は、再度行財政改革を掲げることを望む!

2015年10月5日
9月定例会常任委員会を傍聴して
10月2日、大阪市民生保健委員会・都市経済委員会において「大阪市立環境科学研
究所と大阪府立衛生研究所」、
「大阪市立工業研究所と大阪府立産業技術総合研究所」の
府市類似施設の機能統合案が再々度提出された。
反維新の会派は、この案は昨年12月と今年2月に提案されて否決された、5月17
日「都構想」住民投票は否決され府市再編は無い、市の施設は市民の財産として存続す
るべきと主張してまたしても否決した。
「都構想」にかかった大阪府・市の経費は約32億円だった、との新聞報道や、当会
においても「都構想」の経費を住民監査請求したい、「都構想」住民投票は否決された
再度都構想を持ち出すことは時期尚早との批判的意見もある、が、「都構想」は究極の
行財政改革案と言っていい。今「都構想」が否決され、自民党提出の対案「大阪戦略会
議」は第3回会議に於いて議題も決まらないまま全く進捗していない。このままであれ
ば改革の機会を失う事となってしまう。行財政改革は遣らなければいけない課題だから
再度の「都構想」提案は認めてよいとの強い意見もあり同感する。
「都構想」の経費を住民監査請求する等の意見は論外だ、これでは当会の目的が失わ
れるからだ。当会は市政改革即ち行財政改革を望んでこれまでの活動があり、この目的
を逸脱したことはない。「都構想」とは行財政改革の要であり、その為の府市再編だ。
大阪府内は決して広くないが、その中に政令指定市である大阪市がある。嘗て日本の経
済をけん引していた大阪市ではなく、経済力を失った大阪市である。多くの法人が府外
へ流出し、大阪の経済を支えた労働者などの低所得者や生活保護受給者の多いまちに変
わり、今後更に独居高齢者が増加すると言われる。市民税は社会保障費用とほぼ同額で、
市財政運営はますます困難となることが予測されている。「都構想」は、大阪市を区割
して再編し、区民自らが施策に参加し易い行財政運営に変えることで、サービスを維持
しようとの提案だ。反維新の会派らのこれまで通りの行財政運営を続けたいとの主張は、
借金を重ねる行政運営を継続することであり改革を阻む事としかならない。
行政の有り方の良し悪しを一言で言うのは難しい、橋下市長は最低でも施策を他都市
と比較して、他都市並みのサービスでの市政運営を提案してきた。民間にできることは
民間に、そして府市類似施設の統合について言えば、其々に建物は老朽化しており、建
替えや耐震化が課題となっているなかで、時代のニーズにあった施設整備や統合するこ
とでの人件費や維持費等の削減を目的としている。将来への想像力が試される提案であ
り、実現されるべき必須のことではないのか?
維新の会には11月の府市ダブル選挙
では再度行財政改革を掲げる事を強く望みたい。
以上