統一地方選挙が終わって、報道に疑問!!

2015年4月14日
統一地方選挙が終わって、報道に疑問!!
この度の統一地方選挙後の新聞報道に、「投票率の低下が著しいいこと、地方選挙の
形骸化は議会への監視の目が行き届かないこと、お任せ民主主義では納税者の必要な課
題解決に繋がらない」などを指摘しているが一言述べたい。
議会の質疑答弁は、実質的には職員が作成しているからまるで学芸会になってしまう。
用心深く言質を与えることの無いように書かれた答弁が、お経のごとく読み上げられる。
質疑は質疑で、各会派が一律の質疑。質疑内容に市民の視点が欠落しているのは当たり
前、そして最終日には、党議拘束に基づき採決。議員は一度就任すれば身分保障つきの
職業よ!ということらしい。
大阪では4年前の統一地方選挙にいきなり新参者の大阪維新の会が参入して、かなり
の議席を獲得、橋下氏は府知事から市長に転進。それまでは、傍聴していても、おざな
りな質疑答弁に眠気をもようすのが当たり前だったが、橋下氏が答弁に立って自身の言
葉で答弁するようになると議場に突然活気が産まれた。維新の新人議員は当初質疑慣れ
していなために、稚拙さを感じさせることもあったが、内容は市民目線で共感できるも
のが多く、議会が議会としての正常な機能を取戻したかのように思えた。
また、橋下市長は現役世代への重点投資などの施策運営を明確化し、職員にお任せの
行政運営を止め、要所に公募区長や校長など民間人の力を借りることで役所内改革にも
積極的に取り組んだ。又地域の特性に応じた区政運営の構築を図る為に、大阪市の組織
の要である局から区役所へ大きく権限移譲しようとするなど新たな試みにも取組んで
いる。これらはある意味で「都構想」の将来を見据えたものとなっている。地域のこと
は地域でと、権限を移譲し、責任も持たせる。そんな将来像を見据えて、「都構想」を
提起し、住民投票までこぎつけた。が、メディア報道だけでは、「都構想」の内容が分
からないといわれている。
この度の統一地方選挙の低投票率はどこに問題があるのか?
関心が持てないのか?
何故納税者は政治に
これらを解決するためにはどうするのか?
ここで NHK の籾井会長の問題語録をあげつらうまでもなく、そもそもメディアが
常々市民・国民目線で公平・公正な報道を行っているという安心感・信頼感が市民側に
失われている現状がある。加えて、今回は、当のメディア自身が、都構想がらみの党派
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間の権力闘争に自ら組するがごとき報道姿勢をとっていることに市民が翻弄され、問題
の本質を外れた勝ち負けを争う方向へ誘導されてしまった。
冒頭の投票率の低下などを語るメディアは本来何をするべきなのか?
いまだに、橋下市長の施策における公募人材の不祥事などばかりを特化して報道する
などはメディアの品格が疑われる。
今までの、市民の利益を無視し、市民に隠して税金を使うような大阪市役所をそのま
まにしておけるわけがない、というのが、そもそも8年前に始まったまま遅々として進
まなかった大阪市役所改革の発端だった。
そしてその長い市役所改革の終着点がやっと都構想の形で提起されたのだから、ここ
でメディアが大阪市民のために出来ることは、この改革の意味を余すことなく市民に伝
えきることではないだろうか?
メディアは市民にとっての日本の、そして大阪の将来
像をどうあるべきと考えているのか?
もしそれがあるなら、それを具体的に、市長・
市議・市民に提示して欲しいものである。無責任に党派間の権力闘争に巻き込まれ、一
方に加担したりするので無く、報道の本来の使命である市民の知る権利に尽し、市民が、
市民にとって最上の選択をするために、道しるべとなるべき公正・真摯な報道を望みた
い。
以上
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