平成27年度 校長通信 NO10 めざす教師像「授業で勝負する教師」・・・言葉の力を育てる 「主体的な学び」と「言語力の育成・活用」 「主体的な学び」は,児童がこれまでの知識を活用し,様々な課題を解決しようと主体的 に取り組むことです。これについては,これまでの学習指導要領でも「自分で課題を見付け, 自ら学び,主体的に判断し,行動し,よりよく問題解決する資質や能力等」の育成について 明記されていました。ですから,新しいことを 0 から始めるというよりも,これまで私たち がしてきたことをもっと進化させていくということでしょう。 「主体的な学び」はこれまで総合的な学習の時間を中心に実践してきています。総合的な 学習の時間の目的は「自ら課題を設定し,自ら学びよりよく課題を解決する力の育成」とさ れています。学習者の主体性が重視され,探究学習や問題解決学習や体験学習等を通して, 「自分で調べて,考えて,まとめて,発表する力」や「主体的に問題を解決する力」の育成 を目指しています。 また,学習の基盤となる言語能力についても,いわゆる PISA 型読解力の考え方を踏まえ, 資料や文章を読んで,情報を取り出す,解釈する,熟考・評価して論述するなどのプロセス に即して,それぞれのプロセスに必要な技能,それを伸ばすために必要な言語活動について, 発達の段階を踏まえて教育内容に適切に位置づけていくことが必要とされてきました。 「主体的な学び」と「言語力の育成」の関係については, 「自ら考え,自ら学習する」という 態度を育成するために,考えさせる指導,書かせる指導,語らせる指導にこれまで以上に力 を注いでいきたいところです。 特に振り返りでは,自分の学習を振り返り,知り得たことをいかにまとめるかだけでなく, 学習を通じて自分がいかに考えたかに焦点を当てる指導が重要であり,主体的な学びの成果 をいかに言語化するかにも,目を向けるべきです。事実と自分の意見の区別を明確にし,自 分が考えたことが十分に聞き手に伝わるような指導をしていくこと。これらから, 「主体的な 学び」と「言語力の育成」を連携させた指導を私たちの授業改善のポイントにしていきまし ょう。 音楽の授業の振 り返り。自分た ちの活動につい て考えたことを たくさん書いて います。 ツールは示す。 でも,主役は子 授業の流れが明確です。めあて➡課題➡ 供。子供を悩ま 考え➡まとめ➡振り返りと流れていき せ,解決策を出 ます。子供にとって見通しがつきます。 させる。
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