職員は意識改革が必要、公園内の整備、ショップも魅 力あるものとする、夜に動物園を見てもらうナイトズ―の企画もある。動物園スタッフ に制服もないなど、お客様に対するサービス意識がないなど改革に務め魅力向上を図り たい。」 文楽協会等文化施策について、 「文化施策と言ってなんでも予算化すればいいとの考えであった、が補助金として事業 対策をしてから文楽人口は増えた、今後は寄付の活用もしっかりやってもらいたい。」 「自分が問題にしたのは補助金の仕組みだ、問題点を議論しない市議会が問題。」 商店街の活性化策について、 「単発的な支援は止めようと他都市を調査した。地域の団体等を発掘してその地域の活 性化を担ってもらえる支援をしていく。」 「都構想は仕事の役割分担をしようとするもの。事業の活性化は広域でやらなければい けない。商店の活性化はグローバルな視点が必要、議員は何から何まで市議会がしなけ ればいけないと思っているが市立産業創造館に案を提示して欲しい。公選職は専門家で はない、市立産業研究所や府立工業研究所があっても目的を明確に示さないとなにもで きない、経済戦略局がまとめて政治的に何ができるのかをやっていく。」 府立大学・市立大学の統合について、 「大学についても浅い議論しかしていない、府・市其々が100億円を出資して運営し 2 ている。統合はグローバルな競争時代に生き残るため、大学側から言ってきた、これを 尊重するべき、世界に誇れる大学とするために財源の確保をするのが自分達の役割。」 密集住宅市街地整備の推進について 「防災対策等に空家跡地の提供を求めて、固定資産税をゼロにする等の対策を取る。」 住吉母子医療センターについて、 「府市共同母子医療センター建設は府は賛成している、市が反対してねじれ状態になっ た、市議会の了承を得て進めることが市民の為にもなる。 」 「住吉市民病院は周産期医療として公が担うべきというが、借金を増やさないで運営す るなら負担してもらわなければならない。公立保育所・地下鉄を民営化することは公が 負担しなくてよくなるということ。病院の統合は医師の負担を減らす理由もあり、機能 統合は何処でも考えられている事。 」 高齢者対策、特別養護老人ホームの整備について、 「大阪は一人暮らしの高齢者人口が多い。地域包括支援を強化し高齢者のニーズに応じ た在宅での自律的なサービスを整備する。 」 認知症対策について、 「市立弘斉院病院は存続させるという議会の要望は重く受け止める。大阪市民が利用し 易くする為に拠点を市内に移管できないかなどを検討している、多額の税を投入するの で充分に検討する。機能は強化させる、認知症対策は必要、施設は市内に移転する事が 市民サービスに適うと考える。」 介護保険料の値上げにについて、 「指摘されたことは検討する、これまで借金を減らしながら市政運営をしてきた、改革 なくして住民サービスは出来ない。介護保険は利用者が増えれば負担が増える。現在税 を50%入れている、国も受益と負担の関係から負担率を増やしてきた。」 「子育世代を応援するばかりというが、政治家が身を切る改革をやって欲しい、世代間 の公平性を保つための税の配分をする。敬老パスに67億円を介護保険に使うのは議会 の判断があれば実現できる。」 文化施策について、 「文化施策に予算を増やす事だけで都市格が上がるとは思えない、他都市との比較であ れば、中味の議論をするべき、大阪市の学校図書館の蔵書数は他都市の半分でしかない、 又文化施策に動物園が入る都市もある。」 3 経済活性化対策について、(企業が大阪府外に年間100社前後転出している) 「権限も財源も持つ国でも難しい問題、経済の活性化はビルを建てることではない、大 阪府と市が役割分担してするべき事と思う、大阪市としてできることで案があれば教え て欲しい、遣っていきたい。」 「知事の時からいろいろやってきた、対策の中身は市立産業創造館がするべきで、案が あれば出して欲しい。自分達は素人で中小企業診断士ではない。」 