優 結 友 you - 大分大学教育福祉科学部の旧ホームページ

優♡結♡友 you
大分大学教育福祉科学部附属幼稚園
No.10
2015.9.16【水】
園長 武津智美発行
「自分の命は自分で守る!」
附属幼稚園では,上記のことばが子どもたちとの合言葉になっています。「自分の命は?」と問う
と,「自分で守る!」と返ってきます。
では,そのために,幼稚園ではどのようなことをしているでしょうか?本園では,年間を通して下記
のように,繰り返し安全教育を行っています。
4日(金)は,好きな遊びの時間に地震が発生し,その後火災が発生したという設定で,避難訓練を
行いました。
特別支援学校のグラウンドに一旦避難した後,二次避難場所の
中学校グラウンドへ。「お・は・し・も」の約束をしっかり守って
避難することができました。
だだ,地震を知らせる最初の放送で,すでに走り出した子どもも
いたので,約束は「お・は・し・も」+1で「(放送を)聞く」を
加えました。
「聞かないと何が起こっているのか,どこで火事が起こっているのか
わからないので,どこに逃げていいのかもわからず困る。だから,
しっかり放送や先生の話を聞くことが大事です。」
と,話しました。
7日(月)は,交通安全教室を行いました。
ホールで,全園児で交通安全についての話を聞いた後,年少・年中さんはビデオを見る,構内を歩く
などしました。「トントン止まれ 右手を挙げて 右を見て 左を見て もう一度右を見て よかっ
たら渡りましょう。」と繰り返しながら歩行練習をしました。また,年長さんは,実際に構外に出て,
信号のある横断歩道,信号のない横断歩道,横断歩道の無い交差点などを渡る,歩道を歩くときも周囲
に注意して歩くなどの練習をして,幼稚園に戻りました。(ご協力くださったPTA環境安全部の方々あ
りがとうございました。)
「どんなことがわかったかな?」という担任の質問に「右左をよく見る。」「道路を渡るときにとび
出してはいけない。」「命はひとつしかない。」「黄色い点字ブロックを踏まないように歩く。」など
「命を守るためのきまり」をしっかりとそれぞれの子どもたちが理解したことがわかります。ここで大
事なことは,せっかく学んだきまりを子どもたちに守らせるということです。そのためには,おうちの
方が垂範してくださいね。
また,それぞれの時期に合わせて,養護教諭からも子どもたちに安全や健康にかかわる話をしていま
す。
今回は,体位計測の前に各年齢の実態に合わせて話をしました。
たとえば,年中さんには,“ろうかでおいかけっこをしている絵”や
“はしを口にくわえたまま歩いている絵”などを提示して,どうなるかを
考えさせ,そのような行為は危ないことを子どもたちが理解し,気を
つけて行動するように促しています。
(その他の学年への話は,保健だよりにも載せています。
)
以前,東北の学校長の話を聞く機会がありました。“津波が起こったとき,下校中の子どももいたが,
「何かあったら高台に」ということを日頃から言っていたので,低学年の児童にもかかわらず,自分で
判断して避難できたこと”“こんな事態が起きたらどうするかという想定を繰り返し行っていたこと”など
をお聞きし,やはり日頃から様々なことを考えておくことが大事だと改めて感じました。
最近では,豪雨による河川の氾濫,山の噴火など想像の域を超える災害が次々に起こっています。で
すから,これまで以上に,安全に配慮するとともに,いろいろなことを想定した訓練をしておかなけれ
ばいけないと思います。
ご家庭でも他人事と考えず,もしものときのことは,どうしたらいいかを話しておくようにお願いし
ます。日々の生活の中でも,大事なことはたくさんあります。次のようなことはできているでしょうか?
チェックしてみてください。
□できる限り,横断歩道を渡る(少し遠回りしても)
□道路を渡るときは,一旦停止をして,左右の安全を確認して,右手(雨の日は傘)を挙げて渡る
□歩道では,必ず手をつなぎ,車道側を大人が歩き,子どもは内側を歩かせている
□登降園時は,いざというときに走れる靴をはいている
□幼稚園からの電話やメールは着信音を変えるなどしてわかるようにしている
□何か起こったときの行動や連絡の仕方を家族で話し合っている
□近くの避難場所を知っている
□避難袋を用意している
子どもが「自分の命は自分で守る!」ことができるようにするには
・・・家庭と幼稚園とが一緒に取り組んでいくことが大切です。
~雑記~
「園長先生,虹色のカナヘビ見つけたの?きれいだった?」
「夏休みは,ヒマワリの水やりをしてくれ
てありがとうございました。
」などと,子どもたちから話しかけられると,「あ~おうちの方が“優♡結♡
友 you“を読んで,子どもたちにも話してくださったんだな。」と大変うれしく思います。また,
「あの記
事がよかったです。
」と感想を教えてくださる保護者の方もおられてありがたく思います。
ホームページもデータを見ると,遠いアメリカやインドから閲覧している方もいて,卒園生かな?と
勝手に想像しています。先日,九附連の研修会で他園の先生からも「見てますよ。充実したホームペー
ジですね。楽しそうな保育の様子がわかります。
」とことばをかけられました。
これからも,園での子どもたちの様子や園の教育に対する考え方や取組を少しでも伝えていけるよう
に情報の発信に努めていきたいと思います。