「総合演習」における PBL教育の実践 「総合演習」 • 学生が自ら主体的に課題を設置する • 「人類に共通する課題、または、我が国社会 全体にかかわる課題」である • 自ら積極的に課題解決するために、上記課 題に関する資料収集、実地見学、ディスカッ ション及び「分析及び検討」を取り入れる • 「幼児・児童または生徒を指導するための方 法及び技術」を習得させる • • • • テーマ:環境 題材:ソーラークッカー 授業者:磯部 チューター:松本先生、中西先生(技術) 技術教育コース4年生 1名 • 助言者:吉本先生(家政) • 受講者:家政教育コース 3年 6名 消費生活科学コース 3年 4名 人間発達科学課程 3年 2名 授業概要 第1回 ガイダンス、イントロダクション 第2回 ソーラークッカーの製作および実験の計画 第3回 ソーラークッカーの製作 第4回 ソーラークッカーの実験1回目 第5回 ソーラークッカーの改善 第6回 ソーラークッカーの実験2回目 第7回 ソーラークッカーの製作および実験の振り返り 第8回 発展学習の課題設定 第9~11回 発展学習 第12回 発展学習のまとめ 第13、14回 ディスプレイポートフォリオの製作 第15回 報告会および反省会 ディスプレイポートフォリオ 授業の振り返り • 個人の振り返り 学習者の視点と教師の視点 ↓ 共有:コメントの抜粋を配布 • クラス全体の振り返り 前半の製作・実験活動終了後 最終回 PBL教育の要件 ①具体的な事象 ②主体的な学び ③グループ活動 具体的な事象 • ソーラークッカーという教材を実際に製作し、 実験する • 導入:製作への意欲 「早く調理がしてみたい。」 「絶対成功させたい。」 • 製作:興味・関心の向上 「自分たちで試行錯誤しながら作り上げていく のが楽しかった。 」 主体的な学び • ソーラークッカーの形式、実験内容、発展学習の課題 を学生自身が自分の興味に沿って決定する • 興味、関心、意欲の向上 「自分たちが活動をしていくなかで、自然にいろいろな疑 問が生まれてくるのがよい。自分が疑問に思ったこと は調べてみたいし、実際に試してみたいと思う」 「自分達で決定した課題なので、先生に課題を与えられ て調べ学習するよりも興味や関心を持ち、進んで行動 できると思う。」 グループ活動 • ソーラークッカーの製作・実験および発展学 習をグループ活動で行う • 協働・役割分担、様々な意見に触れる 「グループ活動は、一人一人の良さが合わさっ て、いろいろな考えが生まれるからよい。」 • 共有の必要性 「学習者一人一人が自分の考えを持ち、他の人 に伝えるように努める必要があると思った。」 ①具体的な教材を扱う ②主体的に取り組んで工夫する ③学生同士で学び合う 教材開発者としての資質の基礎を育てる 教師の視点からの振り返り • 学校現場において自分が指導者として授業 を進めていく上での課題を様々な観点から見 い出している記述が多く見られた。 • また、授業を行う上で配慮するポイントについ ての具体的な提案もあった。 • 総合学習の指導において重要なポイントであ る「教師のスタンス」 • 指導者にとって広範囲にわたる知識や専門 性が重要であること 今後の課題 • 教師・チューターの役割 「チューターが適切なアドバイスを与えると、生徒は すごいと思えるし、思っていた以上にすごいモノがで きてきて、作ることや考えることや工夫することがど んどん楽しくなってくる」 「教師のアドバイスが失敗を防いでしまい、すんなり 行き過ぎて少し物足りなさを感じた」 • 振り返りの時間の確保
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