「都構想」 特別区設置について 「市議会議員は市役所さえよくなればいいといっているが、府庁も市役所も市民の役所、 共に公共工事で多額の負の遺産が残った、今のこの状態を続けるべきではないので役割 分担をする。市は区と変更して、基礎自治体の仕事である福祉・教育・生活(環境)の 役割を果たすべき。 」 「基礎自治体の長は住民の声が聞こえる規模としなければならない、住民自治とし二重 行政の解消となる。大阪市の失敗を二度と起こさないように制度を変える、役割分担す ることが必要、今の大阪市と府の課題を解決する。東京都区制度をレベルアップして時 代の先端を行く制度に一緒に踏出して欲しい。」 「都構想の協定書は総務省が認めた、霞が関の多くの厳しい指摘をクリアした。」 「都構想はメリットがないといわれるが、これまで府市で観光・文化等一体でやってき た、府市が連携して取組んだ。夢島まちづくり検討会議を開催し府市一体で取組む。今 は松井知事との関係でできているが、恒久的に継続させる必要がある。」 「都構想は住民投票に委ねるしかないと思う、府と市の二重行政の解消など今まで解決 できなかった問題を解決していく。」 大阪を変える「都構想」住民投票に向けた広報をどうするのか、 「他会派の賛同が得られれば、公開で討論会を開催しその場で賛成反対を議論したい。 」 「住民投票については、首長が説明するというのが法の建前、議員の方からデメリット を示してもらい討論会を開催したい。改革は大阪都構想を実現しないとできない、改革 をやらないとなればどうするのか?地下鉄民営化も市議会は反対している。今の大阪 府・大阪市には重大な欠陥がある。仕事にケリを付けてやらなければならない、改めて 説明会をしたい。」 住民自治の充実について、 「基礎自治体の長である市長は住民の声を直接聞く必要がある、260万人規模の大阪 市では一人で対応ができない。学校だけでも小中高で約500校もある、商店街も同様、 其々地域の特性に応じて地域の声を聞いて自治体運営するべきと思う。 」 4 浪速筋線の建設について、 「浪速筋線は府と市の観光戦略で広域行政としてのもの、収支採算が合うといわれてい る。府全体で負担し都心部と関空を今より24分短縮する、大都市大阪を造るには浪速 筋線は必要。 」 (統合型リゾート施設)IRの誘致について 「新ビジネスのモデルとして、経済の活性化委になる。社会的課題についても国に対し て方向と対策を求めていく、法制化の動向を見ながら取組んでいく。課題があるからや らないのではなく双方向から検討していく。 」 「ギャンブル依存症対策として、世界各国でも課題があるのでよく検討していく、新し いものは批判される、日本にはパチンコがあるのに依存症者が止まっているとのリポー トもある。IR事業は基本的には公負担は無い、観光施策として民間業者が施設するべ きとなっている、国の制度設計を見て進める。」 一部事務組合について、 「一部事務組合は政治的な対立がない、スムーズに運営できている、高齢者事業規模は 一兆円を超える規模となる、ごみ焼却場は一部事務組合だが運営について一度も議論を したことがなく運営されていた。 」 一般廃棄物ごみ収集事業について 「ごみ収集を公務員がやることはない、民間化に市議会は反対しているが他都市と比較 しても遅れている。 」 あいりん労働センターについて 「労働センターは複雑で知事の時にも決めることができなかった、府市二元行政で出来 なかった、今後このような問題が解決できるようにしたい。 」 市営交通 バス事業について、 「バスは市民の足である、場合によっては税金を投入することも考えられるが、大阪は 都心部で他事業者は経営している、路線に重複線があったり、地下鉄・市鉄、国鉄もあ る。市バス事業は累積欠損金が600億円もあり、更に路線を拡充しろと言っている。 破綻処理すればバス路線は半減する、経営健全化の危機になりながら民営化に反対する 市議会は何を考えているのか?」 以上 5
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